南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

商品比較

今春夏のユニクロのGジャンと手持ちのGAPのGジャンを比べてみた

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 今日もお気楽に。
ユニクロは基本的に火曜日と金曜日にお買い得品が発生する。
期間限定値引きはこのタイミングだし、入荷後一定期間が過ぎてからの値引きも火曜日に行われることが多い。

ユニクロの値下がり品をウェブで確認するのが毎週火曜日の習慣になってしまった。

2月17日に店頭投入されたユニクロUがさっそく値下げされている(期間限定値引きではなく)が、まだまだ下がるのではないかと思って華麗にスルーした。

今回買ったのは、定価3990円(税抜き)から2990円に期間限定値下げされたGジャンである。

このGジャンはストレッチデニム生地で、かなり生地が薄い。
往年のナショナルブランドのGジャンの愛用者ならきっと「許せん」と怒り出すレベルの薄さである。

ただ、ユニクロの商品だけではなく、全般的に各ブランドのGジャン、デニムシャツは生地が薄くなっており、オッサンたる自分はなんだか釈然としない部分もある。
もしかしたら、老害が始まっているのかもしれない。

無印良品も今春の新作として、ちょっと変わったデザインのGジャンを発売しているが、ユニクロと同じくらい薄手の生地でストレッチ混である。

とりあえず、店頭で試着してみて購入したのだが、どうも丈が短いと感じる。

ちょっとGジャンの変遷をおさらいすると、

その昔、90年代後半ごろまでは、丈が短くアームホールが広くて袖が太かった。
この形が似合うのは相当容姿・体型に恵まれた人に限られていた。

2003年・2004年ごろから洋服のデザインが細身にシフトすると、Gジャンも当然細身になった。
身幅も細くてアームホールも狭くなった。
その分、着丈が長くなった。
どうだろうか、4~5センチくらいは長くなったのではないかと思う。

昔のGジャンはズボンのベルトの上までしか着丈がなかったが、2000年以降のGジャンはベルトのラインが隠れるくらいに長くなっている。
Gジャンだけではなく、カジュアルブルゾンはすべて細く長くモデルチェンジした。

そういう2000年代のGジャンと比べて今回のユニクロのGジャンは丈が短く、昔の丈の長さくらいしかない。

これはトレンドに合わせたのだろうか。

5年位前に買った手持ちのGAPのGジャンと比較してみた。

コーンデニム使用と謳われたGAPのGジャンは定価が12000円くらいしたにもかかわらず、2900円くらいまで値下げされたので買った。記憶が定かではないがもしかすると1900円で買ったかもしれない。

生地は厚手で、ストレッチは入っていない。
触った感触だとどうだろうか、10オンスは越えているくらいの重量感がある。
11オンス~12オンスくらいの間の重さだと思うのだが、この重さは最近だとズボンくらいにしか採用されなくなっている。

ユニクロのGジャンはおそらく10オンス未満だろう。
一昔前ならデニムシャツ向けの生地として扱われたくらいの重さしかない。

ユニクロのGジャンを上にして重ねてみると、やっぱり4センチくらいは丈が短い。(画像参照)

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(上がユニクロ、下がGAP 赤い矢印の分だけGAPの着丈が長い)



あと、着比べた感想でいうと、同じLサイズながらGAPはかなり細身でタイトなシルエットだが、ユニクロは身幅とアームホールにゆとりがある。昔のGジャンに近いシルエットとなっているが、もちろん昔のままではない。

シルエットとしてはGAPの方が好きだが、何ぶん、生地が重くて固いのでなかなか着用が難しい。

上にも中にも重ね着をすることが難しいので春と秋くらいしか着用機会がない。

しかし、春と秋も寒い日や暑い日が多く、いわゆる「春・秋らしい気温」が少ないので、さらに着用機会は少なかった。

かっこいいんだけど着用機会が少ないという何とも手に余る商品だった。

一方、ユニクロのGジャンは生地が薄いので重ね着しやすい。
とくに昨年秋冬に各ブランドが打ち出していたGジャンの上にコートを重ねるという着こなしは、この程度の薄さでないと無理になる。

