南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

商品比較

中高年男性はビッグシルエットの着用を避けるべき

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 これまで続いたタイトシルエット、ジャストシルエットにも飽きが来たのか、ルーズなシルエット、ビッグシルエットが2015年ごろからトレンドに浮上してきた。

最初にレディースで動きがあり、メンズがそれに続いている。
マスを狙うユニクロでさえもカットソー(いわゆるTシャツ類ね)やトレーナー、セーターなどでビッグシルエットを打ち出しており、衣料品業界関係者はこの動きを見て「ユニクロでさえ発売し始めたのだから、このトレンドは定着化する」と指摘しているが果たしてそうだろうか?

男性、とりわけ中年・高年層がこのビッグシルエットを安易に取り入れるのは非常に危険だと個人的に見ている。
30代以上の男性がビッグシルエットを着こなすことは、若い男性よりも難しいと感じる。
また、男性の方が女性よりも全般的に年代を問わずビッグシルエットを着こなすことは難しいと感じる。

シルエットの変化について大雑把なおさらいをしてみよう。
80年代半ばからダボダボのシルエットのソフトスーツが流行となった。
カジュアルアイテムも軒並みゆったりシルエットになった。

90年代半ばまではその傾向は続いており、90年代後半からローライズジーンズが流行するにしたがって徐々に細身シルエットへと変わっていったが、当時は現在ほどストレッチ混素材が発達していなかったため、着用できる人は限られていた。
要するにスマートな人しかタイトシルエットの洋服は着られなかったということである。

そのうちにストレッチ混素材が普及するとともに2004年ごろ、エディ・スリマンがディオールのコレクションで超タイトシルエットを打ち出してから、タイトシルエットがマス化して定着した。

そして、現在、ビッグシルエットがトレンドに再浮上しているからエディ・スリマンから数えても12年目、その兆候が出始めたころから数えると、20年弱ぶりということになる。

今の若い世代はその前のビッグシルエットの時代を記憶にすらとどめていない世代だといえる。
だからビッグシルエットが「目新しい」と映るのである。

オッサン・オバハン世代からすれば「あ、ワシらが若いころに着ていた服やわ」ということで何の新鮮味も感じないのだが。

ビッグシルエットはひとまず復活を果たした。
現在のトレンドはタイトシルエットとビッグシルエットが混在しているというのが正しい姿だろう。

上下ともにビッグシルエットの洋服は着用しない。
そんなものは90年代のだらしないヒップホッパーだけで十分だ。

ビッグシルエットが復活したことで、今、店頭ではこんなセールストークが使われている。

「ゆったりしたシルエットなので着やすいですよ」
「ゆったりしたシルエットなので体型が隠れてスマートに見えます」
「ゆったりしたシルエットなので着る人を選ばずに誰でも似合います」

果たして本当だろうか?中高年男性でビッグシルエットが似合う人は恐ろしく少ないのが実情である。

ビッグシルエットの似合う順番でいえば、やせ形から普通体型に限定すると、

若い女性>中高年女性≧若い男性>>>>中高年男性

という順番になっている。中高年男性はビッグシルエットが最も似合いにくいと思う。

例えば、グローバルワークの写真で比較してみよう。

まず、ビッグシルエットのニット。正式には「7ゲージリブビッグニットプルオーバー」である。

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http://www.dot-st.com/globalwork/disp/CSfGoodsPage_001.jsp?ITEM_CD=742437



どうだろうか?比較的容姿が整ったモデルの男性が着て、このダボつきである。
容姿が整っておらず、中年太りした巷の中高年男性がこれを着るとどれほどダボついて見えるか想像は容易ではないか。

続いてジャストシルエット、ややタイトなシルエットのニットである。
正式名称は「ミラノリブカタボタンボーダープルオーバー」(長ッ)である。

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http://www.dot-st.com/globalwork/disp/CSfGoodsPage_001.jsp?ITEM_CD=737489



こちらはこの15年間ほど主流だったジャストサイズ、タイトシルエットのニットであり、ちょうど同じモデルさんが着用していて比較しやすいが、こちらの方が圧倒的にスマートに見えるのではないか?

