南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

商品比較

「スペックの高さ&コスパ」競争は、必ずいずれ越えられる

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 ちょっと前のことになるが、ユニクロでブロックテックパーカを買った。
今年の初めのことだ。

ブロックテックパーカの定価は7990円(税込み)で、ユニクロにしてはちょっと高い値段が付けられていた。
それが去年末から今年初めにかけて頻繁に5990円に期間限定値引きされることが増えた。

今春以降のブロックテックパーカの定価は税抜き5990円(税抜き)だから、それに向けての在庫品の価格調整だったというわけである。

もちろん、定価の7990円では買っていない。
5990円かさらに値下がりした4990円で買ったか、どちらの価格だったのかは不覚にも覚えていない。

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(買ってみたブロックテックパーカ)



で、何度か着用してみた。
ブロックテックパーカの売り文句は防水透湿性にある。

要するに外側からの水は防いで、内側からの汗は発散するというわけだ。
この機能で有名な素材はゴアテックスだが、あいにくとゴアテックスは高いから、様々な素材メーカーから廉価な代替素材が発売されている。

ユニクロはもちろん、ゴアテックスではなく、廉価な代替素材を使用している。
だから7990円という価格で発売できたし、それを5990円に価格改定することもできた。

着用してみた感想だが、たしかに雨は弾く。
ある程度の防風性もある。
中綿のない薄手生地だから冷気は遮断できない。
冷気を遮断するには中綿の類を入れないと無理だ。

ただ、透湿性についてはあまり実感できなかった。

まるっきりないわけではないが、それほど高機能とも思えなかった。

それでちょっとネットで調べてみたら、こんな記事を発見した。

ユニクロのブロックテックパーカの透湿性、撥水性を調べてみたよ!
http://www.humbert-tomoyuki.com/entry/uniqlo-block-tech-parka

ユニクロに問い合わせをして調べてみた人の記事である。
やりとりは以下の通りである。


Q:商品の性能について質問させていただきます。
ブロックテックパーカは透湿性と撥水性を兼ね備えているようですが、
耐水圧、透湿性のデータは何かありますでしょうか?
 
するとしばらくして答えが返ってきた。
メールをそのまま添付するのもあれなので、簡略するよ。
 
A:ブロックテックパーカ/品番:167506について回答します。
環境によって異なりますが、耐水圧は<8000~10000mm>となっております。
透湿性につきましては、社外秘のため案内できませんが、社内の基準をクリアしております。
 
わたしは大人なので「社内の基準はいくらか?」などは聞いたりしなかった。
聞いてもどうせ教えてくれないしね。



耐水圧はかなり高いが、透湿性については「社外秘(笑)」だそうだ。
社外秘(笑)の社内の基準をクリアしているということで、ほとんどないと考えた方が適切である。

まあ、しかし、昔のビニールのカッパよりは随分と着心地も良いし、ムレも少ない。
5990円なら良しとすべきだろう。

最近自分は、衣料品について、生地の風合いやアジよりも、機能性を重視している。
いくら生地の風合いやアジが良くったって、機能性が無ければ着ていて不快である。
50歳手前のオッサンはそんな不快な物を着用し続けられるほど忍耐力はない。
「見た目が良いだけで機能性に乏しい服なんて博物館に展示でもしていろ!」としか思えなくなっている。
これが老化である。( ̄ー ̄)ニヤリッ

そんなわけで、ちょっと興味を持って、他社の商品も調べてみた。
もちろん、ノースフェイスとか本格的なアウトドアブランドは除外する。
なぜなら高額すぎて貧乏人で甲斐性無しの筆者には手が出ないからである。

ユニクロレベルの価格帯に絞るなら、もうワーキングメーカーとかワークウェア専門店しかない。

ちなみに調べてみると、ワークマンはワークウェア専門店の中では高い部類に属する。
もっと廉価なワークウェアはいくらでもある。

そのワークマンで、いくつかレインウェアが売られているが、一部を除いてブロックテックパーカよりも安い。

その中で気に入って今度買ってみようと思っているのがこれだ。
3900円の「イージス」レインパーカである。

http://store.workman.co.jp/item/item.html?i=1741

耐水圧15,000mm
透湿度3000g/㎡ (24時間)

と透湿性を明記してある。

要するに、24時間で1平方メートルあたり3000gの水分を放出できるという意味であり、「社外秘(笑)」よりはよほど具体的であり、街中の日常生活くらいならこれで十分だろう。

