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南充浩 オフィシャルブログ

まずは始めよう

2013年12月2日 未分類 0

 自社のスタンスや取り組みを発信するツールとして、ブログがある。
ブログもSNSに含まれるが、ツイッターは140文字という制限があるため、長文掲載は無理である。
フェイスブックは長文は可能だが、あまり長文だと読まれにくい傾向にある。

ブログも長文すぎると読むのが大変だが、通常の製造業者や産地企業が書くなら2000文字を越えるような長文にはならないだろう。ある程度詳しく書き込んだと思っていても800字程度だと思う。

ブログを続けるのはなかなか骨が折れる。
書き込む手間よりもネタ探しに苦労することになる。
また書くことに慣れていないと「あんまり良い内容を書けないから」と尻ごみされる方も多い。

以前からご紹介しているが、デニム生地メーカー、クロキの安達康雅部長が一念発起して4月からブログを開始された。凄まじいハイペースで投稿しておられて、開始後7カ月で約420本の記事が蓄積されている。

http://ameblo.jp/yan17bo14/

このブログだが、開始当初から5カ月目くらいまでは、短文で日常に起きたことの感想みたいなものが多かった。
自社の開発生地や製造への取り組みを書いておられることもあったが、短文で、一読者的には欲求不満が溜まる部分もあった。

それが10月に入ってにわかに記事の内容が進歩した。
内容というより書き込み手法が進歩したというべきだろうか。

業界の大先輩に向かって不遜かもしれないが。

毎日のように書き込み続けていると、進歩するものである。
それが目に見えて現れるのは、人によって個人差があるが、安達部長の場合はそれが半年だったということだろう。

3カ月くらいで進歩の見える方もいれば、1年くらいかかる方もおられる。

イベントでも展示会でもそうだが、最初から完璧な運営はできない。
毎回修正の繰り返しである。
某巨大展示会主催会社で3年間働いたことがあるが、舞台裏では毎回どこかしらに予期せぬトラブルがあった。
それを毎回修正するのだがそれでも違う部分にトラブルは起きる。
そんなものである。

ブログを始める場合の最初の難関は「完璧な記事を書こう」とすることだろう。
書き慣れていない人間が完璧な記事を追及すると3日以上かかっても完成しない。

以前、業界紙に勤務していたころ、海外業務担当として3ヶ国語くらい話せる若いイケメンが入社してきた。
折衝や事務作業もソツなくこなしていた。
上層部が何を思ったのか彼を記者に配置転換してしまった。
すると、彼は一本の記事を書きあげるのに3日以上費やして、ついには疲れ果てて転職してしまった。

どうも彼は完璧な記事を書こうとして初回から苦しんでいたようだ。
新人なのだから自分のわかる範囲で書いて、デスクに手直ししてもらえば良いとアドバイスしたこともあるのだが、そういうことができる性分ではなかったらしい。

これと同じ理由で書き始めることにためらう方も多い。
しかし、時には見切り発車も大切である。慣れてくれば安達部長のように書き込めるようにもなる。
まずは始めるという決断が一番難しいのだが。

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