5月22日、東京スカイツリーとその商業施設「東京ソラマチ」がオープンした。

これに対して、地元商店街は期待外れという状態にあるらしい。

ツリー効果想定外…地元商店街「客減った」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120529-OYT1T00229.htm

その一方で、ツリー効果を当て込んでいた周辺商店街では客足が思うように伸びないなど、「こんなはずでは……」という事態も起きている。

 ツリーと隣接の「東京ソラマチ」と合わせ、来場者は連日20万人超。100万人突破は予想より2日早く達成し、初の週末となった26日夕には初の入場規制も行った。

 一方、期待はずれなのが地元商店街。開業前は見物客で売り上げを伸ばしたが、開業後は「売り上げが減った」との声が上がる。地元商店街の土産物店の店主(61)は「ソラマチの外に人が出てこない」とこぼす。


とのことである。

うーん。何を嘆いているのかよく意味がわからない。
開業後はこうなることは予測できたのではないだろうか。
「想定外」とあるが、想定が甘すぎたのではないか。

東京ソラマチの施設概要によると、全312店舗が入店している。
テレビでも連日施設内部をレポートしていたが、飲食店もかなり充実している。
言ってみれば、この館内だけで買い物、食事、ちょっとした時間つぶしとほとんどの消費行動は完結できる。
地元商店街にわざわざ立ち寄る必要はない。
ソラマチへの行き帰りに「ちょっと缶ジュースを1本買いたい」という程度の需要以外は発生しないと、容易に想像できる。

記事中には「開業前は見物客で売り上げを伸ばしたが」とあるが、当たり前である。
スカイツリーはどこからでも見える。
建設中のスカイツリーを見物する客は、飲み食いにしろ、ちょっとした日用雑貨品を買うにしろ、地元商店街を利用するのが一番便利である。というか地元商店街で消費するしか方策がない。何しろ大型商業施設「東京ソラマチ」は開業していないのだから。

しかし「東京ソラマチ」が開業すれば地元商店街には用無しである。
この「東京ソラマチ」がもっと小規模な施設なら話は別だ。
けれども312店舗もあれば消費者のほとんどの欲求は施設内で満たすことができる。

今後、「東京ソラマチ」に何か大きな事件が起こり客足が急激に鈍らない限りは、地元商店街がその恩恵を受けることはないと考えている。