また耐水圧(防水性)はブロックテックパーカよりも高い。

しかも価格は2000円安い。

何が言いたいかというと、スペックと価格競争では完全にユニクロの方が負けているということである。
これで、ワークマンの商品の見た目が致命的にダサければ、デイリーユース民はユニクロを買う理由がある。

しかし、画像を見た限りにおいては、ワークマンの「イージス」の見た目のデザインも決して悪くない。
普通レベルであり、ユニクロのブロックテックパーカのデザインだって見た目のデザインがすごく良いわけではないから、イージスを買った方がお得だと思う。

もちろん、それぞれ、用途が異なるので、同列に論ずるのはおかしいのだが、デイリーユース民が「イージス」を
買うという選択をすることは十分にあり得る。

結局、スペックと価格を競うということはこういうことになる。

社外秘(笑)という基準は論外だとしても、一定の基準をクリアしていれば、そこをむやみに競う必要はない。
世の中、必ず上には上があるし、現在トップだったとしても何年か後にはそれを上回る商品が必ず発売される。

価格競争にしたって同じだ。

だから、ユニクロは最近、ブランドイメージを高める販促を行っている。
松浦弥太郎という人が、商品と旅行を絡めたエッセイをユニクロのサイトで連載し始めている。
読んでみても何の感銘も共感もないのだが、まあ、これまでのように「スペックの高さガー」「価格の安さガー」「素材の希少性ガー」とばかり言っているような販促よりはわかりにくいが、イメージは良くなる。

物作り系のブランドが陥っているのはまさにそこではないか。

「職人のこだわり」も「匠の技」もわかるが、それだけだと埋没してしまうし、いずれ必ずそれらは越えられてしまう。

あまりにもストーリーを作りすぎると胡散臭くなってしまうが、イメージを打ち出すことは必要だ。
旅行記が適切かどうかは知らないが、やろうとしていることは理解できる。

逆にユニクロがそういうことをやりだしたということは、これまで空虚なイメージだけで売っていた中途半端なブランドは根こそぎやられてしまう可能性があるということだ。

ユニクロといえどもコスパとスペックは越えられてしまうし、そのユニクロはイメージ戦略を取り始めており、イメージだけで売ってきたブランドの牙城を浸食しようとしている。

いやはや、この世はまさに焼肉定食 もとい弱肉強食である。


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グンゼ「ボディワイルド」のフットカバーも脱げにくかった

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 毎日暑い。
汗が止まらないから夏は嫌いである。

夏の間、ズボンは少し短めの8分丈~7分丈を穿いている。
足首が露出するだけでかなり涼しい。

昨今流行りの膝上短パンや膝丈短パンを穿く勇気はない。
オッサンの足を露出させるのは、個人的にも嫌だし、世間にも害悪だろうから。

足首が10センチほど見える丈のズボンを穿くと、靴と靴下とのバランスが難しい。

通常の長さの靴下を穿くとちょっと間抜けて見える。
また靴も浅めのスリッポンを履くと通常の靴下だと靴下の見える面積が大きくなってかなりおかしい。

よほどのイケメンでモデル体型の男性なら別だが、50歳手前で髪も薄くなったオッサンではちょっとサマにならない。

そこで、以前にも書いたように夏の間は、スリッポンを履いても靴下がほとんど見えないくらいの長さのフットカバーを愛用している。

しかし、フットカバーは足先を覆う面積が少ないので、靴の中でかなりズレやすい。

下手な商品を履くと、靴の中でズレてズレて足先にかろうじてかかっているだけの状態になる。
そうするとかなり不快だし、少し歩いてはフットカバーを上げてを繰り返すこととなり、ストレスがたまる。
早い話が、イラっとする。

そんな中、もっとも脱げずらく優秀だったのが、昨年買った無印良品の「脱げにくいフットカバー」だった。
3足で990円(税込み)という値段。
しかも、かかと部分にはジェルなし。完全に編立だけで脱げにくいさを実現していた。
難を云えば、生地に伸縮性が少し足りない感じくらいである。
まあ、触感的にいえば、「伸びにくい」のである。

そこで、今年も新たに今年版「脱げにくいフットカバー」を買ってみた。
かかとにジェルのある商品もあったが、昨年と同様にジェルなしタイプを買った。
脱げにくさは昨年と同じだが、今年の方が、編立を改良したようで、生地が柔らかく伸縮性が増している。
今年版のジェルなしタイプはかなり優秀で、これさえあれば他ブランドのフットカバーは要らないと感じる。