生地が薄いから初夏までTシャツの上に羽織ることが可能だろう。GAPだと生地が厚いため、初夏に着ると暑くなり過ぎた。

そのあたりを考えるとユニクロの今春夏向けのGジャンの方が汎用性が高いのかもしれない。

色は濃紺ワンウォッシュにした。

あと、一つ気になったのだが、GAPのGジャンは肩のラインが前に付いているのに対して、ユニクロのGジャンはかなり後ろに付いている。パターンづくりのことは分からないのだが、これはどういう目的なのだろうか。
もし、詳しい方がおられたら解説していただきたい。

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(肩のラインが前に付いているGAP)


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(肩のラインが後ろに付いているユニクロ。前からでは肩のラインがほとんど見えない)


一概には言えないが、顔の汚い風采の上がらないオッサンが薄く色落ちしたデニムを着ていると、汚らしく見える場合が多い。濃紺はそれなりに綺麗に見える。
顔の汚い風采の上がらないオッサンである筆者は迷わず濃紺を選んだ。

それにしても、この年になると年々「固い素材」を使った服は着たくなくなる。
消費者には「重い服」を嫌う人は多いのだが、手に持ったときの重さと着用時の重さは実は正比例しない。
着用した場合、重さが肩幅に重量が分散するのでそこまで重く感じない場合が多い。

しかし、固いのは違う。いくら頑張っても固い物は固いままだ。

「オシャレは我慢」といわれるが、50歳手前になると最早、我慢するのも嫌になり、我慢するくらいならオシャレでない方を選ぶ。

デニム生地やメルトン生地、ツイードなどがどんどん薄くなっているのは原材料費のコスト削減という目的もあるのだろうが、なによりも「固い生地」を嫌う消費者が増えているからではないだろうか。

そんなわけでユニクロのGジャンでいろいろとコーディネイトを試してみたいと思う。









夏に一番最適なのは汗ジミ防止機能のTシャツ~夏が嫌いなオッサンより~

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 さて今日はお気楽に。

異様に暖かい日があったと思ったら、急に寒波が来たりして、春先の気温はまさしく三寒四温である。
ワールドのブランドではない。

関西では、東大寺のお水取りが終わるまでは毎年こんな感じで気温は変化する。
お水取りが終わるのはだいたい3月15日前後である。

今は寒い日もあるが、あと2カ月もすれば暑い日が増えて、確実に今年も夏が来る。
毎年、夏は憂鬱である。
夏という季節が嫌いだ。

まず、何もしなくても汗をかくから嫌いだ。
汗をかく量がおそらく、平均よりも多い。
汗をかくと乾いてからベタベタするし、服はずっと濡れたままなので不快指数100%である。

そして何よりも空気が熱いというのが嫌いだ。
少し冷たいくらいの空気の方が好きだ。

そんなわけで、夏は大量の汗をかくから嫌いで、これはどうしようもない。
裸になっても汗は止まらない。

夏向けに各社はさまざまな商品を発売してきた。
吸水速乾、防臭、汗ジミ防止、接触冷感などである。

結局、どれも夏の不快の根本を取り去ることはできない。
吸水速乾を着れば、濡れた服を着続ける不快感は多少軽減されるが、汗そのものが止まるわけではないし、Tシャツやポロシャツなどのように外着として着るなら、まだその効果は多少感じられるが、肌着として着ると、上に着るシャツやジャケットに吸水速乾機能がないと、結局はシャツやジャケットがボトボトに濡れてしまうことになる。

他人から見たら、シャツやジャケットが異様に濡れていてみっともない。

防臭はまあ、必要だと思うが、購買・着用の決め手としては弱い。
これがあるから買おうとか着たいとは思わない。

接触冷感は着用した瞬間はヒヤっとするが、そのうちに体温と外温で温まってしまう。

夏向けの理想的な商品は、吸水発熱と反対の「吸水冷却」機能ではないか。
ヒートテックは吸水発熱効果があり、汗を吸って蒸発するときに繊維が発熱する。
だから汗をかかないとヒートテックは原理的には暖かく感じない。

