南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

売り場探訪

ルクアイーレの地下1階をユニクロとジーユーが2分割

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 9月15日に大阪梅田のルクアイーレ地下1階にユニクロとジーユーがオープンした。

こう書くと、地下1階に2店舗が入ったと感じるが、実際は地下1階フロアはユニクロとジーユーで2分割されたのである。

この2店舗以外は、カフェが1店舗、小規模な生活雑貨店「ナチュラルキッチン アンド」が1店舗あるだけで、地下1階は実質的にはファーストリテイリングの占有フロアといえる。
2店舗合わせて約1000坪の広さがある。

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(ルクアイーレ地下1階のフロアガイド 3がユニクロで4がジーユー)



ちなみに地下1階にあった店舗はほとんど撤退し、オリエンタルトラフィックは他のフロアに移転し、三崎商事のゲラルディーニは撤退した。

これで、JR大阪駅周辺のユニクロ大型店は4店舗目となった。

大丸梅田店、ヨドバシカメラ梅田店、それから茶屋町の路面店である。

これに対して、「他の3店舗は苦戦するのではないか」という声がネット上では聞かれたが、それは現場を見ていない空想でしかないといえるだろう。

オープン当日の夜、8時過ぎにこのルクアイーレ店を見に行った。
ユニクロ店舗なんて腐るほど見ているし、夏秋の端境期でどうしても買いたい商品なんてないから、本当に雰囲気を見に行ったのである。

実際に見に行って驚いた。
地下1階のユニクロ、ジーユーは満員なのである。

はっきり言って、オープン当日に満員になる意味がわからない。
他のファッションブランドなら、希少性だとか物珍しさとかそういうことがあって、「長らく行きたかったが地元に店がなかったからオープン当日に足を運んだ」なんていうファンがいるのは当たり前だが、ユニクロなんて各都心にも複数店舗があり、自宅の近所にも職場の近くにも店がある。

多くの人にとっても、腐るほど見ている店舗だ。
ジーユーはまだユニクロほどの店数はないが、それでも大幅に増えて、都心にも地元にもあることは珍しくない。

また、オープン記念で、ルクアイーレ店だけの珍しい洋服が売っているわけでもない。
特に価値あるノベルティが多数配布されたわけでもない。

なぜ、オープン当日のしかも閉店まであと40分ほどしかない時間帯に満員になるほどに客が足を運ぶのか理解に苦しむ。

当日、ヨドバシカメラ店と大丸梅田店は足を運べなかったが、この後、茶屋町の路面店に移動した。
時刻は8時半前である。
閉店まであと30分強。

にもかかわらず、どんどん入店していくし、外から見えるエスカレーターはどの階層にも人が乗っている。

あと30分ほどしかないのに、これだけ入店するのかと驚かされた。

この日より1か月前のお盆ごろにヨドバシカメラ梅田店7階のユニクロにも足を運んだことがあるが、そのときは、それなりの客入りでにぎわっていた。
決して閑散とはしておらず、レジにも10人くらいは並んでいた。

閑散としていたのは同じフロアのコムサイズムである。
なるほど閉店セールになってしまうはずだと納得した。

ヨドバシカメラ店が今後苦戦するかというとそれはちょっと考えにくい。

というのは、JR大阪駅とついにヨドバシカメラが陸橋でつながったし、現在はグランフロント大阪とも陸橋でつながろうとしている。

つながっていない状態でもそれなりに集客していたヨドバシカメラだから、陸橋がつながればさらに集客は増えるといえる。
7階のユニクロに足を運ぶ人も減ることはないと思う。

大丸梅田店のユニクロの売り場には最近立ち寄っていないので何とも言えないが、大きく売上高を落とすことはないのではないか。

これだけの大型店4店舗がそれぞれ徒歩数分内に共存しているユニクロへの支持というのは、ちょっと想像を絶する。

もはや、そこら辺の旧態依然としたアパレル大手が束になっても勝てない。
そこまで支持される大手アパレルがあるのか?そこまで支持されるブランドを所有しているのか?

