空港内やエキナカ、高速道路のサービスエリアなどへのアパレルショップの出店が続いている。
高速道路のサービスエリアで買いたい物はなんだろうか?
おそらく、その土地のお土産になるような物ではないだろうか。

空港内やエキナカだと、これからの移動に必要な物や、本来用意すべきだったが忘れてきてしまった物なんかが中心になるのではないかと想像している。

それでいて値段はあまり高くない方が良いだろう。
数千円とか高くても一万円くらいだと思う。
とくに移動に必要な物だとそれくらいの値段が妥当ではないかと思う。

先日、某社でリバーシブルのレディースパンツを見せられた。

上層部はそれを空港内などで販売したいと考えているという。

このパンツがシワになりにくいとか、超軽量とかそういう機能性の高い商品なら、まだ有りだと思う。
でもこのパンツはそういう機能商品ではなく、ただのストレッチデニムである。

しかも価格が二万円前後という。

正直、飛行機に乗る前に二万円のストレッチデニムパンツはなかなか買わないのではないか。

ロールアップがいくら流行っているからと言って、裾上げはまったく不要というわけにはいくまい。

空港内をターゲットにして、デニム系製品にこだわるのであれば、
筆者ならスリッパやルームシューズ、アイマスクなどを考える。
それも単価は3000円くらい。高くても5000円が上限にする。

デニム生地で作ったスリッパやルームシューズ、アイマスクなどをデニムの軽めのトートバッグにセットにして販売することも考える。セットでも価格は数千円~1万円までくらいだろうか。

ジーンズカジュアル専門店が不振で、しかも有力店がSPA化を進める状況下において、新規販路を空港内とかエキナカに求めたことは良いと思う。
しかし、いくらデニムパンツに並々ならぬこだわりがあると言っても、空港内での販売は厳しいだろう。
しかも価格設定もネックである。

もし、仮に、尋常ではないほどのジーンズ好きが「空港内で突然にジーンズが欲しくなった」としよう。
まあ、かなり不思議なシチュエーションではあるが。

予算は二万円とするなら、彼(または彼女)はリバーシブルパンツを欲しいと思うだろうか?
おそらく、違うと思う。

そういう人が二万円で買うのなら、ビンテージレプリカだったり、国内外の有名ブランドだったりするのではないだろうか。

こう考えると、レディースのストレッチパンツを二万円の価格に設定するのもちょっと違うのではないかと思う。

おそらく、製造コストを積み上げてその価格をはじき出されたのだろう。

空港内で売りたいのなら、そこで売りやすい商品と、売りやすい価格帯を考えるべきではないだろうか。