昨年買った、ユニクロとジーユーのフットカバーはまるでダメだった。
めちゃくちゃ脱げやすい。近々捨てる。

さて、そんなこんなだったが、たまたまグンゼ「ボディワイルド」の深履きフットカバーを3足組で買ってみた。
かかと部分にはジェルがあるタイプである。

なぜ買ったかというと安かったからだ。

Amazonで3足550円くらいに値下がりしていた。
ちょうど、ヘインズのジャパンフィットTシャツ2枚組が1500円に値下がりしたので、それと抱き合わせて送料無料にするために買った。

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筆者は今でもAmazonのプライム会員にはなっていない。
今後もなるつもりがない。

先日、ためしに履いてみた。

感想をいうと、無印良品の「脱げないフットカバー」に匹敵するくらい脱げにくかった。

生地は無印よりも薄くてツルっとした感触がある。
難を云えば、かかと部分がもう少し深ければさらにホールド感は高まったと思うが、同じ商品に「さらに深履き」タイプがあるから、そういうのが欲しい人はそちらを買えということなのだろう。

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逆に「深履き」と書かれてあるにもかかわらず、着用感は「浅い」と感じたので、「浅履き」ならどれほど浅いのかと不安になる。

まあ、しかし、値下がりした価格からすれば、上出来だといえる。
値下がり後は無印良品よりもはるかに安いのである。
通常のそこらへんのブランドのフットカバーよりははるかに脱げにくい。

そういえば、一昨年に買ったグンゼの「トゥシェ」ブランドのフットカバーも脱げにくく優秀だったし、グンゼが生産を請け負ったイトーヨーカドーのフットカバーも脱げにくい。

そういう過去の実績から鑑みて、グンゼ商品には高い信頼感があるから、不安はほとんどなかった。

無印良品のジェルなしフットカバーも不安なく、今年版を買ったが、これら以外のブランドの商品を買うときはかなり不安がある。

フットカバーは試着できないから、脱げにくさを試すわけにもいかない。

ウェブ上で商品のレビューを読んで判断するしかないが、そのレビューとて正反対のことが書かれてあったりすると判断に迷う。

結局のところ、半ば博打的に買うしかない。
それで成功したことも多いが、失敗したこともある。

そんなわけで、無印良品のジェルなしフットカバー以外だと、グンゼの商品しか、今後は選ばないと思う。

過去の経験から、グンゼ商品なら安心と思えるというのは、一つの立派なブランディングといえる。
グンゼは歴史ある名門企業でありそれなりに知名度もあるが、今一つ、注目度が低いと感じる。
Amazonの値引きという要素もあるが、3足500円台まで値下がりして、このクオリティならもっと注目されても良いはずなのだが。

そこらへんのブランドの脱げやすいフットカバーを買うくらいなら、値下がりしたグンゼのフットカバーを探して買う方がよほどコストパフォーマンスが高い。


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塩が白く噴き出るTシャツとそうでないTシャツの違いがわからない

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 今日は単なる愚痴である。

7月に入ってからさっそく、最高気温34度という日があった。
暑さが苦手なのでなんともつらい。
空気が熱いということ自体が耐えがたいほど不快だし、汗っかきなので、四六時中ずっと髪の毛が濡れて、襟足を汗が流れているという状態が不快である。

で、中高年男性はけっこう汗っかきの人が多いから、先日「嫌な季節が始まりましたね」という会話で盛り上がった。

お互いの悩みの種は、「着る服を厳選する必要がある」ということ。

大量の汗をかくので、薄グレー、ミディアムグレーはまずダメだ。
常にボトボトに濡れているのが丸わかりでみっともない。

水色やピンク色なども同様である。

汗で濡れていても比較的目立たないのは経験上、白、紺、黒の3色である。

ただし、白は生地が薄いと濡れてスケスケになるからこれもまたみっともない。
近年は生地の薄いTシャツ、ポロシャツが増えているから、そういう白は1枚では着用できず、タンクトップやグンゼYGカットオフなどと重ね着する必要がある。

