8月4日の土曜日、ビッグジョン大阪店のプレオープンにお邪魔した。

ジーンズメーカーのビッグジョンが、直営の大阪店を出店した。
今回は、8月5日に東京と大阪の同時オープンだという。

東京店は東京支社と併設で9坪の小さな店だが、大阪店は40坪の面積がある。
しかし、ビッグジョンとしてはとりあえず1年間の挑戦と位置付けており、ダメだった場合、1年間で撤退する。
売れ行きが良ければ、2年目が始まるということになる。

これに先駆けて、エドウインも堀江に大阪店をオープンした。

ジーンズメーカーもようやく直営店出店に積極的になり始めたといえる。

もちろん、これまでもエドウインもビッグジョンも直営店は出店していたが、これまで成功しないままに今に至っており、両社とも何度目かの仕切り直しだといえる。

ビッグジョンが今回、直営店出店に改めて積極的になったのは、岡山・児島の大型直営店が好調だからだとのことだ。

これまで何度か直営店を出店してきたが、いずれも長続きしていない。
長続きしていないということは、売上高が厳しかったということだろう。
売れていれば続けている。

これはエドウインとて同じだ。
売れ行きが悪かったから直営店が減ったのである。

これまで失敗続きだった直営店だが、児島店で好成績となったことからビッグジョンは自信を取り戻したのだろうと思う。

これに先駆けて、ビッグジョンとアダム・エ・ロペとのコラボ商品発売も始まった。

ムードだけでいうなら、ビッグジョンは少し上昇する兆しが出てきたのではないかと感じる。

これまでビッグジョンは、アダム・エ・ロペみたいな「イケてる」セレクトショップやブランドとコラボはあまりなかった(少しはあったが)し、それがウェブメディアに大きく載ることはなかった。今回はファッションスナップドットコムが掲載している。
それはなぜかというと、ブランド側もメディア側も「専業ジーンズメーカーはダサい」と思っていたからだ。これは当方の妄想ではない。はっきりと何度も目の前でそう言い切られた。

そのことから考えると、少しムードは好転しつつあるのではないかと感じられる。

背景には、大手有名各店はメジャーブランドをこぞって扱っており、同質化が進んでいたことが挙げられる。同質化を小手先の別注品番やらコラボ商品で凌いでいたにすぎず、同質化を回避するためにマイナーブランドを取り入れたいという各社の意向が働いているのではないかと考えられる。

とはいえ、このチャンスをぜひモノにしてもらいたいと願わずにはいられない。

両社の店舗は当たり前だが、ジーンズがほとんどで、ジーンズがメインに見えている。

しかし、ボトムスというのは売れにくい。
なぜかというと、どこかで教えてもらったのだが、だいたいの人は、パンツ1本に対してトップス3~5種類を着まわすのだそうだ。

例えば、ビッグジョンのワンウォッシュのスキニージーンズを1本買ったとする。
これに対して3種類~5種類くらいのトップスを着まわす人が多いらしい。
自分で考えてみてもそうで、トップスの所有数に比べるとズボンの所有数は少ない。
一つのジーンズに対して、いろいろなTシャツ、いろいろなポロシャツ、セーターなどを着まわす。

そうするとトップスほどズボンは売れないということになる。
売れる枚数はトップスより絶対的に少ない。

だからパンツ専門店はなかなか成立しにくい。

ハニーズのパンツ専門の新業態「パンツワールド」もあっという間にひっそりとなくなってしまった。

エドウインにしろビッグジョンにしろ、ジーンズが主力商品なのでどうしてもパンツ主体の店になってしまう。
今更、この2社にトータルアイテムを作れと言ったところで、不良在庫を増やしてお終いになるだろう。

しかし、どんなブランドでも作りやすくて効果的なトップスアイテムが一つある。

ブランドのロゴ入りTシャツである。

これはある人に指摘されて気が付いたのだが、ブランドのロゴ入りTシャツというのはすごく売れやすいのだそうだ。
そのショップなりブランドのファンなら、ロゴ入りTシャツは買ってしまう商品なのだという。
おまけにジーンズやジャケットに比べると、Tシャツは安いからこれまた買いやすい。

だから、その人は、あるブランドに対して「比較的低価格のロゴ入りTシャツを作ればいい」と提案していた。

ところがブランド側は「俺たちダサいから」とか「俺たちのロゴ入りTシャツなんて誰が欲しいの?」と否定的になりがちだが、そのブランドの愛用者なら、ロゴ入りTシャツを買うことには抵抗はほとんどない。むしろ喜んで買うくらいではないかと思う。

だからエドウインとビッグジョンのショップももっとロゴ入りTシャツを全面的に打ち出して売れば良いのではないかと思う。
値段はジーンズより安くて買いやすいし、ちょうど今は夏だから半袖のTシャツは売りやすいし、売れやすい。

先日、ZOZOとしまむらのコラボTシャツがZOZOで売り出された。
シュプリームを丸パクリしたデザインと「しまむら」という平仮名のロゴが絶妙にダサかった。
値段もしまむらではあり得ないほど高い値段設定で2160円だった。
ダサい上に高いなんてTシャツを誰が買うのかと思ったが初日に完売していた。
完売といっても、製造関係者によると初回は、たった600枚投入しただけだということで、まあ、個人的にはあんなのを2000円も払って買いたいとは思わないから、最初から1万枚とか2万枚を用意しても売れ残っただろうと思っている。

まあ、それはさておき、あんなのでもそれなりに売れるのだから、エドウインやビッグジョンのロゴ入りTシャツもそれなりに売れるだろう。
何より、エドウインのグループ会社である、LEEのロゴ入りTシャツは売れているではないか。

また、あんなにクソダサいチャンピオンのロゴ入りTシャツだって売れているじゃないか。

ということは、ブランドロゴのデザインが少々ダサくても売れやすいということである。

そんなわけで、もう少し両店ともブランドロゴ入りTシャツを目立つように陳列して販売してみてはどうか。

また、売れ行きが鈍いブランドやショップは、自ブランドのロゴ入りTシャツの発売を検討してみてはどうか。その店を利用しているファンからするとブランドロゴ入りTシャツというのは絶対に欲しいアイテムの一つだからだ。

業界人の嗜好とお客の嗜好はちょっと違っていることが多く、ブランドロゴ入りTシャツに関する嗜好もその一つといえるのではないか。

久しぶりに有料NOTEを更新しました~♪
ジーンズメーカーとジーンズショップの変遷と苦戦低迷する理由
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/ne3e4f29b4276

 

 

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