くどいようだがもう一度並べるので見比べてもらいたい。

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上の画像の方が太って見え、下の画像の方がスマートに見えるのではないか?

ビッグシルエットはたしかに着ていて楽だというメリットはあるが、よほどに容姿と体型が整っていないと着こなすことは難しい。

ビッグシルエットがなぜダボついて見えやすいか、なぜ太って見えやすいかということを考えたい。

まず、例えば先ほどのモデル男性を例にとって考える。

このモデル男性は中年太りしていない。お腹は出ていない。
タイトシルエット、ジャストシルエットならそれがわかる。
しかし、ビッグシルエットの場合、そのあたりはダボついていてわからない。
だから「ごまかせる」と考えられがちだが、逆にダボついているがために却って、お腹が出ているように感じられるのである。

また、肩幅が広くてお腹が出ていない格闘家体型の男性がビッグシルエットを着ると、広い肩幅でシルエットが固定されて、それがズドンと下まで続くので、却って太って見える。お腹が出ているか出ていないかはダボついたシルエットによってまったくわからなくなってしまう。

だから格闘家体型の男性はピタっとしたシルエットの服を着た方が、広い肩幅と引き締まった腹回りが強調されてスマートに見える。

次の落とし穴は、首の長さと顔の大きさ(輪郭のごつさ)である。

ビッグシルエットの場合、ウエストがどれだけ細く引き締まっていてもそれは外部からはわからない。
首が長くて顔の輪郭の小さい男性がビッグシルエットを着た場合、ビッグシルエットとのアンバランスさで、細さが際立つことになるが、首が短くて顔の輪郭がごつい男性が着た場合は、首と輪郭に引きずられて外部から見えない腹回りも、それなりにゴツいのではないかと、脳が勝手に想像する。

首が短くて顔の輪郭がデカい中高年男性はもっとも太って見えやすい。

仮にタイトシルエット、ジャストシルエットを着た場合は、顔がデカくて首が短くても、腹回りが細いことは簡単に外部から見える。よって、他人は「あ、首が短くて顔がデカいけど体は痩せている」ということが認識できるわけである。論理的にも視覚的にも。

ビッグシルエットの場合、体型が隠されているため他人からはその確認ができないのである。

だから肩幅が広くて首が短くて顔がデカいオッサンはスマートに見えたかったらビッグシルエットを着るのは避けて、タイトシルエット、ジャストシルエットを着るべきである。

ビッグシルエットは体型が隠れてしまうからこそ、首が長くて顔が小さくて肩幅が広すぎない、やせ形からスマートな体型の人間しか似合わないのである。

首が長くて顔が小さくて、肩幅があまり広すぎない体型の男性は残念ながらビッグシルエット以外の洋服も似合いやすい。人間は生まれながらにして不公平に作られているのである。


女性の方が男性よりも似合いやすいのも同じ理屈である。

女性は肩幅が狭い。
首の長短は様々あるが、顔の大きさは男性よりは小さい。
だからビッグシルエットを着ていてもそれなりにスマートに見える。


肩幅が広くて首が短くて顔がデカい男性がビッグシルエットのTシャツ類を無造作に着ていると、リングへ入場してくるプロレスラーか、休日の柔道家みたいに見えてしまう。

それに40代以上の中高年男性がビッグシルエットの服を着ると、新作を買ったように見えずに、バブル期に買った物をタンスの奥から引っ張り出してきたように見える。
これにセカンドポーチを小脇に抱えたら完璧にバブル期のオッサンが出来上がる。

「新作の洋服を買うオサレに敏感なオッサン」ではなく、「バブル期の服を今まで大切に保管していた物持ちの良いオッサン」になってしまう。

しかし、いくらタイトシルエット、ジャストサイズが理想といったところで、タイト過ぎればピチピチになりすぎて、「動物戦隊ジュウオウジャー」の変身後みたいになる。

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http://akkinews.net/archives/117821



