ライトオンの新業態「ソルト&ペッパー」が終了した。開始からわずかに2年だった。

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2月の中旬に、1号店としてオープンした「ソルト&ペッパーヨドバシ梅田店」を閉店し、フラッシュリポートに業態転換した。

2号店の「ソルト&ペッパーららぽーとTOKYO-BAY店」も1月末にフラッシュリポートに業態転換をした。ZOZOTOWNに展開するオンラインストアは3月いっぱいで営業を終了する予定だ。


とのことであり、2店舗とも現時点では閉鎖されいてる。
スタート当初は3年くらいかけて「10店舗体制を目指す」と発表されていたが、2年経過した時点でも2店舗しか展開できていなかった。

店内全景

(オープン当初の店内)



2店舗の展開ではオリジナル商品を製造しづらい。
なぜなら、1型30枚程度のロットにしかならないからだ。
物にもよるが、ベーシックなシャツでも2店舗で販売できる分量は数十枚だろう。
コートのように値の張る物なんかだと20枚程度だろう。

これが10店舗体制なら話が変わる。
1店舗あたり1型10枚を販売すれば良いので、1型100枚という生産ロットになる。
1型100枚くらいのロットになると製造コストを引き下げることができる。

おそらく2店舗体制では製造コストが高止まりしたままで、収益性が高まらなかったのではないか。

ソルト&ペッパーは

アイビー、トラディッショナルをベースに、ミリタリーやワークを融合したアメカジトラッドスタイルを提案するメンズショップ。

30~45歳(中心年齢層は33~38歳)までの大人をターゲットとし、内外観、ファザード、ロゴ、店内VPなどを統一し、まるで1976年にタイムスリップをしたような既視感を覚える演出をしていた。



というコンセプトで開始されたが、後半はもう少しベーシックカジュアル路線に振れていた。
何よりも開始からわずか半年程度で、ライトオンの生え抜きプロデューサーだったN氏が退職してしまったことは痛かった。
ブランドの活動が定まらない時点でプロデューサーが交代してしまうと、方向転換を余儀なくされてしまう。
そういう意味ではブランドは担当する「人」によって左右されてしまう。

個人的に見るならライトオンの本体はベーシックアメカジのカテゴリーとなっており、多ブランド化するためには、本体と異なるテイストの新業態が必要であり、ソルト&ペッパーの狙いは決して悪くなかった。
反対にフラッシュリポートは本体とテイストが近すぎてちょっと区別がしづらいので、今後、拡大させるのは困難な作業になるのではないだろうか。

何とも残念である。

ライトオンの売上高は2013年8月期で834億円である。
一業態のみではこれ以上の売上拡大は難しいだろう。
そのためにフラッシュリポートが開発されたのだろうが、本体との区別が難しい。
拡大を目指すという前提ならガラっと異なる見え方の新業態の育成が望まれる。


一業態のみで縮小均衡していくのか、新業態を育成して売上拡大を目指すのか、その辺りは経営者判断なのでどちらが正しいとも言えない。

企業として思案のしどころに差し掛かっており、同社の経営陣の決断に注目しつつ見守りたいと思う。