カテゴリー: 商品比較 (1ページ / 4ページ)

現状と原因を正しく認識していないブランドは有効な施策を打ち出せない

販売員のための「Topseller.style」なんかに参加している割には洋服店で接客されるのが嫌いである。
もちろん、ラグジュアリーブランドの接客なんて受けたことがないから、もしかしたらそういう店の常連になれるほど金持ちになれば、接客マンセーするようになるかもしれない。

異論もあるだろうが、個人的にはユニクロや無印良品のセルフ形式の売り場の方がずっと気が楽であり、居心地が良い。
仕事としては誰かと話すことは別に苦ではないが、誰かと話すのがすごく好きなわけでもない。
だから仕事以外では見知らぬ他人とはまったく話したいとは思わない。

それ故、客としては販売員と話したいとは思わないし、必要以上の会話は避けたい。
こちらの質問にキチンと正しい内容で答えてくれればそれで良い。

2月に入って、初めて店を回った。
1月の下旬に回って以来だ。

自分が買えるレベルの各店頭を見て回ったが、2月の売れ行きはやっぱり厳しそうだし、売り場は荒れている。
今年の1月、2月は暖かい日と強烈に寒い日が交互に訪れるという気候で、ときどき暖かい日があるとはいえ、まだ春物を着る気分ではない。かといって、2月もあと2週間で終わるから、今更、いくら安くなっていても冬物を買うのも抵抗がある。1000円とかの投げ売り品は別として中途半端に半額とか60%オフ程度の防寒アウターは特に買う気にもならない。

寒いので春物を買う気にもなれない。

おしゃれな人は先物買いで、とはよく言われるが、今買って1か月間も寝かせておくほど心にゆとりはないし、そこまでして「おしゃれな人」と思われたくもない。

今月と3月上旬の当方のスタンスは

「破格値に値下がりしていて、3シーズンは使えるような服を探す」

である。

そんな中、たまたま立ち寄ったGAPは店内が空いていたので、ちょっと長居していろいろと物色してみた。
ジャパン社の社長が「投げ売りはやめます」と宣言したからか、以前よりは投げ売り品が減っていてセールコーナーも以前に比べると整然としていた。

以前のような赤い値札シールの商品が山盛りになっている状態ではなくなっていた。
ただし、その分、店内が空いているような気がした。

いろいろと物色していると、中には投げ売り品もあって、その中に、キャメルとかブラウンに近い濃いベージュのチノパンがあった。
ストレッチ混素材を使っている。
この商品以外でもズボン類にストレッチ混素材が増えた。
ほんの4年ほど前まではかたくなにストレッチ混素材を使わなかったGAPだがいよいよ抵抗できなくなったのだろうか。
逆に5年前から大々的にストレッチ素材を使用していればGAPはここまで苦戦しなかったのではないかと思う。
細身シルエットが全盛のころ、なぜあそこまでかたくなに綿100%素材にこだわったのだろうか。まったく意味がわからない。

それが売上高5億円程度の「こだわりブランド」ならまだしも世界規模のブランドがなぜ市場ニーズを無視し続けたのだろう。
GAP苦戦の一因はこういう「わけのわからないこだわり」もあると思う。

余談だが、当方は薄い色のボトムスを穿くのが苦手で、黒か濃紺を穿くのが一番落ち着く。
とくにベージュ系はだめだ。白でもなく濃色でもないあの中途半端さが嫌いだし、着用した姿を見ても似合っていると思えない。
ベージュのズボンを穿くくらいならグレーを選ぶ。
それほどにベージュのズボンは苦手だ。

それでも克服しようとときどき買ってはみるもののやっぱりなんだかしっくりこない。

そこで今回、このストレッチチノパンを買ってみようと思い立ったわけだ。
価格は定価7900円が1990円まで値引きされている。
さらにレジにて20%オフで、メンバー会員はそこからさらに5%オフされる。
税込み1512円にまで値下がりした。

1512円で買ったストレッチチノパン

これくらいの値段なら、試すにはちょうど良い。
そんなわけで一応、試着してサイズ感も確かめて買った。

しかし、今回はGAPの販売員の接客が以前にも増して丁寧になっており、ちょっと薄気味が悪かった。

物色中に、ホテルウーマンみたいな感じのプロっぽい熟女店員が声掛けをしてきて、まあ、それはそれでやりすごせた。
以前から、GAPではこういう声掛けはよくあった。

で、しばらく物色してからこのチノパンを試着しようと、近くにいた別の販売員に声をかけて、試着室へ行った。
扉を閉めて、穿き替えていると、扉の外から声がかかり、「担当が私に代わりました」と言われた。
声の主は先ほどのプロ販売員っぽい熟女である。

いやいや、1512円のチノパンに「担当」とか付けられても困るよな~。

ここまで丁寧にする必要があるのだろうか。甚だ疑問だ。
GAPの販売員の接客は以前から割合に丁寧な感じだったので、可もなく不可もなかった。
最初に声掛けはあるものの、それ以降は必要があるまでは声もかからなかったし、「担当」なんてつくこともなかった。

元来、接客されるのが好きではないので、たかが1512円のチノパンでここまで丁寧にされると、良い気分になるどころか逆に薄気味悪ささえ感じた。

ここからは完全なる推測だが、GAPは不振を克服するために接客をより丁寧にしようとしているのではないかと思う。
しかし、それは逆効果とは言わないまでもあまり意味がない。
なぜなら、GAPの販売員は以前からそれなりに丁寧だったからだ。

GAPが売れない原因は間違いなく接客ではない。

しかし、先日のジャパン社の社長の「これからは投げ売りはしません」という発言を見てもわかる通り、自分たちの不振の原因が何なのかさっぱりわからないのではないかと思う。
投げ売りをしているから売れないのではなく、商品の定価設定が高すぎるから投げ売りしないと売れないのである。
認識の順番が逆なのである。

この1512円で買ったチノパンだって1512円にしては良い商品だが、7900円出す商品かと問われたら即座にNOと答える。
それならエドウインの7500円パンツの方がバリューがある。

だったら、定価を4900円とか5900円に最初から設定すべきだろう。

もしくは、高値で売りたいなら高値で売れるような商品作りをするか、ブランディングをするか、である。
接客のより一層の丁寧化とか、投げ売り廃止とかそういうことが求められているのではない。

現状認識が正しくできない間は、有効的な施策は打ち出せない。
マーケティングの基本である。

GAPは米国本社もジャパン社も、自分たちが思い描いている自画像を一度捨てて、外野の人間になりきって自社を見つめなおしてみてはどうか。それができて初めて有効的な施策が打ち出せるだろう。

まあ、投げ売りされてて良い商品があればこれからも買いますけどね。(笑)

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物性のみでは低価格品との差別化は不可能になってきた

寒さのピークは1月~2月で、この時期、毎年右耳に霜焼けができる。
なぜか右耳だけで左耳はいつも無傷だ。
年明けまではできていなかったので、安心していたら2月の寒波でまた右耳に霜焼けができてしまった。
昔からできていたわけではなく、3年くらい前からできるようになった。
今回で3年連続3回目の出場ということになる。

原因の一つは駅まで自転車に乗っていることだと思う。
その際、耳当てをすれば良いのだが、めんどくさくてしていない。
ユニクロで190円に値下がりした耳当てを2つ買ったのだが、未使用である。
自転車に乗る際は耳当てをしたとして、下りて歩いているときも耳当てをするのは格好悪い。
で、その着脱がめんどくさいというのが言い訳である。

そこで思い立って、ウールのニット帽を買った。
これなら被ったまま歩いても変ではないだろうから。
あとは髪が伸びてきてペタっと寝るので、禿隠しでもある。
くせ毛なので短いと立たせて禿をごまかすこともできるが、髪が伸びてペタっと寝ると、隠そうとしても隠し切れない禿になってしまう。特に強風の日は禿丸出しだ。
上手く隠し切れない場合はニット帽をかぶるしかない。
嗚呼、悲しき禿。

当然、当方が買うなら値下げ品しかあり得ない。
しかもニット帽は「好みの商品」ではないから、できるだけ安い方が良い。
でも粗悪品は嫌だ。

まあ、はっきり言って単なるわがままなのだが、そういうのが無印良品にあった。

「おでこのチクチクを抑えたワイドリブニットワッチ」である。

元値は1900円だったと記憶しているが(違っていたらごめん)、店頭では500円に値下げされている。
しかも税込み。本体価格は450円くらいということになる。
ネットではなぜか1000円のままなのが謎である。(笑)