極端なピチピチを避けつつも、ジャストシルエット、タイトシルエットを基本にワードローブをそろえた方が、中高年男性や容姿の整っていない男性は、まだマシに見える。

容姿の整っていない男性や中高年男性が、考えなしにビッグシルエットのトレンドに飛びつくのはかなり危険である。










京都イージーのテレコリブフライスTシャツを着てみた

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 つい先日、1年ぶりに京都イージーの岸本さんとお会いすることができた。

http://www.easy.ne.jp/index.html

このサイトで、オリジナルTシャツと一部仕入れ品を販売しておられる。
完全にネット通販のみで成立している事業である。

オリジナルTシャツ類は2900円以上と決して安くはない。
仕入れ品の一部には1900円前後の価格帯もあるが、決して某サイトのように激安ではない。
それでも年間1万数千枚を販売するというから、かなりの販売力といえる。

商品企画、サイト運営をお一人でなさっているので、売り上げ規模としては十分といえるのではないだろうか。

それにしてもほぼTシャツ類に特化しているとはいえ、年間1万数千枚を売るブランドはなかなかない。

今回、久しぶりにお会いすると、新商品「テレコリブVネックTシャツ」のサンプルを下さった。
これは「スクリュー」というブランド名で販売を開始された商品である。

6・3オンスなので通常のリブカットソーよりずっしりと重くて生地が分厚い。
テレコリブフライスという生地でたしかに伸縮性が高く、着てみると「ピタっ」とする。

http://www.easy.ne.jp/html/tshirt/8815-screw.htm

きっとマッチョな人が着ると良い感じになるのだろうと思う。

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衣服を新品のままで着るという習慣がないので、まずすぐに一度洗濯してから着用してみた。
なぜ、新品のままで着用しないかというと、洗い加工が施された商品以外の衣服は生地が糊付けされた状態にあるし、洗濯後よりも少し大きめだからだ。

洗濯をするとこの糊が取れるし、乾いた後は少し縮む。
そこから体に合うかどうかを見たほうが適切だからだ。

糊付けされたままなので、例えばスエットやストレッチパンツなどは新品の状態だと、意外に硬いことがある。
糊を落とした後は柔らかくなり、本来の伸縮性が発揮されることが多いので、新品の状態での着用はなるべく避けている。

洗濯乾燥後に着用してみたが、やはり分厚くて安心感がある。
そしてかなりピタっとしたシルエットである。

ここ数年間で、こういうタイプの生地で作られたTシャツはちょっと各店頭でも見たことがない。
興味のある方は試してみる価値は十分にあると思う。

ところで、この岸本さんは非常に男っぽい風貌をしておられるナイスミドルなのだが、そういう人が男性用Tシャツを企画製造するというのはものすごく商品とのイメージが合致しやすい。

またウェブサイトは決して洗練されたデザインとは言い難いが、製造や生地のことを詳細に書いておられ、商品に対しての安心感がある。

企画製造する人と商品のギャップが大きい場合も面白いが、人間と商品が合致する場合も消費者に対しては好印象を与えやすい。
また製造する商品に対しては、普段の書き込みから信頼性がある。

だから、仕入れ商品で比較的低価格のものも扱っておられるが、「あの岸本さんがお薦めする商品だから」という理由で安心感がある。
決して粗悪品は仕入れないだろうという安心感がある。

実際に、知人に比較的買いやすい値段のTシャツ類を尋ねられたことがあったが、すぐに岸本さんのサイトを紹介した。

いろいろと難しい時代ではあるが、本来の専門店とか本来のブランドというのはそういう要素が大きかったのではないか。

「あの人がお薦めするから」「あの人が選んだ商品だから」「あの人が作ってるブランドだから」

そういうことが支持されたのではないか。

例えば、小規模専門店(いわゆる町のブティック)が厳しいといわれるが、本来ならそこのオーナーなり、店長なりが「お薦めする」商品が支持されていたのではないか。
そういう要素がなくなれば、お客は「同じ商品なら値段の安い方で買う」という行動を絶対に取る。