「ファッションでは俺たちに一日の長がある」と自負してきただろうが、それとても、ルメールとコラボした「ユニクロU」と「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」とのコラボラインに加え、JWアンダーソンとのコラボラインも始まる。

従来のベーシック、トラッドなユニクロ商品に満足できなかった層も取り込みかねないラインナップをそろえつつある。

最近国内ではH&Mが不振になりつつあるといわれている。
H&Mの商品デザインが奇抜だとか商品品質が低いだとかそういう理由はあるにせよ、最大の理由はユニクロとジーユーが我が国市場を押さえているからではないのか。

ベーシック、トラッドはユニクロ
質は落ちるが安いトレンド品はジーユー

で、ある程度は事足りる。

コレクションブランド的なデザイン性の服はZARAで事足りる、となると、H&Mの入る隙間はほとんどない。
フォーエバー21はもっと存在スペースがないだろう。

ユニクロが伸び悩みだとか凋落傾向にあるだとか、昨対の増減のみで語る記事が増えているが、これほどの支持を受けているユニクロの国内基盤はむしろ鉄壁で1年や2年でどうこうなることは考えにくい。

9月15日、夜8時すぎのルクアイーレ地下1階でユニクロのすごさをまざまざと見せつけられた。


noteを更新しました。⇓

ユニクロより優れた商品は確実に存在する
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n42506aa8f0fe




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今夏の半袖Tシャツの出来はライトオンの圧勝だった

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 今年7月は1枚も半袖Tシャツを買わなかった。
すでにタンス在庫が多数あるのと、価格的にあまり値下がりしていなかったこととの両方の理由がある。

8月になって3枚買った。
今日から9月に入ったが、関西は例年だと10月半ばまで暑いので、もう一段値下がりした半袖Tシャツを2~3枚程度買ってみようかと思う。

もとより高額店には出入りしておらず、低価格店のみの店頭巡回の感想だが、メンズの半袖Tシャツに限っていえば、ユニクロ頼みになる必要もなかったというのが今年の感想である。

【ジーユー】

第3四半期決算が、減益となったジーユーだが、今春夏のメンズ商品は全般的にあまり良いとは言えない。デザインがいまいちだから、今までの「安かろうそれなりだろう」というブランドに逆戻りしたように見える。

これでは売れなくて減益になって当然ではないかと思う。

【ユニクロ】

ユニクロだが、ポケット付きビッグシルエットTシャツのVネックが790円に値下がりしていてお買い得である。ビッグシルエットが気にならない方は790円でなら買うべきである。

通常ラインとは異なり、比較的太番手の糸を使ってしっかりした編地でできている。
今夏のユニクロのTシャツで個人的に合格点に達しているのは、このポケット付きビッグシルエットTシャツのみである。

あとの通常のグラフィックTシャツは、グラフィックがいまいちダサいことに加えて、生地が頼りない。それなりに太い番手の糸で編んでいるのだが、ハリがないというか、ヘニャっとしているというか、そんな感じである。

2011年に綿花が史上最高値を記録し、2012年から2年間くらいは、ユニクロをはじめとして全ブランドで綿花の含有率を下げた製品が増えて、生地のクオリティが著しく劣化した。

ポリエステル混も多かったし、綿100%でも生地がペラペラになった。

そこからの影響がまだ残っているのかもしれないが、ユニクロの通常ラインのグラフィックTシャツは生地のコシがないという感じが続いていて、これはいわゆる「目付を軽くした」ということなのだろうと見ている。

だから990円に値下がりしてもそんなもんだろうと思うし、買うのなら590円とか500円に下がってからでないと嫌だ。

ユニクロの半袖Tシャツに関しての個人的評価は以上だ。
買うとしたらポケット付きビッグシルエットTシャツの値下がり品くらいで、通常のグラフィック半袖Tシャツは500円程度に値下がりしたのを1枚買うかどうかである。多分買わない可能性が高い。


【ライトオン】

個人的に今夏、もっともよかったと思ったのがライトオンの半袖Tシャツだ。
自社ブランド「バックナンバー」の商品だ。
ここでは2枚買った。もちろん値下がり品だ。

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切り替えTシャツを2枚買ったのだが、これいずれも別色の生地を3枚、5枚とパッチワーク的に縫っている。