本体はウール100%で、切り替え部分が綿100%と表示されてある。

1900円でも安いとは思うが、税込み500円は魅力的な価格だ。
迷わず買った。

店頭では残り少なくなっており、ライトグレーとメランジ調の水色が残っており、迷わずライトグレーにした。
他の店舗だと白も残っていたが、オッサンにはライトグレーが一番マシに見える。
さすがに黒とか紺は売り切れていた。

最初に、商品の表示を見て、どこに切り替え部分があるのかわからなかった。

画像で見てもらってもわかる通りに、切り替え部分がないように見える。

でも、よく目を凝らして見ると、ほとんどわからないほどに色も編み目も同じにした綿部分が帯状に差し込まれている。
裏面から透かして見るとより分かりやすいだろう。

真ん中の濃くなった部分が綿ニット部分である。
これを額に当たる部分に差し込むことでウール特有のチクチク感を抑えるという設計である。

 

こんなに細かい作業をした商品が1900円でも十分にすごいのだが、500円に値下げできるというのはすさまじいと感じる。
しかも材質はウール100%で、アクリル100%の他の低価格ニット帽に比べると格段に素材の値段も高い。
ウールは値上がりし続けているからだ。

あからさまに綿とウールを切り替えるのは技術的には簡単である。
まったく違う編地をつないで「デザインっぽく」すれば済む。
しかし、違う素材で同じような編地を作って、それをほぼ継ぎ目が見えないほどスムーズにつなぐのはすごい技術だと思う。

従来、衣料品では、低価格品との差を「品質」とか「素材」とか「縫製仕様」などで説明してきた。
素材にしろ縫製にしろ、一概に「〇〇だから高い」とは言えない部分はあるが、ある程度はそれで説明ができた。
ウールにもさまざま等級があるし、合繊にも高額なものもある。
しかし、アクリル100%のニット帽は安物でウール100%はそれよりは高い値段が付けられていても多くの消費者は納得できた。

ところが、このニット帽はどうだ。

ウール100%素材もすごいが、ウールの編地と綿の編地を見わけがつかないほどスムーズにつないでいる。
ウール部分から綿に切り替えるだけならまだしも、もう一度ウールとつないでいる。

ウール・綿・ウール

という具合に編地を2回つないでいるのである。

1900円でも十分に安いが、500円は破格値だ。

品質の高さと値段の安さではちょっと他のブランドは太刀打ちできない。

もう「ウール100%だから」とか「ニット地を切り替えて手が込んでいるから」なんていうだけでは、高値を付ける言い訳にもならない。
これまでなら、「デザイン性が」なんてことも言えたが、無印良品やユニクロの商品のデザイン性も上がっている。上がっているというか、デザイン性は業界的に平準化されてきている。

こうなると、価格競争に巻き込まれたくない衣料品や服飾雑貨は別の「価値づくり」をすることが求められる。
これまで通りの「品質」「素材」「デザイン」だけでの差別化はまったくできなくなっており、そこにフォーカスすればするほど価格競争に巻き込まれるし、場合によってはユニクロや無印良品に「品質」「素材」面で負けてしまう。

現に、大手セレクトショップの中途半端なセーターなんてユニクロや無印良品のセーターに素材面でも品質面でもボロ負けしているではないか。おまけに価格だけは一人前以上に高い。
そういう部分にだけフォーカスしたら、買ってもらえる理由なんてまったくなくなる。
お分かりだろうか?

となると、違う部分での「価値づくり」が必要になる。
日本国内のブランドや企業はこの「価値づくり」が下手くそである。
とくに90年代までは繊維製品に限らず、高機能性を追求すればある程度は売れたから、それが今も染みついているといえる。
衣料品や服飾雑貨だって、良い品質で割安ならある程度は売れた。
小難しいブランディングやらマーケティングやら販売戦略やらはさほど必要なかった。

好き嫌いは別にしてそこが上手いのが欧米ラグジュアリーブランドだろう。
塩化ビニールの鞄を高値でも欲しい商品に感じさせてしまう手法は大いに見習うべきだろう。

こういうことを書くと、「日本の技術は通用しない」という極度の悲観論が出てくるが、そうではなくて追いつかれる部分も追い越される部分もあるということだ。
例えば、ドイツは機械類や自動車が得意だと評価されているが、鉄道の運行はゴミ屑で遅延は当たり前である。
キッチリしているなら鉄道運行もキッチリできそうだが、そうではないらしい。
ここが面白いところだが、どんな国や国民でも得手不得手はあるということで、スーパーマンがそろっているような国はない。

日本だって、ある分野の技術は追いつかれたり追い越されたりすることもあるだろうが、依然としてトップを守っている分野もある。
生地製造でいうなら、生地の風合いの良し悪しなんて追いつかれたり追い越されたりしやすいし、好き嫌いにも左右される。
しかし、不良品率の低さは日本が断トツに高い。国内工場でありながら、カイハラのデニム生地がユニクロに評価されているのは不良品率の低さという部分がある。

自社の優れた部分とそうでない部分を冷静に冷徹に見極めて、それに対処するのがマーケティングの基本である。
何ができて何ができないのか、それを認識する。

知るを知るとなし、知らずを知らずとなす、これ知るなり

「論語」の孔子の言葉である。
自分が知っていることと知らないことを区別して認識することが「知る」ということで、知っていることと知らないことの区別ができていない状態は単なる混乱状態だという意味であり、マーケティングの基本にも通じるものがある。

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今春物メンズカジュアル商品を比較してみたらジーユーに力作があった

先日、趣味を兼ねて天王寺で店巡りを行った。
「値引きされたら何を買おうか」という下調べである。
あくまでもメンズカジュアルしか見ていない。

ユニクロ、ジーユー、ジーンズメイト、ウィゴー、無印良品などいつも買い物をする店で、今春物を見た。

それぞれの感想についていうと、ユニクロとジーユーを擁するファーストリテイリングの今春物が一段と抜きんでたと感じた。
また、無印良品はメンズが好調に消化できていると感じる。

ウィゴーはますます低年齢化している。
ジーンズメイトは良い商品もあるが、品質・デザインともにイマイチな商品も多く、このままではユニクロ追撃は難しいと感じた。

ユニクロ

ユニクロの店頭には1月下旬からクリストフ・ルメールのユニクロUが投入された。
今までは、ユニクロ本体にないアイテムがユニクロUにあったが、今春は本体とUで同じ商品を展開しており、Uのエッセンスを上手く本体にフィードバックしている。
これまではUが先行し、1シーズン遅れて本体に投入されていたが、今春はほぼ同時投入である。
少しデザイン性があり、価格が高いUとそれをコモディティ化し、値段を少し抑えた本体商品が同時に並んでいる。

例えば、ブロックテックコートやスイングトップ、厚手コットンセーターなどである。

Uのブロックテックコートはバルカラーで、ベーシックだが、本体コートはなぜか取り外しフードが付けられている。
これはこれでアクセントになるので良いのかなと思う。

コートにフードというと仮面ライダービルドの主人公・桐生戦兎が常時着用している服で、偶然だろうが、なかなかタイムリーなデザインだと思った。

スイングトップは、Uのは画像で見る限り、裾リブはないが、本体のはある。
Uの素材は綿のようだが、本体のは合繊混であり、本体のも店頭で見ると、かなり細身に作られており、いわゆるオッサンの作業服には見えにくく仕上がっており、この辺りにUからのフィードバックを感じる。

また、畦クルーセーターは綿100%の厚手生地でとても2990円とは思えない。
これと似たような質感の商品がUのコットンクルーセーターでこちらは3990円となっている。

Uに限らず、イネスやアンダーソンなどのエッセンスを本体にフィードバックさせるという作業を地道に続けていくことができるなら、ユニクロに太刀打ちできるブランドはなくなってしまうだろうと感じさせられた。

・ジーユー

昨年春夏物はあまり出来栄えが良くなかったジーユーのメンズだが、今春は良さそうな商品が含まれている。
相変わらず、メンズは出来不出来の差があるが、まるで良くなかった昨年春に比べると今春は力作が含まれており、こういう商品が増えると今後は侮れない存在になると感じる。