これと逆の機能で、「吸水冷却」があれば夏向けの衣料品にうってつけだと思う。
汗を吸って蒸発させる際に繊維の温度が下がるのである。
身体を冷やせば汗の出る量は減る。汗をかかずに済むのではないか。

しかし、現実にそんな商品は存在しない。
無い物ねだりをしても仕方がないから、筆者のように汗かきに一番適しているのは、汗ジミ防止機能ではないかと思う。

先日、ジョンブルの今春夏向けの展示会にお邪魔した。

新商品として「汗ジミ防止」Tシャツが出展されていた。
汗を吸っても表面には出てきにくい加工が施されており、Tシャツが汗で濡れても変色しにくいという機能がある。

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(ジョンブルの汗ジミ防止Tシャツ)



この「汗ジミ防止」機能のTシャツやポロシャツは、3年くらい前からあちこちのブランドで発売され始めており、ジワジワとそのブランド数が広がっている。

筆者が最初に買ったのは3年くらい前の無印良品で、Tシャツとポロシャツを買った。
もちろんバーゲンで値下がりしてからであることは言うまでもない。

翌年もTシャツを買ったのだが、昨年夏にはこの商品が店頭に並ばなくなって、残念ながら買い足せなかった。

昨年夏は、ジーンズメイトで「ゼロステイン」の名前でTシャツ、ポロシャツが売り出され、店頭をウォッチしている範囲内では、特定の色は売り切れていたのでまずまずの売れ行きだったのではないか。
価格もほとんど下がらずに秋まで売られていたので、製造原価がよほど高いか、売れ行きがそこそこ好調だったのではないかと思う。

もう少し下がったら買おうと思っていたが結局は値下げされずに買い逃してしまった。

今回はジョンブルでも発売されるので、もっと多くのブランドからも「汗ジミ防止」機能の商品が発売されるのではないかと期待している。
ユニクロかジーユーでもやってくれないかなあ。

結局、「吸水冷却」機能が実現できない時点で、どんな機能を付けても夏場に吹き出る汗は止められない。

吸水速乾は良い機能だと思うが、上に重ね着する物にもその機能がなければ意味が無い。
通常の肌着よりもシャツやジャケットには汗ジミが多く出てきてしまう。

となると、汗は止められないから、汗ジミを見せにくくするのが夏場に一番ふさわしい商品といえるのではないだろうか。

まあ、そんなわけで、今年の夏は汗ジミ防止のTシャツとポロシャツをもう少し買い足そうと思う。もちろん投げ売り価格で。(笑)
それにしても6月から9月末までの暑い期間は毎年憂鬱だわ~。









中高年男性はビッグシルエットの着用を避けるべき

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 これまで続いたタイトシルエット、ジャストシルエットにも飽きが来たのか、ルーズなシルエット、ビッグシルエットが2015年ごろからトレンドに浮上してきた。

最初にレディースで動きがあり、メンズがそれに続いている。
マスを狙うユニクロでさえもカットソー(いわゆるTシャツ類ね)やトレーナー、セーターなどでビッグシルエットを打ち出しており、衣料品業界関係者はこの動きを見て「ユニクロでさえ発売し始めたのだから、このトレンドは定着化する」と指摘しているが果たしてそうだろうか?

男性、とりわけ中年・高年層がこのビッグシルエットを安易に取り入れるのは非常に危険だと個人的に見ている。
30代以上の男性がビッグシルエットを着こなすことは、若い男性よりも難しいと感じる。
また、男性の方が女性よりも全般的に年代を問わずビッグシルエットを着こなすことは難しいと感じる。

シルエットの変化について大雑把なおさらいをしてみよう。
80年代半ばからダボダボのシルエットのソフトスーツが流行となった。
カジュアルアイテムも軒並みゆったりシルエットになった。

90年代半ばまではその傾向は続いており、90年代後半からローライズジーンズが流行するにしたがって徐々に細身シルエットへと変わっていったが、当時は現在ほどストレッチ混素材が発達していなかったため、着用できる人は限られていた。
要するにスマートな人しかタイトシルエットの洋服は着られなかったということである。

そのうちにストレッチ混素材が普及するとともに2004年ごろ、エディ・スリマンがディオールのコレクションで超タイトシルエットを打ち出してから、タイトシルエットがマス化して定着した。

