さらばボブソン
2012年6月6日 未分類 1
4月26日に再生手続き廃止決定を受けていたボブソンが破産手続き開始決定を受けた。
これでボブソンは正式に倒産となる。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3616.html
旧ボブソンの創業から40年のブランドが無くなってしまう。
ボブソンについてはこれまでいろいろと書いたので改めて書くことはしない。
「激安ジーンズに敗れた」というのはまったく根拠に乏しいし、「低価格ジーンズに敗れた」というのも一面的な見方に過ぎる。なぜならボブソン自身が3900円ジーンズの製造販売を15年以上に渡って大々的に行っていたからである。
自社で作って販売しておきながら「敗れた」もクソもない。
先日、ジーンズ関係の副資材屋の話を聞く機会があったが、ボブソンを含むかつての大手ジーンズ専業メーカーはどこもが青息吐息である。けっして桃色吐息ではない。
何度も繰り返すようだが、エドウイン商事とリーバイ・ストラウス・ジャパンの2社くらいしか残らないのではないか。
ある紡績の部長によると「ボブソンの倒産はもっと以前になる予定だった。民事再生法を申請してから1年間もかかったのは誤算だったようだ」という。
これが事実なら昨年5月に民事再生法を申請してから3カ月前後で本来なら破産整理される予定だったということになる。
業界で良く言われることだが「ボブソン」「ビッグジョン」は台湾ではプレミアムブランドとして認知されている。
今更言っても始まらないが「ボブソン」は台湾ブランドとして再起するという選択はなかったのだろうか?
昨年5月の民事再生法申請の後、台湾の販社が実際にブランド買収を持ちかけたことがあるが破談に終わっている。
大手ジーンズ専業メーカーという形態はいよいよ過去の遺物となりつつあるようだ。
三陽コートがダメになったり、Gパン専業屋さんがダメになった
原因はいろいろあると思います。注目しやすい要因に注目して
それらしく物をいうのがメディアの仕事でしょうが・・・
私は個人的に「社会的・気候的・機能的需要が無くなって
主力製品の売上が根こそぎ無くなったから」だと思います
・洗濯がしんどい厚手の綿100なので動きづらい
・副資材が多くて、製品自体が重い
・色は概して濃くて重めでコーディネイトしづらい
こういう物が今の時代に売れるわけがない
多少単価を下げようが、2ndラインを作ろうが
需要がないなら売れないに決まってる
ただそれだけの事だと思います
もっとも多少早くこの事実に気づいても
対処のしようがないので、死を待つ以外やる事が
無かったとは思います