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南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

総合スーパーマーケットの衣料品事業を取り込み始めたアダストリア

2024年2月16日 企業研究 0

イトーヨーカドーが肌着・靴下類以外の衣料品から撤退すると報道されてから結構な時間が経った。 報道されている文章だけ見ると様々に解釈もできるため、現実的にはあり得ない解釈をする人もウェブ上では相当数見かけた。 普通に読んで理解するなら、イトーヨーカドーは外衣のPB類を全廃し、肌着類・靴下類(おそらくパジャマも含むと推測する)のPBや仕入れは続けると読める。 で

「ファッション化」のデメリットが顕在化しているワークマンの業績下方修正

2024年2月9日 企業研究 2

ワークマンの下方修正と2期連続の減益が話題となっている。 しかし、このブログでは以前からファッション化を過剰に推進することはワークマンにとってはプラス面だけではないことを以前から書いてきた。 また、企業やブランドも無限成長し続けられるわけがないので、チェーン店全店売上高が1600億円に到達したワークマンもそろそろ停滞期に差し掛かってきたという見方もできる。

再上陸から2年持たずにアメリカンイーグルが実店舗を全店閉店へ

2024年2月6日 企業研究 1

再上陸直後から不振の噂が流れていたアメリカンイーグルが1月末で全店閉鎖となった。 「アメリカンイーグル」が1月末までに国内全店舗を閉鎖 | セブツーは、世界各地のファッション&ビューティ情報を多言語で毎日配信するインターナショナル・メディアです。 (seventietwo.com) 「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」は、1月28日

パルグループがレイ・カズンの一部店舗とEC事業を譲渡されたという話

2024年1月12日 企業研究 7

昨年10月に民事再生法を申請して経営破綻したレイ・カズンの一部店舗とEC事業をパルグループホールディングスに事業譲渡されることが決まった。 レイ・カズンが一部店舗事業をパルグループHDに譲渡 昨年10月に民事再生法申請 (fashionsnap.com) パルグループホールディングスが、アパレルブランド「レイ・カズン(RayCassin)」などを運営するレイ

フランドルの買収に盛者必衰を感じた話

2023年12月27日 企業研究 7

「イネド」を展開しているフランドルが不動産会社に買収された。 ランドビジネスがフランドルの全株取得 服飾事業を強化 | 繊研新聞 (senken.co.jp)   東証スタンダード市場上場の不動産業、ランドビジネス(東京、森作哲朗社長)は、「イネド」などを企画・販売するフランドル(東京)の全株を取得し、子会社化したと発表した。12月22日開催の取締

土曜日の夜に梅田に出かけたらハンドバッグを持っている女性がほとんどいなかったという話

2023年12月22日 企業研究 1

コロナ禍明けからの人流の増え方にどうにもついていけない。まあ、ついていきたいとも思わないのだが。 土曜・日曜・祝日、連休期間はなるべく外出せずに自宅にいるようにしている。理由は人混みが嫌いだからだ。それでもお盆と正月には母方の叔父の家に行くのだが、電車の混雑ぶりが酷くてどっと疲れる。 コロナ禍中は電車も空いていて本当に移動も楽だった。 酒を飲みに行くのも嫌い

「匿名○○店」の手法はアパレル製品でも取り入れてみる価値はあるという話

2023年12月14日 企業研究 1

ファッション系ブランドというのは元来、イメージを高値で売っているような側面がある。 それこそが「高付加価値」と呼ばれるものだろうが、イメージが良いからと言って必ずしも製造原価が高いわけでもないし、長持ちするわけでもないというのが現実である。 一方、「物は良いのに売れない」と嘆くブランドもこの世の中には多々ある。ここでいう「物」というのは「品質」である場合もあ

「ブランド」は高く売れるときに売るのが正解だと思った話

2023年12月13日 企業研究 6

ファッション関係のブランドというのは、人気の上下動が激しいから好調なうちに売却するのが正解ではないかと最近強くそう思うようになった。 売却後に持ち直すブランドもあれば、売却後も低迷し続けるブランドもあるが、売った後のことなど心配する必要は無い。 またブランドを売却してもその後、売った創業者は必ずしも順風満帆とも限らない。面識のある某創業者は会社を売却後いくつ

「SPA」化の普及と仕入れ型専門店の減少で苦境に陥った現金問屋

2023年12月7日 企業研究 0

大阪・本町の現金問屋であるプロルート丸光が経営破綻したわけだが、これは他の残存している現金問屋各社にとっても決して対岸の火事ではないだろう。 プロルート丸光の経営破綻を含めて厳しさを増す現金問屋という業態 30年前のピーク時に530億円内外あった売上高は直近では40億円程度にまで縮小していたと報道されている。30年間かけて12分の1未満にまで縮小してしまった

グンゼとワコールの相違点を考えてみた

2023年11月16日 企業研究 2

繊維ニュースに以下のようなまとめ記事が掲載されていたのでご紹介したい。 大手インナー・レッグウエアメーカー 4~9月期明暗分かれる | THE SEN-I-NEWS 日刊繊維総合紙 繊維ニュース 大手インナー・レッグウエアメーカーの2023年4~9月期連結業績は明暗が分かれる形になった。グンゼが営業増益を確保し、アツギも赤字幅が縮小した一方で、最大手のワコー

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