しかも生地はそれなりに「目付が重い」ようで、密度を感じる。
おまけに汗ジミ防止加工も施されている。

定価1990円も十分にコスパが高いが1490円に値下がりしているのだから、かなりコスパが高い。

また、縫製に手間がかかるためか、このデザインはユニクロには並んでいないから、ライトオンとしての差別化もできている。

もちろん、生地の組み合わせパターンはきちんとマニュアル化されているが、それでも通常のTシャツを縫うよりも縫製の手間がかかる。
また、生地のロス率も通常のTシャツよりも高い。

なるべくロスが出ないように生地の組み合わせ方は考えられていると思うが、それでもロスはゼロではない。絶対に捨てるしかない切れ端が生まれる。

この2つのコストアップ要素を抱えながら定価1990円、値引き後1490円というコストパフォーマンスの高さは素直にすごいと思う。

そのほか、レインスプーナーとライセンス契約したプリントTシャツが990円に値下がりしていたり、カリフォルニアコットンの厚手生地Tシャツが990円に値下がりしていたりと、Tシャツのお買い得感はライトオンがジーユー、ユニクロに勝っていると感じる。

しかも1490円の切り替えTシャツは2枚で2500円、990円Tシャツは2枚で1500円とまとめ買いの値引きが半端ではない。

しかし、逆にライトオンはTシャツのバリエーションが多すぎてわかりにくくなっていることと、その商品の良さ、お買い得感があまり消費者に上手く伝えられていないところに永遠の課題がある。

バリエーションの多さ、お買い得感を上手く消費者に伝える方法がいつまで経っても確立できない。


話は少しそれるが、消費者はお買い得商品を良く見分けていると思う。

このライトオンの切り替えTシャツは1490円に値下がりしたとたんにかなり激しく売れてしまい、あっという間に特定のカラーとサイズが品切れになっていた。
あべのキューズモール店とヨドバシカメラ梅田店の両方を探したが、品切れになったカラーとサイズが多かった。

定価の間はほとんど動かなかったにもかかわらず(店頭定点観測による個人的見解)、500円値下がりしたとたんに、品切れになってしまったことに、消費者のお買い得品を見分ける力はかなりのものだと感心した次第だ。

下手なアパレルのバイヤーやら、無能な企画担当者よりも的確にお買い得品を見抜いているのではないかとさえ感じる。

無印良品では、太番手ボーダー柄Tシャツを1枚買った。
これも30%引きになったとたんにほぼ完売してしまった。

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やっぱり、消費者はアパレルのそこら辺の無能なバイヤーよりも目利きができると感じる。

まあ、そんなわけで9月に買うとするならライトオンの990円Tシャツを2~3枚買って、ユニクロで値下がりしたポケット付きビッグシルエットTシャツを1枚買うくらいだろう。



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鎌倉シャツのビジネスモデルが秀逸なポイントを考えてみた
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/na76c612e6d37


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「安い」ということさえ消費者に伝えられていないアパレルブランド

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 お盆休み中は久しぶりに梅田のヨドバシカメラに行った。

最近、衣料品はあべのキューズモールでほとんど買っているし、備品やガンプラはネットで買うことが増えたので、本当にわざわざ梅田のヨドバシカメラに行くことがなくなった。

7階の「ビューティフルライフ コムサイズム」へ行くと、「閉店セール」の貼り紙があり、ほとんどの商品が投げ売りされていた。

この「閉店」が改装などの「一時的閉店」なのか、それとも「完全閉店」なのか貼り紙だけではわからないが、もし仮に、「完全閉店」なのだとしたらなかなか感慨深い物がある。

ヨドバシカメラ梅田店のオープン時には、ビルの半分がコムサだったからだ。
オープン10年後にその半分はなくなり、7階の一画に残るのみとなったが、それすらなくなるのだとすると、完全にオープン時の体制とは別離することになる。

世の中は常に変転する。


毎年この時期は、夏のセール品が各店で投げ売りされる段階に入っているので、当方はこの時期に夏服を買うことが多かった。

とくにコムサは70%オフとか700円とかにまで投げ売りされるから5枚くらいまとめて買うこともあった。

しかし、今年の夏は、もう腐るほど持っている洋服を買い足す気はさらさらなく、どうしてもガンプラやらほかの備品・雑貨類に興味が集中した。

で、何とはなしに、7階をグルリと回ったのだが、コムサのセール品はまだまだ豊富に残っていたから、欲しい人は行ってまとめ買いすると良いのではないかと思う。

ヨドバシカメラ梅田店の7階には両端に分かれているが、ユニクロとコムサが入店している。

この日のこのタイミングだけのことかもしれないが、入店客数には明確な差があった。
ユニクロはにぎわっていたが、コムサはそこまでではなかった。
今の運営企業の状況を明示しているようで興味深い光景だった。