今春の力作としてはリーバイスセカンドジージャンを完コピしたジージャンと畦クルーボーダー柄セーターが挙げられる。

リーバイスセカンドの完コピジージャンは肉厚生地でありながら、価格は2990円に抑えられている。

シルエットはゆったりとしたボックスシルエットで、中途半端な出来で高いレプリカ商品を買うくらいならこれを買った方がずっとコスパが高い。
しかし、ダボっとしたボックスシルエットなのでオッサンとか肥満した人とか、イケてない人が着るとひどく不格好に見えるので注意が必要だ。一度試着することをお勧めする。容姿に自信のない人は試着なしで買わないことをお勧めする。

畦クルーボーダー柄セーターは綿100%の肉厚生地でこれを1990円に抑えたのはすごいとしか言いようがない。

ユニクロの畦クルーセーターも霞むコスパといえる。

・ジーンズメイト

ジーンズメイトは前回も書いたが、鳴り物入りでデビューした新プライベートブランド「メイト」があまり売れていないと店頭を見た限りは感じる。
なぜなら、店頭在庫が多く、値下げされているからだ。

商品のデザインと品質がすごく悪くはないが、かといってすごく良いとも言えず、価格とのバランスを考えた場合はひどく中途半端な存在といえる。
対象年齢は30代・40代でテイストはトラッドベースのカジュアルなので、これだとモロにユニクロと激突してしまうことになる。
しかも価格はユニクロより少し高い。

そうなると、値段ではユニクロが安く、品質はユニクロが高いことになり、売れなくなるのは火を見るよりも明らかである。
ユニクロを退職した人たちが手掛けているそうだが、ユニクロ商品の出来栄えには及んでいない。
この元ユニクロのお二人は企画マンではなく、パタンナーや営業だそうで、そのノウハウでは出来栄えが及ばないことは当然ともいえる。

ただ、ウール80%・ナイロン20%の厚手ニットパーカーはかなり良いと思う。
7900円が1900円にまで値下げされて売られているのでこれは買いではないか。
ただし、デザインが変に子供っぽく、紺×生成りと赤×生成りはオッサンが着るのはつらい。

グレーはオッサンでも着られるので残っているならグレーにすべきであろう。

新PB「メイト」の登場で、既存のPB「ブルースタンダード」は年齢を引き下げた印象がある。
それに伴って少し価格も引き下げた。

しかし、この「ブルースタンダード」も中途半端な出来になっている商品が多い。

値段を引き下げて対象年齢を引き下げたことによって、チープな作りの商品が増えた。
ボトムスだけはやたらとチープな作りのジャージパンツみたいなのが増え、ベーシックトラッドっぽいトップスと同じブランドとは思えないちぐはぐさがある。
これは何とかできないものだろうか。

・ウィゴー

ウィゴーは見え方がかなり子供っぽい店づくりになっている。
ある人に言わせると、ウィゴーは小学生・中学生向けの店だと言われているそうだ。
2枚一組で990円で販売しているので相当在庫がダブついているのではないか。

・無印良品

無印良品のメンズは相変わらずベーシック路線だが、以前よりも売れ行きが良くなっていると感じる。
品切れ商品が増え、セールまで待っていては買えない品番がいくつか出てきた。
昨夏買ったボーダー柄Tシャツもそうで、セールの初日に1枚買ったが、追加で買おうとしたらもう売り切れていた。

Nハリウッドを手掛ける尾花大輔氏がMUJIラボのメンズを手掛けるようになって、MUJIラボのメンズの売れ行きが回復し、それに釣られて本体メンズの売れ行きも回復基調にあると言われている。

もし、メンズが欲しいのなら、あまりバーゲンまで待つのは得策ではないかもしれない。

まあ、ざっとこんなところだ。
それにしてもファーストリテイリングや無印良品の商品力の強さが際立ち始めており、中小のブランドが「物」で差別化・対抗するのは至難の業になりつつある。

対抗するためには「物」ではない切り口が求められている。
「物」のクオリティの高さ、コスパの良さだけでいうなら、ファーストリテイリングや無印良品に太刀打ちできるブランドはちょっと見当たらない。
デザイン力もUやイネス、アンダーソンからのフィードバックで高まりつつある。

コンセプトメイキングも無印良品は強く、「ライフウェア」を掲げるユニクロも強まっている。

じゃあ、その他のブランドは何で対抗するのか?
そこを極限まで考え抜く必要がある。
もう昔みたいに「欧米のトレンドガー」とか「なんやわからんけどカッコええやろ」みたいな打ち出しだけで高い服が売れる時代ではなくなっている。
そこに気が付かないアパレルは市場から消え去るしかない。

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ユニクロUの2018春夏物で値下がりしたら買ってもいいかなと思う商品はこの2つ

1月26日にユニクロからクリストフ・ルメールとのコラボライン、ユニクロUの2018春夏物が発売された。
半袖シャツ、半袖・長袖Tシャツ、半ズボン、サンダルなどの盛夏向け商品は後日発売なので、それ以外の商品の発売である。

27日の土曜日に店頭で見てきたのだが、本来なら人ごみが嫌いなので混雑する土日に見に行くことはない。
今回はたまたま、夜に仕事の打ち合わせがあったのでそのついでである。

で、今回は「見てきた」商品の感想を書いてみる。
もっとも、このあたりの商品レビューは、人気ブロガーMB氏が有料メルマガでやっておられるので、詳細を知りたければそちらを購読された方が良いだろう。

ファッション業界人はいまだに「ユニクロはファッションじゃない」なんてお高く止まっている者もいるが、その割にはユニクロで新商品が発売されたら必ずチェックして、あまつさえ複数買っていて、言っていることとやっていることが乖離しまくっている。
意味のない高すぎるプライドが邪魔をするのだろうか。(笑)

当方の「感想」はあくまでも売り場で見て触っただけの感想であり、なおかつ、当方の好き嫌いと独断であり、値下がりしたら買っても良い(個人的に)という観点での評価となるので、多くの方が納得できる基準ではない。

それでは、個人的に良かったアイテムを挙げてみる。
あくまでも基準は「値下がりしたら買っても良い」である。

当方は基本的にユニクロUスタート時からパンツよりもトップスを気に入っている。
なぜパンツをあまり気に入らないかというとストレッチ混ではないからだ。
ポリウレタン弾性繊維は数年で劣化・断裂するため、ポリウレタン弾性繊維混のストレッチ生地が嫌いだという人がいるが、当方は別に嫌いではない。細身パンツの厚手綿100%生地とか厚手ウール100%生地なんて履いていて窮屈で不快だからどんなに高級素材が使われていても買わない。夏向けの薄手生地のワイドパンツは別として。

気に入ったのはこの2つ。

・コットンクルーネックセーター3990円
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/407087-35

・コットンカシミヤカーディガン3990円
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/407083-68

である。

これは期間限定で1000円値引きされたら買っても良いかなあと思う。
もちろん、それ以下に下がれば絶対に買う。

まず、コットンクルーネックセーターだが綿100%でかなり肉厚な生地に編んでいる。
近年、ここまで厚手でガッシリした生地の綿セーターはお目にかかったことがない。
原料代だけで相当に高価だろうと思う。

当たり前のことだが、厚手生地にするということはそれだけ綿花を多く使用しているということになり、その分、生地の値段は高額になる。
これは高密度織物も同じだ。
糸の本数をたくさん使って、密度を高くしているわけだからその分、糸の使用量が増える。従ってそれだけ生地の値段も高くなる。

原則的には。

PC画面の画像で見ると、それはあまり伝わらないが、売り場で実物を触ってもらえればわかる。
薄くて軽い素材に親しんだ今の人からするとちょっと好きにはなれない素材感かもしれない。

厚手で綿100%なのにどうして評価するのかということになると、セーターは編み物なので、基本的に編み物はストレッチ素材が入っていなくても伸縮性がある。だからこれも綿100%でも伸縮性があるからだ。(初心者に向けて)

色は、白・グレー・黒・ブラウンの4色だが、ブラウンが一番売れ残ると思うが、この色は着こなしが難しいのでいくら値下がりしても買うことはない。ほかの3色なら買う。

ウェブサイトの画像では背景の白と同化していて見えづらいが、実物を見た感じでは白が一番良いと思う。
グレーと黒は白い糸がミックスされているので、そこが好き嫌いが分かれると思う。当方はあまり好きではない。