6オンス以上の分厚い生地でない限り、白は濡れるとスケスケになる。

イケメンなら良いだろうが、50歳手前のオッサンでは見せられる方も迷惑である。

紺と黒は少々薄い生地でも濡れてもスケスケにはならないが、こちらはこちらで困ることがある。

大量の汗をかくと、乾いたときに生地に白い塩の結晶が残ってしまうことがある。

今まで、いろいろな紺色、黒色のTシャツを着用してみたが、塩が残る商品とそうでない商品がある。
この因果関係はよくわからない。

もし、ご存知の方がおられればぜひともお教えいただきたい。

生地の厚さは関係がないようだ。

ぶ厚い生地でも塩が残る商品もあるし、薄い生地でも塩が残らない商品もある。
組成もあまり関係がないようだ。
綿100%でも残る物もあれば残らない物もあるし、ポリエステル混でも残る物もあるし残らない物もある。

また、吸水速乾素材でも塩が残る物もある。

この差は何だろう?よくわからない。

業界のベテランにも折に触れて聞きまわっているがわからない。

この謎が解明できれば、紺と黒のTシャツ、ポロシャツを買う際にも随分と失敗がなくなるのではないかと思う。

汗で濡れているより、塩で白くなる方がみっともない。

例えば、この無印良品の紺のフェイクレイヤードポロシャツ。
生地は鹿の子ではなく、通常のTシャツみたいな生地である。
多分5オンス未満の薄さではないかと思う。

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買ったのはもう5年以上前で、今時このフェイクレイヤードっぽいデザインはちょっと流行遅れで着用にはためらいを感じる。

しかし、どんなに汗をかいても今まで塩が噴き出たことがない。
だからついつい着用してしまう。
まあ、50歳手前のオッサンだから流行遅れの服を着ていてもそんなに問題はないだろう。

こんな感じで、何度か着用してみて、塩が噴き出ないことを確認してから、レギュラーとして着用するようにしているが、こればかりは実際に着用してみないとわからない。

汗をあまりかかないという羨ましい人や、通勤以外はほぼ内勤でそれほど汗をかかないという人は、そこまで深刻な悩みではないだろうが、外回りをしたり外で作業をしたりする人は、塩が噴き出るというのは結構深刻な悩みではないかと思う。

夏に向けた機能商品は様々発売されている。

一番多いのは吸水速乾だろう。
続いては消臭だとか防臭ではないか。
あとは着た瞬間だけヒヤっとする接触冷感というのもある。

しかし、根本的な「暑さ」は解決できないし、汗は止まらない。

最近は汗で濡れているのがわからないという「汗ジミ防止加工」のTシャツやポロシャツが各社から発売されている。

実はこれが現段階では、もっとも夏に適した機能商品ではないかと思う。

今日も最高気温は31度になるらしいので、塩の噴き出ない服を選ぶしかない。
やれやれ。



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低価格代替品の向上

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 さまざまな主観はあるだろうが、最近の低価格品は品質的にも見た目的にもそれなりの商品が多いと感じる。
だから、多くの人が低価格品を買うのは当然である。

土日祝日に走り始めて、6年強になる。
以前にも書いたように、1時間で7・5キロ程度しか走れない「なんちゃってランナー」である。

なんちゃってランナーのくせに靴下は一応、専用の靴下を買って履いている。

ずっとタビオの1600円の靴下を買っていたが、今は、サンプルでいただいたコーマのフットマックスも履いている。
それ以外に、昨年の秋に、チュチュアンナが新発売したランニング専用靴下も履いている。
タビオ、フットマックス、チュチュアンナとローテーションを組んで履きまわしている。

コーマのフットマックスも価格は1600円だが、チュチュアンナのは3足1000円なのでためしに買ってみた。

IMG_3130

(昨年秋に買ったチュチュアンナのランニングソックス)


