トータル展開での商品の機能性の高さとそれに反比例した割安感においては、ユニクロの優位性は疑いようがないが、単品アイテムで見るとユニクロを上回る商品が業界にはまだまだある。

浅学非才な当方がそのすべてを網羅することはできないが、知っている範囲でいうなら、フットカバーは無印良品とグンゼが圧倒的に高品質で低価格である。
フットカバーは脱げやすいの問題点であり、昨年にジーユー、ユニクロともに買って試したが、履いていないのと同じではないかと思うほどに脱げやすかった。

無印良品、グンゼは価格はユニクロとほぼ同じ3足990円(グンゼはAmazonならもっと安くなるときがある。当方は3足560円くらいで買った)だが、圧倒的に脱げにくい。

また白シャツの下に着ても透けにくい切りっぱなしの肌着では、グンゼのYGカットオフがユニクロのエアリズムシームレスよりも優れていて、定価は同じ1500円だ。

さて、そのグンゼの2018春夏展示会を見た。
メンズ肌着、レディース肌着、パジャマ、靴下の4事業部合同の総合展示会である。

レディース肌着についてもなかなか面白い商品はあるが、当方が、女性の肌着のことを書くとなんだかやいやらしいような気がするので書かない。
業界新聞記者時代は、レディース肌着担当だったこともあるので、その時は仕事としてブラジャーが云々とかショーツがナンタラとか書いていたが、今はよほど仕事の依頼でもない限りレディースのランジェリーファンデーションは書かない。

メンズ肌着では、圧倒的な機能性と低価格が実現されていたので、そちらを紹介したい。

当方が注目するのは、やっぱりYGカットオフである。
そういえば、ユニクロのエアリズムシームレスは「シームレス(縫い目がない)」と名乗っているのに、YGカットオフよりも縫い目が多いことは以前にこのブログで書いた。

品番によって価格は異なるが、年間定番の半袖商品は今春夏は1500円で販売していたが、これを2018年はなんと200円値下げして1300円にする。

「低価格競争ガー」なんていう声も聞こえてきそうだが、ここは素直に感心しておきたい。

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(1300円に値下げされるYGカットオフの定番品)

YGカットオフの特徴は、品番によって多少含有率が異なるが、綿40~55%程度とカットオフ(切りっぱなし)でありながら、綿の含有率がかなり高い点にある。

ユニクロのエアリズムシームレスはナイロンが84%・ポリウレタンが16%で合繊のみの組成である。

50歳以上のオッサンが持つ「綿素材信仰」は当方は少ない方だが、それでもナイロン84%と綿55%なら、綿55%の方を選んでしまう。

綿の高混率のカットオフ素材を製造できる特許を取得しているのはグンゼのみで、このほかには違う工程を特許取得したトリンプがあるくらいで、トリンプは綿35%混前後の商品を展開している。

YGカットオフでは、新商品として、無縫製モデルを打ち出している。
こちらはさすがに高くて2000円となっている。

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グンゼはレディース肌着の「キレイラボ」では何年か前から無縫製肌着を出していたが、その技術をメンズに導入したものである。

キレイラボもYGも無縫製とはいうものの、ホールガーメントセーターのような一体成型ではない。
YGカットオフでいうと、本体に袖を取り付けるのだが、それを縫製ではなく接着している。

もともと、YGカットオフは本体と袖を取り付ける部分だけにしか縫い目がなかった。
これを縫製ではなく接着で取り付けるようにしたということで、言葉の定義的に「無縫製」「シームレス」だといえる。

いっそのこと「ゼロシーム」とでも名乗ってはどうか?
商標登録がどうなっているのか知らんけど。

こんな感じで、単品アイテムならユニクロよりも高品質・高機能で価格が安いという商品が業界にはまだまだ存在するはずだ。

今さら、トータル展開ではユニクロには勝てないし、かといって「ユニクロより少し高い(1000~2000円くらい)けどファッション性は云々」なんていうのも中途半端すぎて消費者には響かない。

あとは伝え方であり、広報・宣伝・販促の手法を見直すことだろう。
良い物を作っただけでは売れないし、タレントを使えば必ず売れるというものでもない。
ましてやファッション雑誌やファッションイベントに乗っかっただけでは絶対に売れない。

グンゼも含めて、各アイテムでユニクロを越える高品質低価格商品を持っているメーカー、ブランドはそこを見直すことが課題であり急務である。

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鎌倉シャツのビジネスモデルが秀逸なポイントを考えてみた
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