そして、現在、ビッグシルエットがトレンドに再浮上しているからエディ・スリマンから数えても12年目、その兆候が出始めたころから数えると、20年弱ぶりということになる。

今の若い世代はその前のビッグシルエットの時代を記憶にすらとどめていない世代だといえる。
だからビッグシルエットが「目新しい」と映るのである。

オッサン・オバハン世代からすれば「あ、ワシらが若いころに着ていた服やわ」ということで何の新鮮味も感じないのだが。

ビッグシルエットはひとまず復活を果たした。
現在のトレンドはタイトシルエットとビッグシルエットが混在しているというのが正しい姿だろう。

上下ともにビッグシルエットの洋服は着用しない。
そんなものは90年代のだらしないヒップホッパーだけで十分だ。

ビッグシルエットが復活したことで、今、店頭ではこんなセールストークが使われている。

「ゆったりしたシルエットなので着やすいですよ」
「ゆったりしたシルエットなので体型が隠れてスマートに見えます」
「ゆったりしたシルエットなので着る人を選ばずに誰でも似合います」

果たして本当だろうか?中高年男性でビッグシルエットが似合う人は恐ろしく少ないのが実情である。

ビッグシルエットの似合う順番でいえば、やせ形から普通体型に限定すると、

若い女性>中高年女性≧若い男性>>>>中高年男性

という順番になっている。中高年男性はビッグシルエットが最も似合いにくいと思う。

例えば、グローバルワークの写真で比較してみよう。

まず、ビッグシルエットのニット。正式には「7ゲージリブビッグニットプルオーバー」である。

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http://www.dot-st.com/globalwork/disp/CSfGoodsPage_001.jsp?ITEM_CD=742437



どうだろうか?比較的容姿が整ったモデルの男性が着て、このダボつきである。
容姿が整っておらず、中年太りした巷の中高年男性がこれを着るとどれほどダボついて見えるか想像は容易ではないか。

続いてジャストシルエット、ややタイトなシルエットのニットである。
正式名称は「ミラノリブカタボタンボーダープルオーバー」(長ッ)である。

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http://www.dot-st.com/globalwork/disp/CSfGoodsPage_001.jsp?ITEM_CD=737489



こちらはこの15年間ほど主流だったジャストサイズ、タイトシルエットのニットであり、ちょうど同じモデルさんが着用していて比較しやすいが、こちらの方が圧倒的にスマートに見えるのではないか?

くどいようだがもう一度並べるので見比べてもらいたい。

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上の画像の方が太って見え、下の画像の方がスマートに見えるのではないか?

ビッグシルエットはたしかに着ていて楽だというメリットはあるが、よほどに容姿と体型が整っていないと着こなすことは難しい。

ビッグシルエットがなぜダボついて見えやすいか、なぜ太って見えやすいかということを考えたい。

まず、例えば先ほどのモデル男性を例にとって考える。

このモデル男性は中年太りしていない。お腹は出ていない。
タイトシルエット、ジャストシルエットならそれがわかる。
しかし、ビッグシルエットの場合、そのあたりはダボついていてわからない。
だから「ごまかせる」と考えられがちだが、逆にダボついているがために却って、お腹が出ているように感じられるのである。

また、肩幅が広くてお腹が出ていない格闘家体型の男性がビッグシルエットを着ると、広い肩幅でシルエットが固定されて、それがズドンと下まで続くので、却って太って見える。お腹が出ているか出ていないかはダボついたシルエットによってまったくわからなくなってしまう。

だから格闘家体型の男性はピタっとしたシルエットの服を着た方が、広い肩幅と引き締まった腹回りが強調されてスマートに見える。

次の落とし穴は、首の長さと顔の大きさ(輪郭のごつさ)である。

ビッグシルエットの場合、ウエストがどれだけ細く引き締まっていてもそれは外部からはわからない。
首が長くて顔の輪郭の小さい男性がビッグシルエットを着た場合、ビッグシルエットとのアンバランスさで、細さが際立つことになるが、首が短くて顔の輪郭がごつい男性が着た場合は、首と輪郭に引きずられて外部から見えない腹回りも、それなりにゴツいのではないかと、脳が勝手に想像する。