見た目は普通で、履いてみた感想も普通である。
タビオやフットマックスは着圧がかなり強力だが、チュチュアンナはあまり着圧がない。

しかし、3足1000円ということを考えると、それで十分だといえる。

実際に履いて走ってみると、筆者のごとき「なんちゃってランナー」では、別に支障がない。

本格的に走る人や競技をする人にとってはもしかすると物足りないのかもしれないが、50歳手前のオッサンが自己流で7キロほど走る程度なら十分な性能といえる。

それに3足1000円だから、それ以上の機能や性能を求めるのは筋違いである。

今回は、例として3足1000円のチュチュアンナのランニングソックスを出したが、他の衣料品や服飾雑貨も同じ状況にある。

一昨年に無印良品で買ったストレッチデニムのスキニージーンズはかなり優秀で、いまだにほとんど膝が出ない。

定価3980円でも十分すぎるほどのクオリティだといえるが、これを半額に値下がりしているときに買った。

4年くらい前のモノ比較雑誌「MONOQLO」で低価格ジーンズの品質比べで、1位を獲得したのはユニクロではなく無印良品だった。

それほどに無印良品のジーンズのクオリティは高い。

こうなってくると、わざわざ高いブランド品を買う必要性がなくなってくる。

それにしても、20年前、10年前と比べると、低価格品の見た目に雲泥の差がある。

20年前、25年前にも低価格衣料品は存在していた。
ジャスコやイトーヨーカドーなどの大型スーパーが低価格衣料品を売りに売って、高額な利益を稼ぎ出していた。

しかし、ブランド商品と比べると、デザインソースは同じだが、コピーしきれずに全然違う見た目になっていた。
生地も異なり、薄かったりぶ厚かったりしているし、色柄の色彩トーンもなんだか異なっている。
ここまで微妙なズレが重なると商品としてはまったくの別物になってしまっていた。

だから、ブランド品を買うほかなかった。

低価格品は代替品にはなりえなかった。

現在は、低価格品は容易に代替品になりえる。

ユニクロにせよ、無印良品にせよ、生産ロットが大きいからこそ、ブランド品よりも低価格でありながら、中には生地や縫製の品質が高い商品もある。

家電や自動車、パソコン、スマホなど多くの商品には低価格代替品が登場しており、それが広く消費者に普及する理由にもなった。
衣料品や服飾雑貨もそれらと同列になったということであり、なぜ、衣料品やファッション用品だけを別だと考えられる人がいるのかが、理解に苦しむ。




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グンゼYGカットオフはエアリズムシームレスより圧倒的に優れた商品

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 毎年、夏になると大量の汗をかくので着るものに困る。
若いころは、「イタリアでわー」とか「欧米でわー」の意見を参考にして、素肌にワイシャツを着てみたこともあるが、汗で濡れすぎて外回りはとても無理だった。

「イタリアでわー」とか「欧米でわー」の奴らは冷房の効いた部屋で内勤しかしていないんじゃないかとさえ思う。

吸水速乾肌着も試してみたが、汗をどんどん吸ってその上に着ているシャツにどんどん放湿するので、シャツに汗ジミが目立つだけだということがわかった。

通常の綿肌着はちょっと分厚いので、ワイシャツの下には良いが、Tシャツやポロシャツの下にはゴワつく。

そんなわけで、既存の商品、着用法はどれも自分には向いていないので、なんだかんだとだましだまし夏を過ごしていた。

ところが、昨年、グンゼからYGカットオフのサンプルを頂いた。
最初のうちは、通常のあれと変わらないと思って放置していたのだが、物は試しと着用してみたところ、非常に良かった。

綿55%・ポリエステル30%・ポリウレタン15%だが、生地が非常に薄い。
生地が薄い上に、Vネックが深いので、ためしに通常のTシャツを上に重ねてみたところ、まったく表からは見えない。こりゃ良いわ、ということで、昨年の8月はその1着を毎日洗濯しては着用していた。

生地が薄いので、吸水速乾肌着のように上に着たシャツ類に汗ジミができるのではないかと思ったが、それもほとんどない。

グンゼYGカットオフはかなり優秀だという結論に昨年夏達した。

価格は税抜きで1500円だが、まあ、それくらいの価値はある。

そうしたら、今年の夏用に腋パッドが付いた新型のカットオフをいただいた。
こちらは綿30%配合で少し組成が異なっている。

これも試してみて、何の問題もないが、昨年版と生地を触り比べるとわずかに硬さが感じられる。
触り比べないと気付かないレベルではあるが。

これで合計2枚になったので、あと3枚くらい買おうと決心した。

今年6月にAmazonから20%オフのタイムセールの案内が来た。
グンゼYGカットオフを探すと、半袖のクリアベージュ色はすでに品切れしていたが、ノースリーブは残っていた。
1620円(税込み)の2割引きで2枚買った。1296円(税込み)×2で2600円弱である。

そうこうしているうちにユニクロのチラシも入った。
グンゼYGカットオフの類似品、エアリズムシームレスwが990円に値下がりしている。

ちなみにグンゼYGカットオフとエアリズムシームレスの定価は同じ1500円(税抜き)である。

そんなわけで、両商品を着用して比べた感想をまとめてみたいと思う。

結論からいえば、値引きなしの定価販売なら迷わずグンゼYGカットオフを買うべきである。

グンゼYGカットオフの生地組成は先ほど書いた通りだが、エアリズムシームレスの組成はナイロン84%・ポリウレタン14%であり、筆者は世間の中高年男性ほど合繊嫌いではないが、この合繊100%という組成にはちょっと抵抗感がある。

