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南充浩 オフィシャルブログ

きっと、日本でまだまだやれることがあるはず

2011年12月22日 未分類 1

 書き出しに困ると文章ははかどらない。
などと唐突に、書いてみた。

何が書きたいのかというと、業界の識者と言われる方々の論調を見ていると、「日本はダメだ」「海外スゲー」というのが余りにも多すぎると感じる。
もちろん、現在の日本には解決すべき問題が山積している。
かと言ってヨーロッパ各国もアメリカも中国も韓国もパラダイスではない。同様に解決すべき問題が山積している。

先日、山内康一さんのブログで日本に関する良いニュースが掲載されていた。

http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-c305.html

国際交流基金が今年3月にまとめた報告書によれば、
外国人の日本語学習者の推移は以下の通りです。

1979年 約 12万7千人
1990年 約 98万1千人
1998年 約 210万2千人
2003年 約 235万6千人
2006年 約 297万9千人
2009年 約 365万1千人

とのことである。
とくに2006年からの伸びがすごい。
もちろん、海外の人が日本語を学ぶからには、何かメリットがあるのだろう。
仕事で使用するのか出稼ぎ目的なのか。

筆者の不勉強もあってか、このニュースあまり知られていないように感じる。
メディアはもっとこういう記事も流すべきではないだろうか。

このブログには続きがあって

GfKローパー広報&メディア社が2005年から発表している
国家ブランド指数(Nation Brand Index)というのがあり、
この指数でも日本は決して悪くありません。

2010年の国家ブランド指数のトップ10を見ると以下の通りです。

1)アメリカ、2)ドイツ、3)フランス、4)イギリス、5)日本
6)カナダ、7)イタリア、8)スイス、9)オーストラリア、10)スウェーデン

となっており、「進歩系」を自称する識者が持ち上げる中国、韓国は遠く及ばない。
日本人が理想視しているスウェーデンよりも日本の方が上である。
イタリア、スイスにも勝っている。

この指数もあまり報道されていないと感じる。

さて、先日、テレビ番組、ワールドビジネスサテライトで、パソコン大手のヒューレットパッカード(以下HP)が日本工場を新たに作ったと報道されていた。また、先日、別の紙面では中国のパソコン大手のレノボが日本工場を計画しているとの報道もあった。
ワールドビジネスサテライトでは「人件費は高いですが、大量生産ではなく、各企業の個別オーダーに対応した特別機種を生産するには日本のこまやかさが適している」と伝えられていた。

また、工場ではないが、韓国の大手企業LGとネクソンが本社機能を日本へ移転するという。
「自称グローバル識者」によると、韓国経済は絶好調のはずなのに(実状は異なるが)・・・・である。

こうした報道に接していると、日本が勝手に「意気消沈」しているだけではないのかと思える。
もちろん、傲慢は良くない。しかし、謙虚も度が過ぎると有害である。

まだまだ日本はやれることがある。
そんな取りとめもないことをツラツラと考えてみた。

おそらく繊維アパレル業界もまだまだ日本でやれることはあるはずなのではないか。

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 comment
  • キャップ より: 2011/12/25(日) 8:22 AM

    タイのアパレル産業も、中国に押され気味で、ピンチだそうです。日本と比べて人件費の安いタイでさえ、中国との競争に苦戦しているのですから、日本のアパレル産業は大変でしょうね・・・。
    一方、タイ国内における日本のブランド力は、健在です。今年9月にタイ初上陸のユニクロは、それまでタイで無名に近い状況でしたが、「日本から来た」というイメージを巧みに利用して、幸先の良いスタートを切っています。物価の安いタイでは、決して安い商品でもないのですが。冬物のコートとか売ってますし・・・。
    私の考えとしては、日本にあるメーカーは、価格競争を諦め、「日本の製品が高くて何が悪い」と、開き直って世界と闘うべきですね。自動車や電子機器と違って、アパレル商品は「意思決定権者が女性」かつ「衝動買いの対象になりやすい」商品ですから、多少は値段が高くても、勝負できるのではないかと思います。

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