MENU

南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

グンゼとワコールの相違点を考えてみた

2023年11月16日 企業研究 2

繊維ニュースに以下のようなまとめ記事が掲載されていたのでご紹介したい。 大手インナー・レッグウエアメーカー 4~9月期明暗分かれる | THE SEN-I-NEWS 日刊繊維総合紙 繊維ニュース 大手インナー・レッグウエアメーカーの2023年4~9月期連結業績は明暗が分かれる形になった。グンゼが営業増益を確保し、アツギも赤字幅が縮小した一方で、最大手のワコー

「5%の人に向けた店」が全国チェーンを維持し続けることは難しいという話

2023年10月31日 企業研究 5

「風変りで尖ったモノ」を欲しがる人というのは、洋服に限らずどの分野でも多数派ではない。 丁度2006年とか07年とか頃から「付加価値を上げよう」というような販促?マーケティング?セミナーが大々的に注目され始めた。 当方も何度かその手の講演会を聞きに行った。その手の講演会で当時盛んに例示されたのが「ヴィレッジヴァンガード」という本と雑貨の融合したような形態だっ

国内大手アパレルが地方スーパーの自社服ブランドの開発支援を行うケースはさらに増えるだろう

2023年9月29日 企業研究 1

ワールドがスーパーのベイシアの自社婦人服ブランドの開発支援を発表した。 ワールドが大手スーパー・ベイシアのブランド開発支援 10月4日から50店で販売 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ワールドは、大手スーパーのベイシア(前橋市)の自社婦人服ブランド「YORIMO」(ヨリモ)の開発を支援した。ベイシアは、10月4日から50店(12日開店の阿見店含む

「割安感」と「継続する力」と「資金繰り」の重要性

2023年9月20日 企業研究 1

どの収入の消費者層をターゲットとするのかは別として、ブランドステイタスが完成された欧米のラグジュアリーブランドを除いては、各層ともにある程度の「割安感(激安ではない)」は物を売る上においては重要だろうと思う。 当方はラグジュアリーブランドに興味が無いし、今後どれほど金持ちになろうと(なれる可能性はゼロだが)欲しいとは思わない。洋服しかり腕時計しかり自動車しか

売るのが難しいとされていた「ブランドロゴ入り作業服」を好調に売っているという話

2023年8月3日 企業研究 0

今春、久しぶりに児島、福山のデニム関係の製造加工場を回らせてもらったが、その際、加工場関係者から話題に上った作業服メーカーがあった。 三備地区(備前・備中・備後)に少しでも馴染みのある方々ならご存知のことだが、この地区はデニム生地、ジーンズ類以外にも学生服、作業服のメーカーが昔から集中している地域として業界内では有名である。 学生服、作業服メーカーが集中して

ラブレスの盛衰に見る「属人的要素」の重要性

2023年7月6日 企業研究 3

アパレルに限らずすべての仕事においては引継ぎやマニュアルの存在は前提としても「属人的要素」が成功・衰退の鍵になるといえるのだろう。とりわけアパレルは属人的要素が大きいと感じる。 「ラブレス」が心斎橋店を閉店 3店舗体制に (fashionsnap.com) 三陽商会のセレクトショップ「ラブレス(LOVELESS)」心斎橋店が、7月17日に閉店することをインス

ドラッグ、コンビニは繊維製品の一層の有力販路になる

2023年6月29日 企業研究 5

このところ、ツイッターなどで「アパレルの有力販路はコンビニ、ドラッグストアになってきたのではないか」というリプライをいただくことが増えた。 アパレルとは異なるが、繊維製品ということでは先日、このブログで紹介したスギ薬局オリジナルの「エアーかおる」のフェイスタオルなんてその典型ではないかという指摘をいただいた。 また、これも純然たるアパレルとは言い難いが、ファ

ショッピングセンターに破れた上にテナントも集まらなくなった地方百貨店

2023年6月26日 企業研究 4

2023年5月末時点で国内の百貨店店舗数は181店舗となっており、今下半期に突然の閉店が無い限りこのままの店舗数で維持しそうだが、2024年には全国百貨店店舗数は180店舗を割り込みそうだ。 すでに2024年1月には名鉄百貨店尾張一宮店閉店が発表されている中で、先日、島根県の一畑百貨店の2024年1月での閉店が発表された。 閉店が発表された当初の報道では、閉

しまむらは都心部出店の課題をどのように解決するのだろうか?

2023年6月23日 企業研究 3

2020年のコロナ禍が始まったと同時に業績を急回復させいまだに伸び続けているのが、しまむらである。 しまむら、アベイルを利用する消費者のほとんどはロードサイドへ自動車で通うパターンだろうと思う。ちなみに当方はスーパーペーパードライバーなので自転車で20分圏内に無い店はしまむらに限らず利用しない。そして、しまむら、アベイルは都心店、都心ターミナル駅近に店舗が無

日本から旗艦店が無くなるGAPの衰勢

2023年6月19日 企業研究 0

世の中のほとんどの事物は代替可能だと感じる。 どれほど大げさに廃止が騒がれていても、いざ実際に廃止されてみると、代替物で何となく問題が無いという場合が多い。 当方の衣料品の買い場にしても、独立した2010年当時と比べて減っている。いつの間にかブランドが廃止になったところもあるし、何となくこちらがあまり買いに行かなくなったブランドもある。 現在、当方が買ってい

南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