白が1000円下がったら絶対に買おうと思う。

これより薄手の生地なのがコットンカシミヤカーディガンである。
普通はVネックがほとんどで、一部に往年のアニエス・ベーよろしくクルーネックがあるが、これは珍しくポロ襟付きである。
ジャケットの下に着る際にはちょっと襟の始末が難しく、中級者から上級者向けのデザインではないかと思う。
初心者にはジャケットインは難しいだろう。

色は、黒・ネイビー・オリーブ・赤の4色あるが、色のトーンから見て、個人的には4色とも良い色彩だと思う。
黒かネイビーのどちらか1枚と赤を買おうかと思っている。くどいようだが値下がりしたらである。
オリーブも値下がりすれば買っても良いかなあと思っている。

惜しむらくは、画像で上手く伝わるかどうかわからないが、プラスチックのボタンが少し安物臭いところである。

ちょっと安物臭いボタン

マメな方がおられたら高額なボタンを買ってきて付け替えてみてはどうだろうか。
見た目のグレードはさらに上がる。

あと、ブロックテックコートだろうか。
これはめちゃくちゃ値下がりしない限りは買わないだろうけど。
なぜなら2016年秋冬のブロックテックコートを5990円で買ってしまっているからだ。

http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/405941-34

今春のは形が2016秋冬モデルとは少し異なる。
今春のはバルカラー(ステンカラー)で、2016秋冬のはダブルブレストである。
また、袖は今春はラグランスリーブだが、2016秋冬は普通のセットインスリーブである。
裾はセンターベントだが、2016秋冬はノーベントだった。

2016秋冬物のネイビーを買っているのでめちゃくちゃ値下がりしたらベージュ系を買おうと思う。
2016秋冬物に不満は1つだけあってノーベントであるところだ。2017秋冬のユニクロUのコートもノーベントで、ノーベントはやっぱり動きづらい。そこに不満がある。

ズボン類はストレッチ混素材ではないから、あまり買おうとは思わないが、ワイドテイパードシルエットが充実していて、そういうシルエットが好きな人は購入しても良いのではないかと思う。
あと、デニム生地を使ったパンツが以前より増えている気がするが、そのデニム生地のどれもが、「タテ落ち感」「ヒゲ」「アタリ感」を押さえたモヤっとした色落ちをするビンテージジーンズブーム前のデニム生地調であることが、印象的だ。

ビンテージジーンズブームの後で作られたタテ落ちデニム生地を使ったジーンズ

80年代~90年代前半の空紡糸デニム生地で作られた古着のリーバイス

96年のビンテージジーンズブームによって、縦方向に細かく筋が入ったような色落ちをする「タテ落ち」が重視された。
これは綿糸をストレートに引けなかった時代に節くれだった糸を使ってデニム生地を織っていたからで、紡績機の高性能化でストレートな糸が引けるようになった80年代以降は市場からは消えていた。

ところがビンテージジーンズブームによって懐古ブームとなり、デニム生地の好みもも80年代以前に懐古したのである。
わざわざ「今の技術」を使って「昔の生地」を作っていたのが、タテ落ちデニム生地といえる。

それが20年間スタンダードとなってきたが、それがいよいよスタンダードではなくなったというところが、個人的には印象的である。
タテ落ちにこだわっているのは、オッサン世代と一部マニアということになるだろう。

技術は進歩するし、人の好みも移り変わる。
「本物」とか「昔ながらの」にこだわるマニアとか愛好家はいつの時代にもどんなジャンルにも存在し、それに向けた対応はある程度は必要だが、何十億円・何百億円というマスに向けた衣料品ビジネスを展開したいなら、マスの好みに合わせなくてはならない。
それをせずに「本物ガー」とか「昔ながらのー」にばかりこだわっていると、和服業界のように衰退するが、実際のところ、洋服業界のメンタリティも極めて和服業界に近しいと感じる。だから国内アパレルは斜陽産業になっているのではないか。

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6480円で買ったナイキエアマックスインビガープリントは足が本当に疲れにくい

今年の正月バーゲンは、人ごみの揉まれるのが嫌で、20年来で初めて店頭へ買い物に行かずにネット通販で済ませたことを書いた。
前回はネット通販での買い物の失敗を紹介し、生まれて初めてネット通販で返品作業を行った。

今後、買い物をする際には「返品交換無料」と書かれているかどうかをより気を付けて見てみることにする。

例えば、今回返品したコーエンの中綿入りコートだが、同じような商品がAmazon内にいくつかある。
ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシングとかナノユニバースとかの商品である。
このうち、ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシングは返品交換無料と書かれているが、ナノユニバースの商品は書かれていない。しかもナノユニバースの商品はマルイが出品している。

となると、値段が同じくらいでもグリーンレーベルリラクシングを買った方が安全といえる。

ネット通販を利用するならこういう部分も気を付けなくてはならない。

さて、今回は正月ネット通販で買って成功した物を紹介しよう。

成功したのはアダストリアホールディングスの通販サイト、ドットエスティで買った商品だ。

ちなみに、実店舗でのタイムセール乱発はストライプインターナショナルの十八番だが、アダストリアはドットエスティでタイムセールを年末年始乱発しており、思ったより売れ残りが多いのか、今日12日からまた数日間タイムセールを開始する。
実店舗でのタイムセール乱発は八百屋か魚屋みたいにしか見えないので、アダストリアのやり方の方がスマートではないかと感じる。

さて、今回買って最もよかったと感じたのは、ナイキのスニーカー、エアマックスインビガープリントである。
これも試着せずに買ってみた。サイズは27・5センチである。

価格は9720円から6480円に値下がりしていて、再値下げされる前に売り切れるのではないかと判断したため、買うことにした。
そして読み通り、今日12日現在で完売している。

このエアマックスインビガープリントは大ブームを巻き起こしたエアマックス95をモデルとしてデザインされているそうだ。
たしかにエアマックス95のグレー×イエローに似ている。

95年に追い剥ぎが出没するほどの大ブームとなったエアマックス95だが、正直にいうと当方も欲しかった。
しかし、ネットも普及しておらず実店舗でも品薄な状態であり、しかも値段が高いので当方は諦めていた。
そして22年ぶりに似たような商品を、しかも安値で発見したので買ってみようと思った。
復刻版も発売されているがこちらは2万円前後とお高いため、まったく買う気はない。

ネット検索を繰り返した中でいうと、この6480円が最安値である。

これははっきり言って大成功だった。
サイズもぴったりで、種明かしをすると、アディダスやリーボック、コンバースなどの競合ブランドのスニーカーはほとんどが27・5センチを履いているため、そこから類推できた。
また、亡くなった弟が以前にエアマックス95の復刻版を買った際に、一度だけ試着させてもらっており、その時のサイズが27・5センチだったことを覚えていた。まあ、だから「試着なし」というのは半分は誇大報告である。

エアマックス95をモデルにデザインしているのだから、サイズ感も同じだろうと類推したのである。

早速、1週間ほど履き続けているが、長時間歩いても足の疲れがない。
あと、これを履いてラックドゥの店頭にも立ってみたが、足裏の疲れがない。
ナイキのエアクッション恐るべしである。
リーボックのフューリーライトも足裏の疲れがないと書いたが、それ以上である。
フューリーライトだとかすかに足裏に疲れが長時間の立ち仕事では出てくるが、これはほぼまったくない。

繰り返すがエアマックス95復刻版は高いから、このインビガープリントを何色かそろえても良いと思った。
それほどの快適さである。

あとはシャツ1枚、パンツ2本である。すべてグローバルワークである。

まず、シャツから。
ロンドンストライプよりもはるかに太いストライプ柄。
素材は綿100%でありながらストレッチブロードと表記されている。
わずかにストレッチ性を感じる。

サイズ表記からLサイズだと判断し、これもその判断が正しかった。
ブルーとワインレッドがあったが、ワインは着こなしが難しいのと、自分の顔に合わないと判断したため、ブルーをかった。

定価は4320円で、これが1728円に値下がりしていた。
ちなみに送られてきた商品についている値札には2500円のシールが貼られていた。
店頭で2500円に値下げしても売れ残ったので1728円(税込み)にまで値下げされてネットで売られていたと考えられる。

