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南充浩 オフィシャルブログ

汗っかきはTシャツの下にインナーを着たい

2019年4月10日 企業研究 0

ようやく情報が解禁になった。
グンゼがTシャツ専用のメンズインナー発売、汗染みや透けなどTシャツ特有の悩みに対応
https://www.fashionsnap.com/article/2019-04-09/int/
 

 
実はこの商品の構想は昨年秋の展示会ですでに発表されていた。
しかし、グンゼ側の意向で記事掲載や画像撮影はその時点ではNGとなった。このところ、グンゼの展示会ではそういう商品が増えている。
グンゼの対応を非難しているのではない。そういう商品が増えていくごとに、量販店向けの肌着・靴下というジャンルがいかに厳しい市場なのかということを痛感させられると言いたいのである。
言い方は悪いが、パクりパクられの応酬がそれほどに激しいということだろう。
思わず
 
いつだっておかしいほど誰もが誰かパクりパクられているのさ~♪
 
と口ずさんでしまうほどの激しさだ。
 
そんな生き馬の目を抜くような量販店の市場背景は置いておいて。
 
この商品は当方のような暑がりの汗っかきには待望の商品だといえる。
今日は「平成最後の寒波」が襲来しているが、当方は毎年5月の連休くらいから半袖生活を送り始める。5月中はそれこそ、素肌にTシャツを着て、何ならその上からシャツをジャケット代わりに羽織るくらいの重ね着ができるが、6月に入るともう無理である。
高気温と湿気で大量の汗をかくから素肌にTシャツというのは危険である。
まるで洗濯したてのTシャツを着ているような状態になる。着用している当方も不快だが、初老のオッサンの大量の汗を見ている他人も不快だろうと思う。
そこで表面に汗が染み出てこないようにTシャツを重ね着することがあるが、下に着るTシャツは薄手でないと、具合が悪い。
分厚いと圧迫感があるし、何よりも上にTシャツを着用する際の滑りが悪くて着づらい。
 
2016年夏ごろから、当方は一計を案じて、グンゼのYGカットオフをTシャツの下に着てみた。
これがなかなか具合が良くて、表面への汗染みは激減した。もちろん当方のかく汗の量は減っていない。下に着たYGカットオフが吸収してくれている。その分、YGカットオフはずっと濡れっぱなしである。
しかし、見た目だけは随分と改善され、この結果に当方は満足だった。
恐らく、以前にもこのブログでTシャツのインナーとしてもYGカットオフは重宝すると書いたことがあると思う。
 
2016年夏・2017年夏・2018年夏と3度の夏を経験してYGカットオフのインナー使いには一つの欠点があることに気が付いた。まあ、3年もかけずにもっと早くに気が付けよって話でもあるのだが。
それは、YGカットオフの首の後ろが高いのか、Tシャツの上から首の後ろがはみ出してしまうことである。
上に着るTシャツにもよるが、よほど襟ぐりが小さいTシャツ以外は、首の後ろからYGカットオフのベージュのピラっとした部分がはみ出してしまう。
気が付いて、ときどき下に引っ張るのだが何時間か後にはまた顔を覗かせている。困ったものだ。
 
昨年秋のグンゼの展示会に伺った際、このインナーTシャツの構想を聞き、首の後ろがはみ出ることを伝え、襟ぐりを大きくすることを要望した。
当方が伝えたのは広報担当の方々なので、そこが改善されているのかどうかわからない。
もし改善されているなら、5枚は買いたい。
 
あと、同じ時期の展示会で出品されていたYGカットオフの新色はどうなのだろうか。
というのも、これまで「白いシャツの下でもっとも透けにくいのはベージュ」とされてきたが、YGカットオフは新色として「ベージュよりも透けにくい色がある」としてくすんだオレンジを提案していたのである。
それは本当だろうか?と思いながらも、ベージュよりも透けにくいならくすんだオレンジも1度は試してみたいと強く思った。
残念ながらこの、くすんだオレンジも写真撮影がNGだったので手元に画像はない。
 
それにしてもグンゼのメンズ肌着へのアイデアはいつもすごいと思う。
このインナーTシャツもそうだし、くすんだオレンジ色もそうだ。昨年発売したシームレスのボクサーブリーフ「エアーズ」もそうで、このシームレスボクサーブリーフに関しては、未だにユニクロでも実現できていない。
そういう開発力の高さやアイデアの豊富さに反して、グンゼの知名度はすごく高いというわけではないし、ブランドイメージもものすごく良いというわけではない。
ここを改善できればもっと伸びしろがあると思うだけに、非常に残念でならない。
グンゼには、上っ面のコンサルタントや広告代理店ではなく、本当にブランディングに長けたコンサルタントや代理店と契約してほしいと思わずにはいられない。
 
肌着や靴下は高単価が売りにくいというデメリットがあるものの、機能性を打ち出すことで、ファッション衣料よりも価値がわかりやすいと思うようになった。
当方が若い頃のメンズ肌着やメンズ靴下というとダサい商品が多かったが、今のメンズ肌着や靴下は安い商品でもデザインや色柄が随分とマシになっている。
しかもグンゼを含めた専門メーカー各社の商品は機能性が高い物が多く、デザイン性はこの20年間で大きく改善された。
 
本来なら、専門メーカー各社はもっと消費者に価値を認められてもおかしくないし、価値を訴求するべきではないかと思う。
当方がもし、ブランド構築を手伝える機会があったとしたら、ファッション衣料やカジュアル衣料よりもメンズ肌着や靴下の方をやってみたいと思うことがある。
単に「隣の芝生は青く見える」だけかもしれないが、カジュアル衣料よりもメンズ肌着の方が可能性が高いのではないかと思ってしまうのだが、甘いだろうか。
 
 
 
グンゼのシームレスボクサーブリーフ「エアーズ」をどうぞ~

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