なんだかサッカーのユニフォームのような感じがする。

実際に着用してみると、心配したほど着心地は悪くないが、綿混生地に比べるとやっぱり「合繊感」はぬぐえない。

グンゼYGカットオフが存在しなければこの商品でも良いのだろうが、グンゼYGカットオフが存在するとなるとちょっとこれを優先的に選ぶ理由がない。


サイズ感だが、グンゼYGカットオフはタイトに作られており、筆者でLサイズだが、エアリズムシームレスはゆとりがあり、筆者はMサイズである。


また、売りである「シームレス(縫い目なし)」という表記も疑問だ。

なぜなら縫い目はかなりたくさんあるからだ。むしろグンゼYGカットオフの方が縫い目が少ない。

まず、袖の取り付け部分である両方の肩口の縫い目と、ネックの両横の縫い目は両商品共通だから良いとする。

グンゼYGカットオフはこの4つの縫い目だけしかない。

一方、エアリズムシームレスwは身頃の両脇、裾に縫い目がある。
グンゼYGカットオフは胴体は縫い目なしで、裾も縫い目なしの切りっぱなしである。

エアリズム1

(エアリズムシームレスの全体)

エアリズム2

(エアリズムシームレスの裾の縫い目)

エアリズム3

(エアリズムシームレスの両脇の縫い目)



グンゼYG2

(グンゼYGカットオフ 皺くちゃで申訳ない)


グンゼYG

(縫い目のないグンゼYGカットオフの裾)

グンゼYG3

(両脇にも縫い目のないグンゼYGカットオフ)



にもかかわらず「シームレス」を名乗ってしまうユニクロの厚かましさと、「カットオフ(切りっぱなし)」としか名乗らないグンゼの謙虚さの対比に思わず笑ってしまう。

ユニクロをここまで押し上げた原動力の一つが「厚かましさ」「厚顔さ」というものがあるが、多くの人がユニクロ商品を買いながら、心のどこかで反発を覚えるのもこの「厚かましさ」「厚顔さ」にあるのではないかと思う。

990円に値下がりしたときなら、エアリズムシームレスwを選ぶという選択肢はあるだろうが、定価で買うことは今後絶対にない。

それにしても、エアリズムシームレスはどうして「ナイロン84%」という組成なのだろうか。
これは一度ユニクロに正式に尋ねてみたいが、現時点で、個人的な推測をいうと、ナイロンの方がポリエステルに比べて、「柔らかさ」「吸湿性」がある。
この部分に着目したのではないかと推測する。

だが、エアリズムの前身の「サラファイン」のときには、キュプラも混ぜられていたはずだ。
再生繊維であるキュプラはポリエステルやナイロンよりも吸湿性があるし、天然繊維に近い触感もある。

キュプラは概して高額な素材なので、サラファイン発売時には、キュプラを使ってあの価格という驚きがあったが、今のエアリズムにその驚きはまったくない。
むしろ、合繊100%という組成に驚かされる。

また価格設定も微妙だ。
合繊100%という組成から考えると1500円というのは割安感はない。

ヒートテックでもそうだが、他社の類似品の方がはるかに安い。
無理にユニクロで買う理由が見当たらない。

もちろん、スポーツブランドの本格商品に比べると安いが、吸水速乾にしろ保温にしろ、通常のサラリーマンにそんな高機能肌着は必要ない。
コスパだけで考えるなら他社の類似品の方がはるかに良い。

ワークマンとかドン・キホーテあたりでそろえるのがもっとも機能性が高くてコスパが高いのではないかと思う。

一方、グンゼの商売下手・宣伝下手にも歯がゆい思いがある。

「良い物を作っていれば必ず売れる」ということは、フィクションの世界にはありえても現実世界ではありえない。
現実にグンゼYGカットオフがそうではないか。

ユニクロよりも素材面も縫製面も圧倒的に優位に立ちながら、知名度・販売数量では圧倒的に負けている。
商品が悪いのではなく、売り方・見せ方・伝え方が下手くそだからだ。

グンゼは物作りをさらに追求するのではなく、売り方・見せ方・伝え方を工夫すべきだ。

売れるために「素材・縫製の品質をもっと強化します」なんてことをやらかすと、昨日のブログで書いた靴下工場のような憂き目にあう。
強化すべきポイントはそこじゃない。

そのことを理解していない国内企業が繊維業界には多すぎる。



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