次は、テイパードチノパンである。
綿96%・ポリウレタン4%の素材。
ヒップや太もも部分がゆったりしたシルエットなので安心してMサイズを買った。
定価4320円が1728円(税込み)に値下がりしていた。

買ったのはもっとも苦手なベージュ。
白っぽいベージュのチノパンが多いが、これが苦手で、現在のユニクロ店頭のストレッチチノパンも幾分白っぽいのでいくら値下がりしても買わない。
これはそれよりも黄色というか茶色が勝っていたので購入した。

まず洗濯をせずに試着してみて驚いたのが股上の深さ。
おヘソが隠れるほどで、通常のパンツよりも3センチ前後は深い。
おヘソが隠れるほどのハイウエストパンツというのは実に20年ぶりくらいに穿く。
なんとも不思議な履き心地である。ローライズに慣れている人には穿きづらいのではないかと思う。
この股上の深さもネット通販の表記ではわかりにくいし体感しにくい。

生地は少し薄い。元来は春夏物として製造されたのだろう。

次はグレーのチェック柄のワイドイージーパンツだ。
定価5400円が1641円(税込み)にまで値下がりしていた。
これも生地が薄いので春夏物だろう。
ポリエステル68%・レーヨン31%・ポリウレタン1%という組成。

かなりのワイドシルエットな上にウエストはゴム入りで、サイズ表記を気にせずにMサイズを買った。
これはサイズは全く問題がない。
これほどのワイドシルエットに果たしてポリウレタンが必要なのかどうか疑問を感じる。

生地は、フランスのCARREMANというメーカーのものらしい。そういうタグがついている。
調べてみると、2016年8月31日のアーバンリサーチのショップブログに出てくる。
そのほかにもアダム・エ・ロペとかチャオパニックティピーとかセンスオブプレイスとかそういうブランドが使用している。

これも日本のアパレルのアホなところで、一つの人気ブランドが使うとそれの競合もこぞって使いだす。
そして横並びになる。これを繰り返してきたのが日本のアパレルである。

3点合計で約5000円(税込み)という驚異的な安さで買え、エアマックスインビガーと合わせても11577円にしかならなかった。

このアダストリアのネット通販での買い物はコスパも含めて満足できた。

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今年買った投げ売り良品たち コスパオブザイヤー2017

そろそろ仕事納めという会社も多いことから、今年を締めくくる「コスパオブザイヤー2017」を挙げてみたい。

1年を通じてさまざまな値引き品を買っているが、その中でも驚くほど低価格で買えた良品を紹介してみる。
今年1年どんな商品を買ったかなあと思い返してみると、ユニクロが圧倒的で次いでジーンズメイト、ライトオン、無印良品というラインナップで、ジーユーで590円に値下がりしたベルトを2本買った以外はアダストリアのグローバルワークで何年かぶりに綿麻混シャツを買っただけで、今年1年を振り返るなら本当にこの6ブランド以外では買っていない。

この6ブランドの激安投げ売り品だけでそれなりに見映えのするコーディネイトができるのだから、恐ろしい時代になったものだと思う。

よほどの工夫をしないと、いわゆる旧来型のアパレルブランドは消費者の購買を得るには至らない。
これらに追随することではないのだが、それをよほどの工夫だと履き違えている旧来型アパレルはいまだに多い。

さて、順番に紹介していく。

今年1月に衝動買いしたライトオンのPB「バックナンバー」のモッズコートダウンジャケット。
これは定価から半額くらいの7900円に下がっていて、そこからさらにレジで2000円引きになって5900円(税抜き)で買った。

当方は顔がデカくて首が短いので、モコモコしたダウンジャケットを着るとミシュランマンみたいになってしまう。
ダウンジャケットはいくつか持っているがすべて薄手のものにしている。

これは薄手であり、丈も長い上に表面の生地は撥水機能がある。
フードがあるのでこれを被ると、豪雨でないなら凌げてしまう。
1月・2月の冬の雨の日に何度助けられたことか。

残念ながら3月までに在庫を消化しきれなかったようで、今年12月にもまた6900円で幾枚か売られているのを見た。

あまり人気がなかった要因にライトオンの中の人は、フードの縁のファーのボリュームがなかったことを挙げているが、顔デカのオッサンからするとフード周りに分厚すぎるファーが付いている方が鬱陶しいので、この薄さが個人的には良かった。
まさにお気に入りの1枚になっている。

次は、ユニクロUのキャンバススリッポンシューズである。
定価2990円が5月の連休前後には990円にまで値下げされた。
昨年のユニクロUのキャンバススリッポンより幅が広くなり、足先に謎のゴム部分が追加されており、昨年のスリッポンより評価が低いが、実はクッション性はこのスリッポンの方が上である。
両方を所有して履き比べてみた実感だ。

それに昨年スリッポンは細すぎて逆に足が疲れることがあったが、これはそこまで細くないので快適性から言ってもこちらの方が上である。
「足先のゴムのデザインガー」とか言っている人もいるが、履いてみるとそこまで気にならない。機能性と快適性から言うならこのスリッポンの方が断然に上だ。

夏にはTシャツを5~6枚買った(いずれも値引き品)が、その中でも夏の終わりの9月上旬に買ったジーンズメイトのステインゼロ(汗染み防止)Tシャツはお買い得だった。
とくにこの文字入りの白のVネックTシャツは590円にまで値下がりしており、薄グレーのVネックTシャツは790円にまで値下がりしていた。

生地は薄く、当初「大丈夫かな?」と不安だったが、着てみると想像以上に汗染みが目立たない。
夏のピークの35度の気温では試せていないのでそこはわからないが、30度強くらいまでの気温でなら汗染みをほとんど気にする必要がない。
白いTシャツは生地も薄いことからスケスケになるかと心配したが、それもなかった。
ジーンズメイトのステインゼロTシャツは来年の夏も値下がり品を買いたいと思う。

秋以降は、ユニクロ祭りである。
それもJWアンダーソンとのコラボ商品が不振なのか、11月以降すさまじい投げ売りになっている。
JWアンダーソンというデザイナーにもブランドにも全く興味がなく、冷淡だった当方が、気が付けばJWアンダーソンコラボ商品しか買っていないという状況にあり、それほどに安い。

まず、秋口に買ったのが、ユニクロの通常版イージーアンクルパンツのオリーブグリーンでこれは1290円にまで値下げされていた。

 

 

長い靴下を穿けば冬でも着用できるが、12月に入ってからは着用回数が減っている。来年の春に再登場させる。

JWアンダーソンコラボの魚柄のセーター。
定価2990円だったのが1990円に下がったときにグレーを買った。その後、1290円にまで下がったので色違いの黒も買った。
そうしたら990円にまで値下がりした上に、店頭ではいまだにものすごい量が陳列されているので、買い時を誤ったと後悔している。
ウール100%で編地の品質から言って、1990円でも破格値だが今の990円は超破格値であり、990円ならまとめ買いをお勧めしたい。
後でも触れるが、ユニクロのウールセーターは品質の高さと低価格さでは群を抜いている。

チャラチャラとイキっただけのセレクトショップなら同じ商品を3倍~4倍くらいの価格で販売しているだろう。それほどのクオリティであり、さらにそのクオリティは向上しているように感じる。

JWアンダーソンとのコラボシャツである。
これも全く興味がなかった商品だったが、12月に入って投げ売られている。
定価2990円のままならこんなものは買わないが、1290円に値下がりしているのを見つけてまず、ストライプ柄を買った。
そうすると990円に値下がりしたので後悔しつつ、クレイジーパターンのギンガムチェック柄のも買った。

 

綿100%ブロード生地のシャツだが、非常にソフトで光沢のある表面感となっており、これはかなりの高級素材を使っているのではないかと感じる。990円なら破格値で何種類かまとめ買いをしておくことをお勧めする。

JWアンダーソンコラボのフェアアイルモックネックセーター。
フェアアイル柄は好きなのだが、モックネックというデザインが好きではないので、当初はまったく購入するつもりがなかった。
厚手のミドルゲージセーターでウール100%。生地の品質からいえば、これで3990円というのは破格値で、そこら辺のセレクトショップなら間違いなく12000円以上で売られている。
しかし、これが1990円にまで値下がりしているのを見て、思わず買ってしまった。