並んでいる商品の「見え方」もいつの間にかユニクロとコムサでさほど大差がなくなっている。


例えば、この紫のチェック柄のボタンダウンシャツ。
違いを挙げれば、ユニクロはチェック柄が細かく、紫が赤みがかっていて、コムサはチェック柄がやや大きく、紫は青みが強い。
「見た目」の違いはここくらいで、付け加えるなら、コムサは、ボタンの縫い糸の色が違うということもある。

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(ユニクロの商品)




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(コムサの商品)



神は細部に宿るという言葉もあるくらい、衣料品に細部は重要だ。
またメンズアイテムは細部の違いによって成り立っている要素も強い。

しかし、だ。個人的にはこれくらいの違いなら、50歳手前のオッサンにとっては「どうでも良い」ように感じられる。

もし、当方がどちらかを買えと言われたら、迷わず値段の安い方を買う。ブランド名は関係ない。

昨今のアパレル不振の原因の一つに、低価格ブランドとアパレルブランドの商品の見た目がほとんど変わらなくなったことが挙げられるが、この2つの商品はそれを象徴しているといえる。

では、どちらの商品が安いだろうか?

ユニクロは定価2990円の1000円引きで1990円に値下がりしている。
コムサは定価5500円だが、70%オフなので1650円になっている。

コムサの方が340円も安い。

もし、当方がどちらかを買うなら、コムサのシャツを買う。

一般的にはユニクロには「安い」というイメージがあるが、実際はそうでもない場合もある。
例えばコムサのセール品の方が安かったりする。

しかし、売れ行きや入店客数はまったく違う。ユニクロと圧倒的に差がある。
ユニクロではまとめ買いが見られるが、コムサも含めた通常のアパレルブランドでは投げ売りセールでもそれほどのまとめ買いは見られない。

それはなぜか?
コムサも含めた通常のアパレルブランドが「安い」ということを消費者に伝えられていないからだ。
消費者は「安い」ということを認識していないし、アパレルブランドは消費者に「安いという価値」を伝達できていない。

自社のブランドの価値を消費者に伝える必要がある。
ブランドの価値はさまざまで、「安い」ということも価値の一つである。
じゃあ、その「安さ」を伝えなければ、そのブランドは消費者にとって何の価値もないブランドということになってしまう。お分かりだろうか?

世の中に商品は山ほどあるし、服はタンス在庫に腐るほどある。
にも拘わらず、自社を選んでもらって買ってもらうには、理由付けが必要になる。

しかも、一昔前と異なり、低価格ブランドの洋服も見た目は「それなり」に良くなっている。

もう、見た目やブランドネームの違いだけで買ってくれる要素はほぼない。

じゃあ、価値を伝えなくては誰も買ってくれない。投げ売りセールで安いならその「安い」という価値を強烈にアピールする必要がある。

投げ売りセールにも拘わらず入店客数がそれほどでもないコムサには、「安さ」すら消費者に伝えきれていないアパレルブランドの悲哀を感じるほかない。



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三越伊勢丹とカルチュアコンビニエンスクラブの提携は何が目的だったのか?
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ファクトリエが国内工場を立て直せない最大の理由
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ミンティアは100均よりもコンビニの方が安い

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 今日は本当にみみっちくてセコい話でも。
元来が甲斐性なしの貧乏人だから実態を晒すだけの話である。

100均(100円ショップ)を頻繁に利用するようになったのは、ここ2年くらいのことだ。
それまではほとんど100均を利用したことがなかった。

理由はさまざまある。
昔は都心に店があまりなかったというのもその1つだ。
わざわざ、たかが10円ほどを節約するためにその辺鄙な場所まで行く方が時間と労力と、場合によっては交通費の無駄である。
だから利用しなかった。

あとは、生活雑貨品、日用品にまったく無頓着なので、そういう物を買うことがなかった。
これは今もあまり変わらないが、たまに掃除用品を買うようになった。
とくに重曹とクエン酸は通常のスーパーでは見つけにくいので、100均で買うほかない。

