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南充浩 オフィシャルブログ

県名によるネーミングはちょっとアレですよね

2013年2月20日 未分類 0

 最近、地域起こしブランド作りが盛んである。
日本には47都道府県があるが、その現在の行政単位よりも昔の地名を用いた方が、良い響きがあると感じるのは筆者だけだろうか?

最近、ある程度ブランド化に成功した物の中に、奈良県産の「大和茶」がある。
でもこれを「奈良茶」として売り出していたら、売れただろうか?

小手先のテクニックかもしれないがネーミングは大事である。

奈良県というのはあまり知られていないがお茶の生産量が多い。
全国でもトップ10に入っているはずだ。

その割に全国的な知名度が低かった。
これを何とかしようとして「大和茶」のキャンペーンが行われたらしい。

先日、某県のブランド化事業に携わる人から
「昔の地名ではなく、今の県名を連呼してブランド化を推進しようと考えているようだ」と教えていただいた。

しかし、県名よりは昔の地名や特定の地域の名前を冠した方が良いのではないかと思う。

県名すべてが悪いわけではないが、最近とくに旧地名や特定の地域名が多いと感じる。

沖縄で開催するファッションイベントは、沖縄コレクションではなく琉球アジアコレクションと名乗っている。
このイベントの好き嫌いは置いておいて、沖縄コレクションとするよりは何だか良さ気な印象を与えるのではないか。

鹿児島と名乗るよりは薩摩の方が良い感じを受けるし、三重というよりは伊勢や伊賀と言った方が大衆受けしそうだと感じる。

大間のマグロは有名だが、青森のマグロというと何だか伝わらない。
今治タオルを愛媛タオルと呼んでみると、何だか産地直送の雰囲気が無くなる。

そういうわけで、某県にも立派な旧地名があるわけだから、今の無味乾燥な県名を使うよりは、旧地名を使用してブランド化することをお薦めしたい。

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