1990円でも間違いなく破格値だが、さらにその後値下がりしており、昨日(12月28日)にはなんと990円にまで値下げされている。これの店頭在庫は残りわずかだが、サイズが合えば絶対に買うべきだと思う。
超良品が文字通りの投げ売りである。

それにしてもこのJWアンダーソンの投げ売りは凄まじい。
同時期に発売したイネス、ユニクロUはほとんど値下がりしていないことから考えると、JWアンダーソン商品の売れ行きは相当悪いのだろうと推察できる。
形状的にはベーシックだが、色柄で遊んでいる商品が多いことがマス層には受け入れられないという評価を目にしたことがあるが、派手なボーダー柄セーターとTシャツを除くと、そこまで派手な色柄はない。とくに当方がかった魚柄・フェアアイル柄はそれほど派手でもないが、そこは当方といえどもマスの心理を理解できていないのかもしれない。

ファッション好きな人からは「最近、どのブランドもベーシックな色柄が多く楽しくない」という声を聞くが、JWアンダーソンコラボの残り具合と投げ売りを見ていると、大衆にはこの程度の色柄さえ受け入れられないのだから、他ブランドの色柄がベーシック一辺倒になるのも当然ではないかと思う。

そんなわけで、今年のブログ更新は今日で終わる。
皆様、良いお年を。

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新手の販促手法として原価率明示をするブランドが増加

原価率明示ブランドが大流行だが、果たして業界人以外にそれに興味を持つ人がどれだけいるのかと疑問を感じる。
また、この分野での先行ブランド「エバーレーン」と後続ブランドにおいては大きな差があり、後続ブランドの透明性は到底エバーレーンには遠く及んでいない。後続ブランド各社の原価率明示は、今のところ、単なる販促手段に過ぎない。

もっとも、原価率明示ブランドが登場した背景は理解できる。
高級ブランドというのは、買い慣れていない庶民からするとその価格設定が不明瞭に感じられる。
宝石や貴金属だとほぼ不変的な価値があるので、何十万円とか何百万円という価格になることに対して庶民でも理解できる。
腕時計も似たような部分がある。

しかし、衣料品にはそういう不変の価値はないし、生地は時間がたてばたつほど確実に劣化する。
だから当方も含めた庶民からすると、「なぜあんなに高いのか?」ということが理解しづらい商品だといえる。

国内では衣料品不況によって、元来は「確かな品質」と信じられていた百貨店向けブランドだが、製造原価率を大きく落とししていた。
使用素材のクオリティを引き下げ、製造工賃も叩く、その割に製造枚数は少ない。
こんな状況が普通になっており、ある百貨店向けブランドではすでに原価率は20%未満となっているといわれている。

それへのアンチテーゼとして「原価率明示ブランド」が登場したのは、当然といえば当然だろう。

製造原価以外の配送料などまで事細かに明示しているエバーレーンの登場が、原価率明示ブランドビジネスに拍車をかけたといえる。

だが、冷静に考える必要があるのは、後続ブランド各社はエバーレーンほど事細かにコストを明示しているわけではない。

例えば

ファッションEC大手のマガシークがPB開始
https://www.wwdjapan.com/521679

ファッションEC大手のマガシークは15日から、プライベートブランド「ネセサリーアンドサフィシェント(NECESSARY AND SUFFICIENT)」の販売を開始した。繊維商社のモリリンと提携し12アイテムからスタート。吸水速乾性やイージーケアなどの機能性とともに、サイトでは簡単な原価も明示し、透明性も打ち出す。

とあるが、「簡単な原価を明示」するだけでは到底透明性なんて打ち出すことはできない。

また、

原価や工場を公開、”10年着続けられる服”を作る日本発アパレル「10YC」デビュー
https://www.fashionsnap.com/news/2017-12-11/10yc-debut/

“10年着続けられる服”をキーワードに、持続可能性・透明性・ストーリー性をコンセプトに掲げる新アパレルブランド「テンワイシー(10YC)」がデビューした。

とあるが、これはかなり「鵺的」なブランドだと感じる。
透明性以外に、「10年着続けられる服」「持続可能性(サスティナビリティ)」という2つの流行りのキーワードを埋め込んでいる。

個人的にはユニクロと無印良品の良いところをパクッてミックスした中国ブランド「メイソウ」を彷彿とさせる。
ベトナムにはこの「メイソウ」のパクりの「ムムソウ」というブランドがあるらしく、パクリが拡散・変化していく様が面白い。
もっともユニクロも初期には、ジョルダーノやGAPをパクっていたし、ユニーククロージングという店名自体もパクっていたからお互い様といえばお互い様だろう。

ここにTOKYOBASEやらファクトリエやらを加えた原価率明示の各ブランドの目的は良いとして、製造原価率の高低は生産数量にも大きく左右されることを認識しておく必要がある。

基本的にミニマムロットに達しない場合、生地代も縫製工賃も染色工賃もアップチャージされる。
逆にミニマムロットを越えれば越えるほどすべては安くなる。

だから、某東京コレクション出品デザイナーのように1型サイズ込みで20枚程度しか製造できない場合、生地代・染色工賃・縫製工賃は割高になる。
だから利益を確保しようとすると店頭販売価格が12万円とかになってしまう。

同じ価格帯のグローバルラグジュアリーブランドと比べると生産数量が格段に少ないので、それらよりも製品のクオリティはずっと低くなる。

一方、ユニクロは平均原価率が40%前後だといわれている。
もっともアイテムごとに原価率が異なるので、原価率の高いアイテムもあれば低いアイテムもある。
値引きを見ていれば、だいたいどのアイテムの原価が高くてどのアイテムの原価が安いのかは薄っすらとはわかる。
二束三文で投げ売りされているアイテムはよほど売れ行きが悪いのか、原価が極端に低いかだと考えられる。
500円とか390円で投げ売られるTシャツ類なんかは原価率は低いのだろうと考えられるし、あんまり売れていないにもかかわらずあまり大幅に値引きされないアイテムは原価が高いのだと考えられる。

それらの平均で40%だということは、アイテムによっては40%超のものもあるということだ。

しかも各アイテムの生産数量は最低でも10万枚を越える。

となると、その生産数量で平均原価率40%というのはすさまじいクオリティだということになり、たかだか1000枚程度しか作れないブランドの原価率50%とは比べ物にならないということになる。

原価率明示ビジネスというのは論理の塊なので、論理的に突き詰めるとこのようになりがちなので、格段に透明性が高く先行しているエバーレーン以外の「なんちゃって透明性」ブランドは苦戦を強いられることになるのではないかと思う。

しかし、洋服やブランドの価値というのは、原価率やら品質の高さだけではない。
それ以外の部分の評価も重要だから、それをいかに高めて訴求するかというのがブランド活動ということになる。

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専業ジーンズメーカーは決して新しいことに取り組まなかったわけではない
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セメントの金谷さんが本を出したので宣伝しておきまーす。

絶妙な便乗表記が施された商品の数々

最近はあからさまなパクリみたいなブランド名はなくなったが、それでも便乗商法みたいな類似したブランド名や商品名はいろいろとある。
当方はそういうのを見るのが大好きなのだが、それにしても各社・各ブランドとも工夫を凝らしていることに感心してしまう。

以前、Amazonで「ディーゼル」を検索していたら「ディーゼルパワー」という激安の謎ブランドを発見した。

インターネット通販はすでにレッドオーシャン

もう再生産はされていないようだが、「ディーゼルパワー パンツ」で検索すると、Amazonのページが今でも表示される。

当然、当方はあの「ディーゼル」の商品を検索でしたかったのだが、表示されたのは「ディーゼルパワー」だった。
それにしてもこの絶妙なネーミングにはうならされた。

「ディーゼル」とは、エンジン機関の名称であり、そこにパワーを付けるといわゆるそういうエンジン系の名称のようになる。
それでいて、あの「ディーゼル」を連想させるのだから、このネーミングを選んだ人は一種の天才かもしれないと思う。

1年半前に先のブログは書いているが、そのブログをアップした際、ディーゼルジャパン社内では騒然となったらしい。
ディーゼルジャパンの中の人からそのように報告を受けている。