首が短くて顔の輪郭がデカい中高年男性はもっとも太って見えやすい。

仮にタイトシルエット、ジャストシルエットを着た場合は、顔がデカくて首が短くても、腹回りが細いことは簡単に外部から見える。よって、他人は「あ、首が短くて顔がデカいけど体は痩せている」ということが認識できるわけである。論理的にも視覚的にも。

ビッグシルエットの場合、体型が隠されているため他人からはその確認ができないのである。

だから肩幅が広くて首が短くて顔がデカいオッサンはスマートに見えたかったらビッグシルエットを着るのは避けて、タイトシルエット、ジャストシルエットを着るべきである。

ビッグシルエットは体型が隠れてしまうからこそ、首が長くて顔が小さくて肩幅が広すぎない、やせ形からスマートな体型の人間しか似合わないのである。

首が長くて顔が小さくて、肩幅があまり広すぎない体型の男性は残念ながらビッグシルエット以外の洋服も似合いやすい。人間は生まれながらにして不公平に作られているのである。


女性の方が男性よりも似合いやすいのも同じ理屈である。

女性は肩幅が狭い。
首の長短は様々あるが、顔の大きさは男性よりは小さい。
だからビッグシルエットを着ていてもそれなりにスマートに見える。


肩幅が広くて首が短くて顔がデカい男性がビッグシルエットのTシャツ類を無造作に着ていると、リングへ入場してくるプロレスラーか、休日の柔道家みたいに見えてしまう。

それに40代以上の中高年男性がビッグシルエットの服を着ると、新作を買ったように見えずに、バブル期に買った物をタンスの奥から引っ張り出してきたように見える。
これにセカンドポーチを小脇に抱えたら完璧にバブル期のオッサンが出来上がる。

「新作の洋服を買うオサレに敏感なオッサン」ではなく、「バブル期の服を今まで大切に保管していた物持ちの良いオッサン」になってしまう。

しかし、いくらタイトシルエット、ジャストサイズが理想といったところで、タイト過ぎればピチピチになりすぎて、「動物戦隊ジュウオウジャー」の変身後みたいになる。

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http://akkinews.net/archives/117821



極端なピチピチを避けつつも、ジャストシルエット、タイトシルエットを基本にワードローブをそろえた方が、中高年男性や容姿の整っていない男性は、まだマシに見える。

容姿の整っていない男性や中高年男性が、考えなしにビッグシルエットのトレンドに飛びつくのはかなり危険である。










京都イージーのテレコリブフライスTシャツを着てみた

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 つい先日、1年ぶりに京都イージーの岸本さんとお会いすることができた。

http://www.easy.ne.jp/index.html

このサイトで、オリジナルTシャツと一部仕入れ品を販売しておられる。
完全にネット通販のみで成立している事業である。

オリジナルTシャツ類は2900円以上と決して安くはない。
仕入れ品の一部には1900円前後の価格帯もあるが、決して某サイトのように激安ではない。
それでも年間1万数千枚を販売するというから、かなりの販売力といえる。

商品企画、サイト運営をお一人でなさっているので、売り上げ規模としては十分といえるのではないだろうか。

それにしてもほぼTシャツ類に特化しているとはいえ、年間1万数千枚を売るブランドはなかなかない。

今回、久しぶりにお会いすると、新商品「テレコリブVネックTシャツ」のサンプルを下さった。
これは「スクリュー」というブランド名で販売を開始された商品である。

6・3オンスなので通常のリブカットソーよりずっしりと重くて生地が分厚い。
テレコリブフライスという生地でたしかに伸縮性が高く、着てみると「ピタっ」とする。

http://www.easy.ne.jp/html/tshirt/8815-screw.htm

きっとマッチョな人が着ると良い感じになるのだろうと思う。

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衣服を新品のままで着るという習慣がないので、まずすぐに一度洗濯してから着用してみた。
なぜ、新品のままで着用しないかというと、洗い加工が施された商品以外の衣服は生地が糊付けされた状態にあるし、洗濯後よりも少し大きめだからだ。