こういうやり方は小規模企業の方がやりやすいと思うが、大手企業だって導入できないことはない。
その部分を抜きにして「今流行りの〇〇」だとか「あの人気店でも仕入れている商品」だとか「ユニクロのあれと同じ素材で作った商品」だとか、そんなことに終始していれば、お客はより利便性の高い方で買う。

例えば、ネットで探せば同じ商品が同じ時期により安く売られていることも多い。
ユニクロと同じ素材で作った商品ならユニクロのほうが価格が安い。

ならそういうところで買う。

そのためには決して「偽善クサイ美しい物語」をでっちあげる必要はなくて、それぞれの事業主が譲れない部分を正直に出して共感を集めることが重要ではないだろうか。

京都イージーの場合は、生地作りだったり、その製造過程だったりするわけで、そこを盛り盛りにせず、淡々と紹介するから信用性が増すわけで、ほかの事業主なら、コーディネイト提案かもしれないし、それこそデザインやディテールへのこだわりかもしれない。
それを打ち出さなければ、とくに小事業者は本当に淘汰されてしまう。









すべり止めのゲルなしでも脱げにくい無印良品のフットカバー

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 関西はときどき涼しい日があるものの、厳しい残暑が続いている。
気温は30度を下回る日が多いが湿度が高く、イラっとする。
ただでさえ短気なのに、更年期障害の影響か、夏の暑さと湿度の高さにはイライラさせられっぱなしである。

そんなわけで今年もまだ半袖生活を続けており、この調子なら10月の下旬まで半袖生活が続きそうだ。
ズボンは7分丈が中心でフルレングスを着用するのはこれもまた10月下旬ごろになるだろう。

あと20日くらいは筆者の半袖・7分丈パンツ生活が続く。

クールビズの影響もあって真夏の間は短パン、7分丈パンツ姿の男性が増えた。
靴もそれに合わせて履き口の広いローファータイプやそれに似せたスニーカー類が選ばれる。
履き口が広い靴を履くと、靴下をどうすれば良いかということになり、近年丈の短いスニーカーソックスが定番化していたが、ローファータイプの靴を履くとスニーカーソックスでもバランスが悪く、もっと面積の少ないフットカバーと呼ばれる靴下が重宝される。

しかし、フットカバーは履き口が大きいがために保持力が弱く、靴との摩擦によってすぐに脱げてしまうという欠点がある。
この欠点を克服すべく、各メーカーはさまざまに工夫を凝らすが、実現できているメーカーとそうでないメーカーがある。

昨年に買ったグンゼがOEM生産したイトーヨーカドーのフットカバーと、グンゼのオリジナルブランド「トゥシェ」は脱げにくいフットカバーの双璧だった。
その前に買ったライトオンの明細柄フットカバーと合わせて、筆者の中では、「脱げにくいフットカバー」ローテーションの3本柱で、それ以外の製品との格差が大きかった。

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(脱げにくいライトオンの迷彩柄フットカバー)




登板過多が祟ったのか、グンゼのトゥシェのつま先が破れてしまったので、また新たなエースを探すためにいくつかのブランドでフットカバーを買ってその「脱げにくい度合」を比較してみた。
今回はそんな内容である。

まだ本格的に暑くなっていない時期に無印良品で3足990円のキャンペーン中だったフットカバーを買った。
通常のフットカバーとは形成の形が違うらしく、脱ぐと他社商品とはその形状が大きく異なる。
またかかと部分には、フットカバーおなじみのゲル状のすべり止めがない。まるっきり編地だけで構成されている。

ためしに買って履いてみたところ、かなり優秀で、ほとんど脱げない。
ゲル状のすべり止めなしの商品では史上最高に脱げにくいと言っても過言ではないだろう。
それほどに優れている。これは新エースである。

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(脱ぐとこんな形状になる無印良品のフットカバー)

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(履くとこんな感じ)


