以前にも書いたことがあるが、東京スカイツリーに併設する大型商業施設「東京ソラマチ」が開業してから地元商店街が苦戦しているという。昨年12月末日にも改めてその記事が掲載された。
まあ、半年経とうと何年経とうと、地元商店街の商況が好転する要素など何一つないわけで、年末に改めて掲載するほど重要な事象とは正直思えない。

東京スカイツリー地元商店街 ソラマチに地元客取られため息
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121231-00000019-pseven-soci

経済効果880億円!のはずだった。“スカイツリーバブル”が期待された墨田区内の“皮算用”だ。当のスカイツリーが依然として1か月に460万人の来場者を数える一方、お膝元、押上通り商店街はというと。

「みんなスカイツリーにもっていかれて、閑古鳥だよ」

 そう語るのは、80年近く続く地元飲食店の70代経営者。

「880億円の経済効果なんて、どこ行ったって感じだよ。開業前は見物客や作業員の人たちでにぎわったけど、開業後はいっこうにお客さんが来てくれません」

 なにしろスカイツリーには東京ソラマチという312店舗を誇る大型商業施設が。飲食店や雑貨店、生鮮食品店から惣菜店まで軒を連ねる。

 近所を回ってみると、出るわ出るわ、の不満の声。

「開業直後はスカイツリーの“整理券”を持った4~5人連れのお客さんがよく来たけど、最近はそんなに並ばないのか、めっきり人が減っちゃったよ」(60代男性・喫茶店経営者)

「ソラマチで魚から野菜まで何でも買えるから、地元のお客さんまで取られちゃって…」(30代女性・地元スーパー店員)

 そびえ立つ特大えび天が迫力満点の『タワー丼』が話題となった『そば処 かみむら』の店主もため息をつく。

「12月に入ってから落ち込みが激しくなりましたね。馴染みのお客さんは来てくれるけど、観光客が…。『タワー丼』の売り上げは3割減だよ」

とのことであるが、「経済効果880億円」という触れ込みを信じてしまった商店街の無邪気さに唖然とするばかりだ。たしかにスカイツリーとソラマチは880億円の経済効果はあるかもしれないが、地元商店街がそのおこぼれに預かれると考えていたことが甘いとしか言いようがない。

東京スカイツリーは駅に直結している。地元商店街へ行く必要はまったくない。
地元商店街は何故、駅から遠い自分たちのところまで観光客が足を運ぶと考えたのだろう?
自分が観光客の立場になって考えてみれば分かると思うのだが。
ソラマチが開業してから近隣のショッピングセンターの「オリナス錦糸町」が苦戦しているといわれている。オリナスですら苦戦するのだから、平凡な商店街など苦戦して当然だろう。

今回に限らず、大型商業施設が計画される際には必ず「○○億円の経済効果」とか「○○万人の集客効果」と地元に触れ込みがある。
しかし、地元の商店街がその恩恵を被ったという事例は耳にしたことがない。
大型商業施設が独り勝ちするのが常である。そして、さらに新しい商業施設が近隣に出来てその商業施設も寂れていくというのが常態である。

「○○億円の経済効果」という触れ込みを信じてしまう無邪気さを持ち続ける限り、各地の商店街はどんどん寂れて行くだけだろう。