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南充浩 オフィシャルブログ

ちょっと料金が高くないですかね?

2013年6月24日 未分類 0

 筆者の知人で長らく、雑貨問屋に勤務し、東京ギフトショーに出展担当をしていた人がいる。
今は違う業種に移られたが、彼の体験談によると「2小間くらいの出展で経費は200万円くらいかかったが、毎回、期間中に1000万円前後の受注が取れた」という。

東京ギフトショーの出展料は1小間=367500円(税込)である。
2小間なら735000円で、ブースを飾るための装飾物やら運送費やら交通費やら宿泊費やら出張手当やらもろもろが加算されて必要経費はだいたい200万円内外になるというわけである。

しかし、200万円の投資で1000万円前後の受注があればそれは十分である。

出展したのは良いが、さほどの受注がなかったと嘆く他の知り合いもいたが、それは仕方が無いとしか言いようがない。
なぜなら、同じ条件でそれなりの受注額を叩きだしている企業がいくつもあるからだ。
彼らの出展物が悪かったのか、ディスプレイが悪かったのか、商談トークが悪かったのか・・・・・・・・・。

ほかにも大型合同展示会がいくつかあるが、こと雑貨類に関していえば、東京ギフトショーがもっとも経費効率の良い展示会の一つだといえる。
ピーク時よりは出展社数が減ったとはいえ、2424社(今年2月展実績)もの出展があるのはそのためである。

さて、先日、テキスタイルの展示会プレミアムテキスタイルジャパン展が開催された。
筆者はこれは産地合同展だと捉えている。
ジャパンクリエーションと同じで産地の年間恒例行事なので、今後もお好きに続けられたら良いのではないかと思う。
ただし、この展示会で大型受注が決まったという話は筆者の知る範囲では聞いたことがない。

個人的に驚いたのが、出展料が1小間42万円(税込)という高額さだ。
東京ギフトショーよりも6万円も高い。
この金額で1小間出展するなら、ブース代にその他経費を加えて100万円くらいは必要になる。
出展物が異なるので単純比較はできないことは重々承知している。
それでも、同じ金額の経費を払うなら東京ギフトショーの方がはるかに効率的であろう。

しかもこの1小間は8平方メートルで、東京ギフトショーの1小間・9平方メートルより狭い。
たかが1平方メートルくらい広くても見た目はさほど変わらないが、それでも割高感はある。

東京ギフトショーはビジネスガイド社という民間企業が運営している。
一方、ジャパンクリエーションとプレミアムテキスタイルジャパンは日本ファッションウィーク推進機構・ジェトロという行政系の団体が運営している。
行政系の団体が運営していて、何故、ビジネスガイド社という営利目的の民間企業が主催する展示会の出展料金よりも高額な出展料金に設定されているのだろうか。
どうにも疑問である。

「見せるだけの祭り」で、しかも行政が関与しているにしては少々出展金額が高すぎるのではないかと思った次第だ。

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