あとは飲食物を買うようになった。
昔は、缶コーヒー、缶ジュースを飲むことが多かった。
もちろん、定価品ではなく、100円自販機とか100円以下自販機だが、おととしくらいから「水」を主に飲むようになって、それで都心に店も増えた100均で買うことが増えた。

あとは、もともと、たばこを吸わない代わりに、昔はガムを噛んでいた。
しかし、ガムは味がなくなったら捨てなくてはならないので面倒である。
そこで一昨年くらいから、ミンティアを買うようになった。

理由はフリスクよりも安いからであり、100均で買うことが増えた。

100均を利用するようになってだんだんと特徴が見えてきた。

掃除用品なんかは価格の割にクオリティが高い。
今年の年末もまたダイソーに掃除用品を買い出しに行かなくてはなるまい。

しかし、中には100均の方が高い商品もあることに気が付いた。

割引販売が基本となっている食品スーパーと比べるのはフェアではないので、定価販売が基本となるコンビニと比較すると高い商品が存在する。

気になったのは、飲食物である。

例えば、ペットボトル入りの「水」。
サントリーやらクリスタルゲイザーやらのナショナルブランドの飲料水だが、100均は決して安くない。

コンビニと値段があまり変わらないか、もしくは5円ほど高い場合がある。

「水」でもっともお得なのは、コンビニで売っているサントリーの天然水2リットルである。
コンビニでは、税込み100円で売られている。
食品スーパーですら、税込み100円強は珍しくない。
2リットルを持ち運ぶのはちょっと重いし邪魔だが、まあコスパは抜群だ。

500mlサイズでいうと、コンビニのウィルキンソン炭酸水は税込み100円か100円未満であり、これを買うのがもっともお得ではないかと思う。

100均の場合は、100円以下の商品はない。
500mlの水は税込み108円であり、コンビニより高い場合がある。

もっとも100均にはわけのわからないPBみたいな水もあり、これだと2本で100円とか3本100円で売られているから、低価格が好きな人はこれを買うべきだろう。

駄菓子類はあまり買わないのでわからないが、ミンティアは100均の方がコンビニよりも高い。

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100均は100円以下の商品はないから、ミンティアは税込み108円である。

一方、コンビニは税込みで108円よりも安い。
税抜き価格として90円台で表示されている。

ミンティアに関していえば、100均で買うよりもコンビニで買う方がお得である。

こんな風に見てみると、「圧倒的に安い」と思われている100均でもコンビニよりも高い商品もあるということに気が付く。

低価格店だからといって、すべてを「最低価格」にする必要もない。
数円のことだろうが、500mlのナショナルブランドの水やミンティアは、100均は利益を多めにとっているといえる。

こうした100均の価格設定は本当に巧妙で上手いと感じる。

翻って衣料品業界はどうか?
ほんの数年前まで安値を競っていた。
今でも競っているといえるが、数年前までは各社が「業界最安値」を目指していた。

それこそ、ジーユーが飛躍するきっかけとなった990円ジーンズを発表したとたん、量販店各社は980円、850円、790円と下のくぐり合いをした。
しかし、そういう1000円未満ジーンズが消費者から支持されたかというと、ジーユーを除くと総合スーパー各社の商品は支持されなかった。

今、1000円未満ジーンズは決して主力商品ではない。
ほとんど忘れ去られている商品といえる。

実際のところ、1000円未満ジーンズなら990円で十分で、850円で下をくぐったところで、わずか140円を浮かせたい消費者なんてほとんどいない。

140円とか200円程度の値下げなんて衣料品に関していえば、ほとんど効力がないといえる。

「激安」というイメージを強く訴求しながら、定価販売のコンビニよりも高い商品を混ぜて販売する100均に比べて、衣料品業界の考え方は稚拙だ。

こういう部分も衣料品業界が苦戦する一つの要因ではないかと、ミンティアを見ながら思った。


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「接客不要バッグ」が導入された店頭。ある平日夕方の印象

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 先日からアーバンリサーチで「接客不要バッグ」が店頭に並べられた。

