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南充浩 オフィシャルブログ

マッチポンプか?

2014年1月16日 未分類 0

 これでラフォーレ原宿以外の全施設がめでたく冬のバーゲンセールに突入したわけだが、セール後倒し論を唱える施設の中で、個人的にはもっともルミネに疑問を感じる。

これまでの経緯からしてどう見ても自己都合による部分が大きいとしか感じられない。
2011年は震災の影響があったとはいえ、突如として夏セールを6月に前倒しし、その後、三越伊勢丹のセール後倒し論に追随する。

その理由もふるっていて、今まで気にかけたこともなければ、直接の取り引きがあるわけでもない「産地保護」をいきなり掲げたわけだから、いかにも取って付けたような印象しか受けなかった。

今年のルミネの冬セールは1月9日からの開始である。
派手な宣言などせずに16年前からセールを遅めに開始している大阪のHEPファイブの今冬のセールは1月10日開始である。

さて、筆者が拝読しているブログの中にメンズファッションについて書かれてあるブログがある。
ファッションに対してそれほどこだわりもなく、身に付けている製品はユニクロ、無印良品、ライトオン、ジーンズメイト、GAPのそれもすべて値下げ処分品ばかりという筆者とは異なり、ファッションに対する関心の高さがうかがえるブログである。

その1月8日のエントリーにこのような一節があった。

http://heritager.com/?p=26539

アマゾンもマガシークもZOZOも
みんなトップグレーは売切れでしたが、
なんとアイルミネにグレーの在庫発見!

しかもお値段は本日限りの半額!
13,650円 → 6,825円(税込)

但し、明日からルミネはセールなので
ネット上だけの先行セールなだけですが。

とのことである。

これはナノ・ユニバースの細身スエットパンツに関する内容なのだが、ルミネは1月9日のセール開始に先駆けて、1月8日には自社のインターネット通販サイト「アイルミネ」で先行セールを行っていたという。
筆者も念のためにサイトに飛んだが実際に先行セールを開催していた。

筆者はこのルミネの姿勢はご都合主義だと感じる。
もしくはマッチポンプかと思う。

セール後倒し論をぶち上げておいて、自社の通販サイトではその自社が定めたセール日程に先駆けてセールを行う。

なんだ?このシステムは?

結局自社で「セールは先行させた方が効果がある」と証明しているようなものではないか。

これならまだ愚直に理想論を説き続ける三越伊勢丹の方がよほど好感が持てる。

そんなわけでますますルミネのいうセール後倒し論はまやかしに過ぎないと感じた。

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