続いて、ジーユーで3足390円に値下がりしたフットカバーを買ってみた。
これは履き口がかなり広い。
本当に足先だけを生地が包む感じだ。かかとにはおなじみのゲルが塗られている。

が、これはかなり脱げやすく、一度か二度履いたきりで放置している。
野球でいえば二軍である。

次にユニクロで、期間限定で3足790円に値下がりしていたフットカバーを買ってみた。
これはジーユーよりは履き口が狭いが、他社と比べると標準的といえるだろう。

生地が厚手のものから薄手のものまでバリエーションがあり、厚手のボーダー柄2足と薄手の無地を1足買ってみた。もちろんかかとにはゲルが塗られている。
履き比べた結果、厚手のボーダーの方はかなり脱げやすい。二軍である。
薄手の無地はまあまあの保持力だったが、昨年のエースに比べると物足りない。
ローテーションの谷間に登板させる感じである。

8月のお盆明けのころに、イトーヨーカドーの平場で4足1000円に値下がりしたフットカバーが売られていた。
イトーヨーカドーのオリジナルだが、ナイガイがOEM生産をしており、ラベルにそう書かれている。
元値は1足350円だ。

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薄手生地を4足買った。これもかかと部分にはゲルがある。
履いた結果は、ユニクロの薄手無地と同等くらいの脱げにくさで、1・5軍かせいぜいがローテーションの谷間に登板させるくらいである。

そんなわけで、今夏は無印良品で買った以外はすべてはずれだったといえる。

特に設計思想に関していえば、全体の形状を考慮することで、かかと部分のすべり止めゲルをなくしても脱げにくいという点においては無印良品のこのフットカバーはかなり優れているといえる。
あまり話題にはならなかったようだが、ゲルなしで脱げにくいという機能性を付加し、それを形状を工夫することで実現した点においてはこの商品はもっと称賛されるべきだったのではないかと思う。

来年は、昨年からの生き残りのグンゼとライトオン、今年新たにラインナップに加わった無印良品のゲル無しを越える新エースを購入することができるだろうか。

フットカバーだけは購入しないとその脱げにくさの度合いが分からないから困ってしまう。
下手をすると二軍用製品が溢れかえることになってしまう。

やれやれである。








カシミヤは水洗いできる

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 暖かくなってきたと思ったらまたしばらく肌寒さが続くそうだ。
例年だと4月上旬にもう一度寒い日が来る。

入社式が冷たい雨だったとか雪だったという年はけっこう多い。

だから4月に入ってもすぐには衣替えをしないし、冬物を洗濯しない。
確実に寒い日がなくなるゴールデンウィーク前くらいまで冬物を出したままにしておく。
コスト削減の一環からクリーニングへ出すことはほとんどないが、以前、スーツで勤務していたころは冬物スーツは4月中ごろ以降にクリーニングに出していた。

オチマーケティングオフィスの生地雅之さんから以前に教えていただいたことだが、
「3月と12月の平均気温はほとんど同じ、6月と9月の平均気温もほとんど同じ」なのだそうだ。

もちろん日差しの強さが違うので体感温度は若干異なるが、基本的に3月は冬物、9月は夏物を着用すると考えた方が適切だろう。

3月になったからと言って張り切って春物で身を固めては寒すぎる。
12月に同じ格好ができますか?

反対に9月になったからと言って秋物で身を固めると暑すぎる。
あなたは6月に同じ格好ができますか?