実際のところ、どんな感じなのか店頭を見に出かけた。
今回はその印象について。

7月上旬の平日の16時ごろに1度訪れただけなので、休日や平日夜はまた違った店頭になっているかもしれない。
もしそうならまた教えていただきたい。

心斎橋筋商店街のアーバンリサーチストアを訪れた平日の夕方だが、1階・2階・3階と回ってみたが、だれも「接客不要バッグ」を持っていなかった。
そのときの入店客数は合計で15人前後といったところだろうか。

この日のこの瞬間だけかもしれないが、全然持っていないというのはちょっと意外だった。

この「接客不要バッグ」ができた影響からなのか、以前よりも販売員の声が聞かれなくなっていた。
良いか悪いかは別にして通常だと、販売員は入ってきたお客を見かけたら「いらっしゃませ」とか「こんにちは~」とか声をかける。

また、良いか悪いかは別にして、声出しを行っている。
平日の昼間とか閑散期なんて、いくら店頭にBGMが流れていてもそれだけではなんだか寂しいものである。
だから活気づけるためにも「声出し」をする店は多い。

いらっしゃいませも声出しもその日のその瞬間はほとんどなかった。
店頭ではBGMが流れているだけ。

逆に変な静寂に包まれていたと感じた。

極端にいえば、販売員が「声出し」をしていないセルフ形式の店という印象である。
あれ?アーバンリサーチストアってこんな雰囲気の店だったっけ?というのが率直な感想である。

筆者は貧乏暇しかないので、平日昼間にたまに地元の西友に行く。
食料品売り場は別として、衣料品フロアは閑散たるものだ。

売り場の広さの割には販売員が少ないから声出しもしていない。
BGMが淡々と流れているだけだ。

その雰囲気に近いと感じた。

今回の「接客不要バッグ」には賛否両論がある。
物事はなんでも賛否両論だから、それが正常な反応といえるのだが、賛成派の声が多かった割には、利用している人は少ないのではないか。

もし、全営業日を通して少ないのなら、その理由は、「買うつもりがなくても、わざわざバッグを持たなければならないという矛盾」にあるのではないかと思う。

販売員に声をかけられるのが苦手という人は多い。
苦手ではないが今日は声をかけてほしくないという場合もある。
それはどんなときかというと、買うつもりがなくて下調べに来たときである。

いくら、熱心に接客されてもこっちは買うつもりがないのだから、なんだか申し訳なくなる。
筆者はそういう場合、正直に申告するようにしている。
「今日は買うつもりがなくて見に来ました」と。

今日は買うつもりがないという人も少なくないのではないかと思う。
で、そういう人が逆に「接客不要の目印」としてショッピングバッグを持たねばならないというのは、なんだかちょっと滑稽に感じる。

買うつもりがないから接客してほしくない。だから目印にショッピングバッグを持つ。

冷静に考えるとクスっと笑えて来ないだろうか?

さらにいえば、販売員は、そういう制度ができたため、持っていない人に対しても声をかけづらくなってしまっているのではないかと、店内が静寂な理由についても思ってしまう。

アーバンリサーチのプレスリリースにもあったように、今回の導入はあくまでも「実験的」ということで、今後、廃止になったり、今とは違う形に変化したりすることもあるのだろうと思うが、この日に限っては、導入は逆効果になっているのではないかという感想を持った。

ただ、西友のようなセルフ形式の販売を行うには、アーバンリサーチの店頭に並んでいる商品の価格は高すぎる。
ユニクロや無印良品のような低価格店もセルフ販売形式だが、それらの店には商品を説明するPOPが付けられている。また商品の下げ札にも商品説明が書いてある。

しかし、アーバンリサーチの店頭にはユニクロ・無印形式の商品説明が書かれたPOPは皆無だ。
また商品の下げ札に商品説明が書いてあるわけでもない。

それでいて価格はユニクロ・無印の何倍もするのだから、これはかなり売れにくい・売りにくいのではないか。
そんな高い商品をほとんど説明も聞かずに買う消費者が一体どれほど存在するのだろうか。


アーバンリサーチがセルフ販売形式に移行しようと、やっぱり「接客不要」を廃止しようと、無関係の筆者はどちらでも良い。

だが、セルフ形式に近付けるなら売り方・説明の仕方もユニクロ・無印に近付けるべきだし、そうすることが嫌なら、従来通りの接客スタイルを取り入れることは不可欠となる。

現在は過渡期だと思うが、今後どのような販売スタイルを目指すのか、しばらく観察してみたい。



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