4年近く前に雨の日用の靴としてコンバースの防水スニーカー、エヴォブーツをネットで買った。
ところが、これが水が染みこむようになってきたのでそろそろ新しい防水靴を買おうと思って、先日からネット通販を検索している。
まず、第1条件は見た目、第2条件は価格の安さ、である。
この両方が兼ね備わっていないと買うつもりはない。

ファッション好きの人はZOZOを利用するようだが、価格が高いのと送料一律200円なので、当方はZOZOは永遠に利用しない。
もっぱら、AmazonとYahoo!ショッピングがメインでたまに楽天を見る。
あとは価格コムだ。
ガンダムのプラモデルはだいたい価格コムとAmazonを比較して、安い方で買っている。

防水靴はAmazonはあまり豊富ではなく、Yahoo!ショッピングのほうが低価格でバリエーションが豊富なので、買うとしたらYahoo!ショッピングで買おうと思っている。

先日、Yahoo!ショッピングで防水靴を検索していたら、2000円台~8000円くらいまでの低価格防水靴がたくさん表示された。
さすがはYahoo!ショッピングである。

防水スニーカー類だとコンバースとかコールマンとかそういう知名度の高いブランドもあるが、2000円台・3000円台だと見たこともないような無名ブランドの商品が多い。
その低価格無名ブランドの特徴は、意味不明のアルファベットや数字が靴本体に割合にデカデカと表示されている。
てか、その表示要る?

例えば、タンの部分にデカデカとアルファベットで「B.F.」と表示されているスニーカーがあったが、それは一体何の意味があるのだろうか。この「B.F.」がデカデカと表示されているためにひどく見栄えがダサい。
この表示がない方がずっと洗練されていて使い勝手が良い。

ちょっと残念な仕上がりである。

で、同じようなスニーカー類の中に「Y8」とタンに表示されているものも見つけた。
これさえなければ、マシだったのになあと思っていたら、あれ?これって「Y3」の便乗じゃないか?と気が付いた。

Y3はご存知のとおり、山本耀司とアディダスの名高いコラボブランドである。

3と8は似ている。3を二つ連結させれば8になる。
これを考えた人は天才的知恵者ではないか。

さらに検索し続けると「V8」という謎の表示が施された靴も発見した。
V8ってなんの意味があるのだろうか?マシンハヤブサの新しいエンジンだろうか?

で、少し考えてみた。

このVってYの便乗か?
だとしたら、V8もY3の便乗ではないか?

VとYも似ている。3と8は先ほど書いた通りだ。

一般的に、ビッグシルエットのトップスにタイトなズボンを合わせる着こなしのシルエットを「Vライン」と呼ぶ。
ファッション雑誌「ファインボーイズ」はVラインと長らく呼んでいる。

一方、メンズファッションの人気ブロガーMB氏は同じシルエットを「Yライン」と呼んでいる。

どちらが正しくてどちらが間違っているということもないが、この一例をもってしてもYとVは互換可能な文字だということが理解できるのではないか。

ちなみにVラインというとビキニ水着のVライン脱毛を思い出すので当方はYラインと呼びたい。笑

それにしてもちょっとマシンハヤブサの新型エンジンっぽい表記だが「V8」を考えた人も天才的だと思う。

その昔、90年代前半「CK(カルバン・クライン)」と「DKNY(ダナキャランニューヨーク)」という2つのアメリカンデザイナーズブランドが大人気だった当時、量販店の平場には「CKNY」というロゴのプリントTシャツが販売されていたことを思い出す。
合体しとるやんけ!

しかし、この「CKNY」を考え付いた人も天才というべきだろう。

こういう便乗表記商品を見ているとなんだか心が和む。買わないけど。

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三越伊勢丹HDが「ケイタマルヤマ」を手放す理由とは?
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5999円でレザーブルゾンを買った話

久しぶりにユニクロが「ネオレザー」のブルゾンを発売している。
昨年、一昨年はなかったから2年ぶりか3年ぶりのカムバックではないかと思う。

ネオレザーなんて言っているが、はっきりいえば単なる合皮である。フェイクレザーである。
ユニクロのネオレザーは、基布にポリウレタン樹脂を塗って作られている。
基布はたしかレーヨンのはずだ。

今秋に復活したネオレザーのブルゾンはずいぶんと見た目がカッコよくなっており、一見すると本革にも見える。
また、薄く中綿が入っているので、防寒性も飛躍的に向上している。

余談だが、25年くらい前、当方はいわゆる革ジャンを着ていた。
ジャスコかどこかで2万円くらいで買ったと記憶している。
もちろんノーブランドだ。

分厚い牛革の革ジャンで中綿入りではなかった。

着用してみて理解したのだが、革ジャンは通気性が悪くて暑い。
気温が暑いときに着ると汗だくになる。
しかし、中綿が入っていないと真冬は冷気が遮断できずに結構寒い。

だから中綿なしの革ジャンというのは、着る季節が本当に短い。
今までのユニクロのネオレザーブルゾンは中綿が入っていなかった。
だから着る機会は本当に限られていたと思う。
ユニクロ側の思惑に反して売れ行きは鈍かったのだろう。その証拠に3年くらい発売されずにいた。
好調なら3年くらいもブランクは空けないはずだ。

しかし、防寒性という意味では今秋の中綿入りネオレザーブルゾンは飛躍的に向上しており、これから本格的に冷え込めば売れ行きは伸びるのではないかと考えられる。

一方で欠点もある。

ポリウレタンはだいたい3年~5年で劣化して剥離してしまう。
速い話が、表面がボロボロに剥がれ落ちるということである。

その証拠に今回のネオレザーブルゾンの下げ札にも「3年くらいで劣化します」と小さい字で書いてある。
ポリウレタンを使った合皮はネオレザーに限らず長持ちしない。絶対に数年で劣化する。

他方、合皮スエードも今秋はずいぶんと見かける。

合皮スエードは通常の合皮に比べて長持ちする場合が多い。理由は合皮スエードは製造方法自体が異なり、ポリエステルを原料とすることが多いからだ。
ポリエステルという合成繊維は劣化しにくく相当に丈夫なのである。
ポリエステルで織った生地の表面に起毛加工を施して合皮スエードに仕上げるが、これはほとんど劣化しない。
「原料:ポリエステル」と表示された合皮スエードは相当に長持ちすると考えても差し支えないだろう。

だからポリウレタン合皮よりも、ポリエステル合皮スエードを選んだ方が長持ちする。

当方ならネオレザーブルゾンは買わない。買ったとしても3年か5年が寿命だと割り切る。
5990円という定価が高いか安いか、非常に悩むところである。

ユニクロのこの5990円という価格は決して高いとは思わないが、他ブランドと比べて安さがあるのだろうかと疑問に思って、先日からAmazonで調べてみた。
ちなみに当方はZOZOTOWNで服を買ったことがない。今秋からどれだけ高額品を買っても送料200円が必要になったので、今後も永遠に買うことはない。
Amazonなら2000円以上は送料無料だからだ。
当方にとってはAmazonやヨドバシカメラドットコムのほうが使い勝手が良い。

Amazonで合皮ブルゾンを調べてみると、だいたいユニクロと同じくらいの価格の商品が多い。
5900~7900円くらいで種類も豊富に表示される。

こうやって見ると、ネオレザーの価格は高すぎるとは思わないが、他ブランドよりも安くてお買い得というほどでもないことがわかる。

そうやって調べていると、Amazonで表示される商品の中に「本革」と表示されているものが混じっていることに気が付いた。
目についたのがだいたい4種類くらいだ。もちろんいずれもノーブランドであることは言うまでもない。
いずれも価格は7500円くらいまで。

それにしても本革が合皮並みの値段で売っているようになったのかと驚いた。
25年前はジャスコでさえ2万円くらいの革ジャンを売っていたというのに。

もちろん、革の質は良くないのだろうが、こんなところに如実にデフレを感じてしまった。

その目についた4種類の中から、一つがとびぬけて安くなった。
定価6500円が5999円に値下がりした。

これはすごいなと思って何日間か眺めていた。

その5999円の商品はデザインが4つあった。
シングルライダース、フード付き、ダブルライダース、ダブルライダースのモダン、である。

で、5999円なら買ってみても良いのではないかと、ふと思ってしまった。

で、どれを買おうかと熟考した。
当方にとって単品で5999円の買い物というのはなかなか勇気が要るのだ。

まず、フード付きはフードが邪魔なので却下だ。
次にダブルライダースは、当方のようなゴツイ顔のオッサンが着ると暑苦しさが倍増する。
だから2つとも却下した。

で、シングルが残った。

さらに熟考して、ようやっとポチった。
それが水曜日に到着した。

5999円で買ったリプロダクトレザーのシングルライダース

本革でありながら、なぜこの値段かというと、リプロダクトレザーを使っているためだと説明されている。
古着のレザーを切り刻んで新しい商品として縫い合わせて色を染め直すというのがリプロダクトレザーだという。
まあ、リサイクル、リデュースの範疇なので今流行りのエコ商材ともいえるだろう。

