今日から三越伊勢丹グループが夏のセールを開始する。
これで夏のセールが一通りそろったことになるが、何だか間延びした印象しかない。

このセールが始まる前に、ルミネと三越伊勢丹が早々と来年1月のセール日程を発表したと耳にした。
ルミネが1月17日から、三越伊勢丹が1月18日からだという。

もしこれが本当に実行されたら、今年7月のセール以上に店頭はカオスな雰囲気になるのではないだろうか。

1月のセールは郊外型ショッピングセンターだと元旦から、都心百貨店・ファッションビルは2日からとなっている。
元旦も2日も福袋目当ての買い物客でにぎわう。
ブランドごとによって多少異なるが、福袋販売の初売りと同時にセールを行うところと、3日か4日くらいからセールを行うところがある。

この初売りとセール開始が重なることで、冬のセールは夏の何倍も賑わう。
夏のセールでは、この10年間、開店前の行列などあまり見たことがないが、冬は長蛇の列ができる。
行列に並ぶのは嫌いだが、傍から見ていると「盛り上がり感」は感じられる。

福袋を買った高揚感で、そのまま他のセール品も買ってしまう。
そのような購買行動も珍しくは無い。

ところが、2日の福袋販売が行われて、セールが17日とか18日からになるとそこまでの盛り上がり感は生まれないだろう。
一先ず福袋は買ったとして、そのあと、10日以上もセールは先なのだからとりあえず冷静に戻る。
で、よーく考え直すと「この間見たセーターだけども良く似た物を持っていたから、買うのは止めておこう」となる。

他のファッションビルや百貨店はそのまま従来通りにセールを開始したとすると、先にそちらで買ってしまう可能性が高い。

何より、各ブランドが12月中頃から「プレセール」「フライングセール」を行うだろうから、1月17日や18日に開始するころには消費者のバーゲン熱も冷めてしまっているのではないだろうか。


販売サイクルを見直そうという大義には賛同する部分もあるが、過去20年間に渡ってセールは早期化してきた。当時20歳だった若者は40歳の中年になっている。当時生まれた子供が今では二十歳前後の消費者に成長している。
40歳くらいまでの消費者は「セールは早くて当たり前」という認識を持っている。

それを今ごろ、セール時期を元に戻すのは並大抵の労力ではない。
かなり長期的な取り組みが必要だが、ルミネと三越伊勢丹は何年間にも渡ってこれをやり続ける意志があるのだろうか。

1月のセール開始時期を遅らせるのは、今夏のセール結果を見てから発表しても良かったのではないか。