洗濯をするとこの糊が取れるし、乾いた後は少し縮む。
そこから体に合うかどうかを見たほうが適切だからだ。

糊付けされたままなので、例えばスエットやストレッチパンツなどは新品の状態だと、意外に硬いことがある。
糊を落とした後は柔らかくなり、本来の伸縮性が発揮されることが多いので、新品の状態での着用はなるべく避けている。

洗濯乾燥後に着用してみたが、やはり分厚くて安心感がある。
そしてかなりピタっとしたシルエットである。

ここ数年間で、こういうタイプの生地で作られたTシャツはちょっと各店頭でも見たことがない。
興味のある方は試してみる価値は十分にあると思う。

ところで、この岸本さんは非常に男っぽい風貌をしておられるナイスミドルなのだが、そういう人が男性用Tシャツを企画製造するというのはものすごく商品とのイメージが合致しやすい。

またウェブサイトは決して洗練されたデザインとは言い難いが、製造や生地のことを詳細に書いておられ、商品に対しての安心感がある。

企画製造する人と商品のギャップが大きい場合も面白いが、人間と商品が合致する場合も消費者に対しては好印象を与えやすい。
また製造する商品に対しては、普段の書き込みから信頼性がある。

だから、仕入れ商品で比較的低価格のものも扱っておられるが、「あの岸本さんがお薦めする商品だから」という理由で安心感がある。
決して粗悪品は仕入れないだろうという安心感がある。

実際に、知人に比較的買いやすい値段のTシャツ類を尋ねられたことがあったが、すぐに岸本さんのサイトを紹介した。

いろいろと難しい時代ではあるが、本来の専門店とか本来のブランドというのはそういう要素が大きかったのではないか。

「あの人がお薦めするから」「あの人が選んだ商品だから」「あの人が作ってるブランドだから」

そういうことが支持されたのではないか。

例えば、小規模専門店(いわゆる町のブティック)が厳しいといわれるが、本来ならそこのオーナーなり、店長なりが「お薦めする」商品が支持されていたのではないか。
そういう要素がなくなれば、お客は「同じ商品なら値段の安い方で買う」という行動を絶対に取る。

こういうやり方は小規模企業の方がやりやすいと思うが、大手企業だって導入できないことはない。
その部分を抜きにして「今流行りの〇〇」だとか「あの人気店でも仕入れている商品」だとか「ユニクロのあれと同じ素材で作った商品」だとか、そんなことに終始していれば、お客はより利便性の高い方で買う。

例えば、ネットで探せば同じ商品が同じ時期により安く売られていることも多い。
ユニクロと同じ素材で作った商品ならユニクロのほうが価格が安い。

ならそういうところで買う。

そのためには決して「偽善クサイ美しい物語」をでっちあげる必要はなくて、それぞれの事業主が譲れない部分を正直に出して共感を集めることが重要ではないだろうか。

京都イージーの場合は、生地作りだったり、その製造過程だったりするわけで、そこを盛り盛りにせず、淡々と紹介するから信用性が増すわけで、ほかの事業主なら、コーディネイト提案かもしれないし、それこそデザインやディテールへのこだわりかもしれない。
それを打ち出さなければ、とくに小事業者は本当に淘汰されてしまう。









すべり止めのゲルなしでも脱げにくい無印良品のフットカバー

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 関西はときどき涼しい日があるものの、厳しい残暑が続いている。
気温は30度を下回る日が多いが湿度が高く、イラっとする。
ただでさえ短気なのに、更年期障害の影響か、夏の暑さと湿度の高さにはイライラさせられっぱなしである。

そんなわけで今年もまだ半袖生活を続けており、この調子なら10月の下旬まで半袖生活が続きそうだ。
ズボンは7分丈が中心でフルレングスを着用するのはこれもまた10月下旬ごろになるだろう。

あと20日くらいは筆者の半袖・7分丈パンツ生活が続く。

クールビズの影響もあって真夏の間は短パン、7分丈パンツ姿の男性が増えた。
靴もそれに合わせて履き口の広いローファータイプやそれに似せたスニーカー類が選ばれる。
履き口が広い靴を履くと、靴下をどうすれば良いかということになり、近年丈の短いスニーカーソックスが定番化していたが、ローファータイプの靴を履くとスニーカーソックスでもバランスが悪く、もっと面積の少ないフットカバーと呼ばれる靴下が重宝される。