だから細かい傷があちこちにある。しかし、そんなものは着ていればすぐにできるので、あらかじめユーズド加工が施されていると思えば何の問題もない。

それにしてもこれが5999円(税込み)というのはすごいと思う。

ただ、中綿は入っていないし、革も薄くもなく分厚くもない中肉なのでこれは真冬に着用するには適さないだろう。

当方の価値観としては、ポリウレタン合皮を買うなら古着のレザーを買う。しかし、古着のレザーはダボっとしたシルエットの商品が多いからオッサンが着るとかなり野暮ったくなる。
それよりも、リプロダクトされて細身になったこのシングルライダースのほうが、オッサンには似合いやすいと思う。

顔のデカいオッサンがダボっとした服を着ると、顔のデカさがそのまま下までスライドして見られるので、あまり得策ではない。
ダボっとした服が似合うのは面長や細い顔の人間に限られる。

防寒性は劣るものの、劣化しないことと細身のシルエットを考えると、当方にとってはユニクロのネオレザーよりこのシングルライダースのほうが向いていると思う。

この商品を見ていると、だいたい毎回5~6枚が入荷して、それが売切れる。
しばらくしたらまた5枚くらいが入荷するというサイクルを繰り返している。

もし興味のある人がいるなら、品切れでもあきらめずにしばらく待てば良いと思う。

5999円で買ってみたが、決して損はしないと感じた。

そんなこんなでデフレが原因で25年ぶりに革ジャンを着ることになった。
まさにデフレ万歳、である。

NOTEを更新~♪
日本製デニム生地の現状をまとめてみた
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/nf1f2b20fc0b6

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クロダルマの長袖Tシャツでワーキングユニフォームの高機能性を体感した話

一昨年くらいから、ファッション関連記事でワークマンへの注目を示すものが増えた。
昔のワーキングユニフォームというのは、機能性の高さはともかくとして、見た目がダサくて普通のカジュアルとしては使えなかった。
もともと仕事着として考えられているので、カジュアルとして使う必要はなかったのだが。

一方、ワーキングユニフォームを着用する場合は肉体労働の場合が多く、屋外での作業も多いため、必然的に機能性は高くなくてはならなくなる。
機能性が低いと着用者も守れないし、リピーターにもなってもらえない。

また、所詮「作業着」なので、価格は安めに設定されていなくてはならない。
カジュアルのように趣味・嗜好で着るわけではないから価格はできるだけ安い方が良いに決まっている。
着たくて着ているものではなく、必要に迫られて着るものだからだ。

ちょっと横道に逸れるが、カジュアル服というのは趣味品でしかない。
個人的には服には、フォーマルかカジュアルしかないと考えている。
フォーマルというのは冠婚葬祭に着用する服、ビジネスで着用する服(男性ならスーツ類)で、それ以外は全部カジュアルである。

業界人はモードとカジュアルを分けて考えたいのだろうが、仕事や冠婚葬祭に着用できない服はなんと言い換えてもカジュアルでしかない。
そこを「勝手に」分けて、モードはカジュアルとは違うから価格が高くても当たり前みたいな、意味の分からないめんどくさい理屈を振りかざしているから衣料品の売れなくなる。

趣味・嗜好品ではないし、消耗品であるからワーキングユニフォームはできるだけ安い方が着用者にはありがたい。

そういう背景があったから、ワーキングユニフォームは元々から、高機能・低価格だった。
ただし、デザイン的にはイマイチだった。必要性がなかったから。

ただ、カジュアル服の歴史を見るとワークとは密接に結びついている。
ジーンズは鉱夫の作業着だし、ベイカーパンツもペインターパンツも作業着だ。
だから、ワークとカジュアルの相性はかなり高く、現在のワーキングユニフォームのデザインがカジュアル化することも自然な流れといえる。
そもそもの性質が高機能・低価格なのだから、カジュアル化すれば一定の需要が見込めるし、それに対するファンもできやすい。
3年ほど前からのワークマンへの注目はそれが顕在化したといえる。

で、個人的にもワーキングユニフォームメーカーの高機能性に注目することになった。
しかし、ワークマンは全国800店舗あるとはいえ、自宅の近所にも関西の都心にも店舗がないためいまだに買っていない。

代わりに今年夏にクロダルマの長袖Tシャツを買った。
おそらく廃版になった商品だろう。天神橋筋商店街のバッタ屋で500円で売られていた。

パッケージに入った状態

パッケージから出してみた

なぜ買おうと思ったのかというと、2011年4月末から続けているランニングのときに着用してみようと思ったからだ。
あと、それと価格が安かったからである。(笑)
貧乏性なので価格が安い商品には購買意欲が湧く。反対に高価格商品には購買意欲が湧かない。

デザインはスポーツっぽい。
これは街着にはできない。あくまでも作業着か運動着にしか向かない。

せっかく買ったので真夏にこれを着用して走ってみた。
当方と付き合いの長い方はご存知なのだが、異常なほどの暑がりで汗っかきである。
真夏は苦痛で耐えがたいし、気温が20度を越えていると暑いと感じるし汗もかく。
毎年10月中旬までは半袖で過ごしており、11月末までは夏用の肌掛け布団で寝ている。

そういう性質なので、真夏は半袖でも暑くてたまらない。
これは長袖だが着用してみると、暑さをあまり感じない。
汗もすぐに乾く。通常に出回っているカジュアル用の吸水速乾機能服(平たくいうとドライとかクールなんとかとか)よりも乾くスピードが速く感じられる。
計測していないので、体感でしかないが、通常の綿混吸水速乾素材のTシャツよりも3倍は速く乾くように感じられた。

汗がすぐに乾くので長袖であるにもかかわらず快適で、腕からの汗が流れっぱなしになる半袖のほうが逆に不快だと感じる。

これはすごいな、と実感した。

世間的には知名度はあまり高くないがクロダルマはワーキングユニフォームの老舗メーカーで、昭和17年創業となっている。
当初は軍服を製造していて戦後、作業服メーカーに転身した。

軍服、学生服は生地が分厚いので、それを生かして作業服を製造するようになったメーカーは数多くあり、その作業服からさらにジーンズへと転身したメーカーが多い。

軍服、学生服、作業服、ジーンズは厚地生地でつながっている。

クロダルマの本社は福山市にあり、直接取材したことはないが、ブルーウェイの本社を訪問した際にいつも社屋を見かけていた。

この長袖Tシャツの生地組成はポリエステル90%・ポリウレタン10%で、高機能性ポリエステルが使用されている。
スポーツのユニフォームも合繊主体で試合中にかいた汗を「落とす」と表現されるが、たぶん、そういう感じの吸水速乾性なのだろう。

これを着用してみて、野外で作業している人が真夏でも長袖Tシャツを着用している理由がわかった。
半袖だと腕からの汗が止まらなくて不快なうえに、日焼けでひどいことになる。
これだと汗をかいてもすぐに乾いて快適だし、日焼け防止にもなる。

まあ、そんなわけでワーキングユニフォームの高機能の一端を体験して、すっかりとファンになったといえる。

一般消費者の男性の中には、「仕事着と寝間着しか持っていない」という人がかなり多くいる。
15年前に子供たちを保育園に通わせていたとき、そういう同年配の父親も少なからずいたし、今もそういう人はいるだろう。

そうなると、ワーキングユニフォームを仕事着としている人たちは、そのデザインがカジュアルっぽくおしゃれになれば、わざわざカジュアルを買わなくてもよくなるから、大いに支持されそうだ。

ワーキングのカジュアル化は今後さらに進むだろう。

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日本製デニム生地の現状をまとめてみた
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