こう考えると、分かりやすいのではないか。

さて、クリーニング代をケチるために家庭洗濯できるものは極力家庭洗濯している。

以前にも書いたが、ダウンジャケットは家庭洗濯できる。
基本的にほとんどのダウンジャケットは洗濯可能である。
ウォッシャブルダウンが流行したことがあったが、わざわざそんな機能を付けなくてもダウンジャケットは元々から洗濯が可能なのである。

現在では「ダウン専用洗剤」も販売されている。

心配なら洗濯機で水洗いすれば良い。
洗濯機の水洗いならダウンも外側の生地も傷まない。
外側の生地の汚れを本格的に落としたいなら、ダウン専用洗剤を使うべきだろう。

脱水後は陰干しをして、しっかり乾燥したら、中のダウンを均一になるように振ったり叩いたりすれば良い。

クレームを恐れるあまり「洗濯不可」の表示のある衣類が増えているが、ダウンジャケット以外にも洗える衣類は意外に多い。

業界の方々なら常識だろうが、一般的に知られていないものとしては、カシミヤがある。

カシミヤは水洗いが可能なのである。
逆に水洗いを繰り返した方が風合いが良くなるという人もいる。

参考になる記事をご紹介しておく。

なぜ、カシミヤセーターは洗い込んでもウールのように縮まないのか?
http://blog.maruyasu-fil.co.jp/archives/12445


この記事では水洗いのほか、洗濯機を使っても実験しているが、どちらも傷まなかった。

一般的にウールのセーター類は洗濯をすると縮むが、なぜ縮むかというと、ウールの表面は鱗状になっており(これをスケイルと呼ぶ)、洗濯をするとこのスケイルが開いて、近隣のスケイル同士が絡むのである。
その結果、全体的に縮む。

ウォッシャブルセーターというのはウールに何らかの加工を施し、このスケイルが開かないようにした商品である。

カシミヤは羊毛(ウール)に比べてこのスケイルが少ないため繊維同士が絡みにくい。その結果縮まないということである。

もし、汚れが気になるようならカシミヤセーターはどんどん水洗いしてもらいたい。

このほかにも洗える衣類は本当に多い。

ユニクロで5年以上前に買ったリネン(麻)コットンテイラードジャケットも洗濯機で洗える。
もう10年近く前に真っ白のリネンコットンのテイラードジャケットを買った。

筆者は汚れが目立つのが嫌で基本的に白い衣服は買わないし、あまり着用しない。

この時は何を考えていたのだろうか。ちょっとイキがってみたかったのだろうか。
ポリシーに反して買ってしまったわけだが(もちろん値引きされてから)、あるとき、微妙に全体的に黄ばんでいることに気が付いた。

ユニクロで値引きで買った物をわざわざ高い金を払ってクリーニングに出すのもバカらしいと思い、恐る恐る洗濯機にぶち込んで洗ってみた。

脱水後、形を整えて干した。

その結果、黄ばみはなくなっただけでなく、どこも傷まなかった。
これに味をしめて、着用後は必ず洗濯機にぶち込んで洗うようにしている。
さぼると必ず全体的に黄ばむ。

このほか、以前にも写真付きで紹介したことがあるが、無印良品のウールカーディガンも洗濯機で洗ってもほとんど縮まなかった。
これは2004年ごろ購入した物で、ウォッシャブル表記はなかった。

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(洗濯機で洗っても縮まなかった無印良品のウールカーディガン)



Mサイズなのに肩が落ちるほど大きいので縮めたくて洗ってから天日干ししてみたがほとんど縮まなかった。
ウォッシャブル表記がされてないだけで実はそういう加工が施されていたのかもしれない。

たまにポリエステル100%素材で「洗濯不可」の表記がなされている衣料品がある。
いくらなんでもクレームを恐れすぎではないかと思う。
ポリエステルが洗濯できないなら、この世に洗濯できる衣類や繊維はなくなってしまう。

昨今の「洗濯不可」の表記はクレームを恐れるあまり少し行き過ぎではないかと思うことがある。












ユニクロの今春の商品価格は下がり気味?