しかし、フットカバーは履き口が大きいがために保持力が弱く、靴との摩擦によってすぐに脱げてしまうという欠点がある。
この欠点を克服すべく、各メーカーはさまざまに工夫を凝らすが、実現できているメーカーとそうでないメーカーがある。

昨年に買ったグンゼがOEM生産したイトーヨーカドーのフットカバーと、グンゼのオリジナルブランド「トゥシェ」は脱げにくいフットカバーの双璧だった。
その前に買ったライトオンの明細柄フットカバーと合わせて、筆者の中では、「脱げにくいフットカバー」ローテーションの3本柱で、それ以外の製品との格差が大きかった。

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(脱げにくいライトオンの迷彩柄フットカバー)




登板過多が祟ったのか、グンゼのトゥシェのつま先が破れてしまったので、また新たなエースを探すためにいくつかのブランドでフットカバーを買ってその「脱げにくい度合」を比較してみた。
今回はそんな内容である。

まだ本格的に暑くなっていない時期に無印良品で3足990円のキャンペーン中だったフットカバーを買った。
通常のフットカバーとは形成の形が違うらしく、脱ぐと他社商品とはその形状が大きく異なる。
またかかと部分には、フットカバーおなじみのゲル状のすべり止めがない。まるっきり編地だけで構成されている。

ためしに買って履いてみたところ、かなり優秀で、ほとんど脱げない。
ゲル状のすべり止めなしの商品では史上最高に脱げにくいと言っても過言ではないだろう。
それほどに優れている。これは新エースである。

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(脱ぐとこんな形状になる無印良品のフットカバー)

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(履くとこんな感じ)


続いて、ジーユーで3足390円に値下がりしたフットカバーを買ってみた。
これは履き口がかなり広い。
本当に足先だけを生地が包む感じだ。かかとにはおなじみのゲルが塗られている。

が、これはかなり脱げやすく、一度か二度履いたきりで放置している。
野球でいえば二軍である。

次にユニクロで、期間限定で3足790円に値下がりしていたフットカバーを買ってみた。
これはジーユーよりは履き口が狭いが、他社と比べると標準的といえるだろう。

生地が厚手のものから薄手のものまでバリエーションがあり、厚手のボーダー柄2足と薄手の無地を1足買ってみた。もちろんかかとにはゲルが塗られている。
履き比べた結果、厚手のボーダーの方はかなり脱げやすい。二軍である。
薄手の無地はまあまあの保持力だったが、昨年のエースに比べると物足りない。
ローテーションの谷間に登板させる感じである。

8月のお盆明けのころに、イトーヨーカドーの平場で4足1000円に値下がりしたフットカバーが売られていた。
イトーヨーカドーのオリジナルだが、ナイガイがOEM生産をしており、ラベルにそう書かれている。
元値は1足350円だ。

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薄手生地を4足買った。これもかかと部分にはゲルがある。
履いた結果は、ユニクロの薄手無地と同等くらいの脱げにくさで、1・5軍かせいぜいがローテーションの谷間に登板させるくらいである。

そんなわけで、今夏は無印良品で買った以外はすべてはずれだったといえる。

特に設計思想に関していえば、全体の形状を考慮することで、かかと部分のすべり止めゲルをなくしても脱げにくいという点においては無印良品のこのフットカバーはかなり優れているといえる。
あまり話題にはならなかったようだが、ゲルなしで脱げにくいという機能性を付加し、それを形状を工夫することで実現した点においてはこの商品はもっと称賛されるべきだったのではないかと思う。

来年は、昨年からの生き残りのグンゼとライトオン、今年新たにラインナップに加わった無印良品のゲル無しを越える新エースを購入することができるだろうか。

フットカバーだけは購入しないとその脱げにくさの度合いが分からないから困ってしまう。
下手をすると二軍用製品が溢れかえることになってしまう。

やれやれである。








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