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 昨年秋冬、ユニクロの既存店売上高が前年割れを2か月連続で起きたことがあった。
要因はさまざま考えられるが、その一つに「値上げ」があるのではないかと言われた。
それに対してユニクロ側は「値上げの影響はさほどない」という内容の答えを返したと記憶している。

しかし、今春物のメンズの商品の値段を見ていると、どうもユニクロ側はコメントとは反対に、商品価格を元に戻そうとしているのではないかと感じられる。

今回は、店頭のメンズ商品の値段を見ての感想であるのでご了承ねがいたい。

ちょうど1年くらい前に、値下がりしたコットンカシミヤケーブルセーターを2枚買った。
ライトグレー無地と赤無地である。たしか1990円に値下がりしたのを買ったはずだ。

で、今回も値下がりした昨年秋投入のコットンカシミヤケーブルセーターを買ってみた。
組成は変わらず綿95%・カシミヤ5%である。
生地を触ってみた感触は昨年春に購入した物より固いと感じる。
おそらく糸の番手や目付を変えたのだと思う。

今回は白×紺である。
値下がり価格は1990円。
元値は3490円である。



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↓ 値下げシールをはがしてみると

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ところが、最近、店頭に入荷した今春のコットンカシミヤケーブルセーターの定価は2990円である。
定価が500円値下がりしている。
原材料費や人件費、工場の工賃、為替などさまざまな要因があるし、これまでも1品番や2品番くらいは500~1000円の下がったり上がったりがあった。

ところが売り場を見渡すと、昨秋よりも定価が安くなっている商品、入荷時より価格を「新価格」と称して引き下げた商品が何品番もあることに気が付いた。
体感ではこれまでのシーズンよりも多いと感じる。

例えば4990円のジーンズは発見できなくなっていて、ジーンズ類はメイドインUSAジーンズを除いて3990円までで統一されている。

メイドインUSAジーンズは7990円から「新価格」の5990円に値下げされている。
いつもの赤い値下げシールを貼らずにだ。

また綿の布帛パーカも定価4990円が「新価格」として3990円に値下がりしている。
スリムストレートストレッチチノパンも「新価格」2990円である。
夏の定番アイテム、6990円のリネンコットンジャケットが早くも「新価格」5990円である。

このほか、綿・アクリル混のケーブルクルーセーターとアゼセーターも2990円から1990円に値下がりしている。

こうして見ると、ユニクロ側は成長の鈍化の理由の一つとして、コメントとは反対に「値上がりの影響がある」と考えているのではないかと感じられる。

個人的な感想でいうなら、ユニクロの商品がいくら「値段の割に品質が良い」と言っても、ナショナルブランド(NB)と同等かそれを越える水準になるとやはり抵抗感がある。
ジーンズでいうならユニクロで7990円払うなら、エドウインの8000円の商品の方が良いと思ってしまう。

ウルトラライトダウンに7990円や6990円を払うなら、NBのダウンジャケットをバーゲン時に半額で買った方が良いのではないかと感じてしまう。

以前、量販店向けのカジュアルボトムスメーカーに勤務していた友人はこう話していた。
「GMSの店頭でジーンズ類は、1900~3900円が中心。4900円になるとどんなに物が良くてもグッと販売本数が下がる。5900円はほとんど動かない」と。

筆者も含めて、多くの人のユニクロのボトムスに対する見方もこれと同じではないかと思う。

4900円くらいまでなら買うが、5900円になるとNBやNBの値下がり商品を買った方が良いと。
その他アイテムもこれに類した見方をされているのではないか。

かつての大ヒットアイテム、保温肌着のヒートテックだが、今では低価格商品群の中では価格が高い部類に位置している。
ユニクロに安さを求めていた人は、他社製品を買うケースが増えているのではないか。

ユニクロが単価を上げようとする動きはビジネス上では間違ってはいないが、なかなか一朝一夕に上げられるものではない。
低価格から出発したブランドが中価格帯に移行するのはかなり難しい。
強引に移行すればそれまでの客が離れてしまう。移行したところで新しい客層が獲得できる保証はない。
下手をすると、新しい客を獲得できないまま、今までの客も離れてしまう可能性がある。

しかし、低価格を支持する客層は、筆者のような「低価格品が好きな人」が多く含まれており、良い客層とはいえない。

ユニクロほどの大資本をもってしてもこのあたりの調整には苦労していると、今春の店頭を見て感じてしまう。









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