先日、ワークとジーンズカジュアルを両刀で攻めるブランド「ブルーモンスタークロージング」を運営するブリッツワークスの青野睦社長と対談した。対談というと大げさだが雑談した。

この雑談はブリッツワークスのウェブサイトに記事として近々掲載される予定となっている。

https://www.bmc-tokyo.com/

↑ここね。

で、ついでに告知・拡散を頼まれたのでやっておくと、5月の連休にセメントプロデュースデザインの金谷勉社長と居酒屋で対談した。その様子が動画で編集されているので興味のある人は見ていただきたい。

当方は自分の顔と声が嫌いなので見ようとは思わないが。(笑)
金持ちになったら中条きよしみたいな顔に整形したいと思っている。

8月から配信開始なのでどうぞ。 ↑

それはさておき、青野社長との対談で、様々なジーンズカジュアル店や国内ジーンズメーカーの話が出たが、その中で、ジーンズカジュアルチェーン店の生い立ちみたいなのも話題に上った。

某大手チェーン店はもともとワーキングウェア販売店(今でいうところのワークマン)だったが、ジーンズブームを見た創業者が、これを商機だと考えてジーンズ販売店に変えた。

また、2015年末で廃業したジーンズショップ デンバーを運営していたモリオカという会社は、もともとは銭湯として起業している。ところが折からのジーンズブームを見た創業者がジーンズ販売店へと業種を変更した。

当方は生まれてなかったり、生まれて間もなかったりするが、1960年代後半~1970年代にかけて、ジーンズが爆発的に売れた。
ジーンズというのはホットなアイテムだったといえる。
だから、それを見ていた人たちが「チャンスがある」ということで、ジーンズ販売店に業種を変更することが相次いだ。
ワーキングウェアからジーンズとか、スーツからジーンズというのはまだわかるが、銭湯からジーンズというのは今からするとちょっと想像できない。

しかし、80年代~90年代前半に続々と街中にコンビニができ、酒屋や小間物屋がフランチャイズでコンビニに変わっていったが、それと同様だと考えれば何となく当時のムードはわかる。

90年代後半~2005年くらいにかけては携帯電話ショップが続々とできて、商店街の電器屋なんかが携帯電話ショップに変わっていった。

まあ、そういうことである。

現在、わざわざジーンズショップを開業したり、コンビニを開業したり、携帯電話ショップを開業したりしようとする人はほとんどいない。
もう優勝劣敗がついてしまったし、マーケットも飽和状態にある。いるとしたらよほどのお馬鹿さんか変わり者だろう。

そして90年代後半からはジーンズショップが業態変更を始めている。
従来型のジーンズとジーンズショップが曲がり角になりつつあると見えたのだろう。

水戸のジーンズショップ「ポイント」は「ローリーズファーム」という自社ブランドを開発して、SPA企業へと転身を図った。
これが現在のアダストリアホールディングスである。

また、東大阪のジーンズショップであるジグ三信はセレクトショップ「アーバンリサーチ」を97年に立ち上げた。現在は社名もアーバンリサーチに変わっている。

こうして見ると、90年代後半は従来型のジーンズが曲がり角に差し掛かっており、その当時のホットな業態はSPAかセレクトショップだったといえる。

それから20年が経過した現在では、わざわざSPAブランドやセレクトショップを立ち上げようという人は減っている。
ゼロではないが20年前と比べると減っていると感じる。

今、起業したり業態を転換したりしようという人は、必ずウェブを前面に押し出す。
衣料品を売るにしてもウェブを介在させることがほとんどだ。

SPAブランドもセレクトショップも優勝劣敗が決しているし、市場を見渡しても飽和状態にある。
だから「海外へ進出せよ」とか「海外需要を取り込め」という議論になるが、SPAブランドはまだしも、いわゆる教科書的「セレクトショップ」では利益率も低く、各地のローカルトレンドに細かく対応しなくてはならないため、大規模企業にはなりにくい。

欧米のセレクトショップのほとんどが零細規模であることがそれを証明している。

SPAとて、海外進出とはいわず、立ち上げるだけでも莫大な資金が必要になる。

物事は何でもそうだが、黎明期には小規模企業が大雑把なプランと勢いだけでやっても何とかなるが、市場が成熟してくると、徐々に細分化され大規模な資本投下が求められるようになる。
今更、零細企業がSPAブランドを立ち上げることはかなり難しくなっている。
新たにSPAブランドを立ち上げるなら、中規模以上の企業が新ブランドとして立ち上げるか、そういう企業から支援されるかでないと不可能になっている。

デザイン業の黎明期には、オンワード樫山のデザイナーだった大河原邦男氏が、アニメのメカニックデザインへ転身して、後年、ガンダムのモビルスーツをデザインして大ヒットを飛ばしたが、今はそんなことは不可能になっている。

アパレルブランドのデザイナーが、アニメ制作会社にメカニックデザイナーやキャラクターデザイナーとして転身することは現在はほぼ不可能である。
これは成熟化し、細分化した結果そうなっており、SPAもセレクトショップも同様の状況にある。

そんなことをツラツラと考えると、「こだわり」だとか「本物」だとか掲げているジーンズショップの多くも当時の「売れるアイテム」「売りやすいアイテム」に飛びついただけだし、90年代に立ち上がったSPAやセレクトショップも同様だということがわかる。

「売れる物」「売りやすい物」を売るというのはビジネスとしては正解なので、そういう意味では、ジーンズもSPAもセレクトも今までの商品ややり方で売れないのなら、売れるように変わるというのが自然な流れなのではないかと思う。

とはいえ、どのように変われば良いのかというのは当方にもわからない。わかるならそれを指南して巨万の富を得て、中条きよしみたいな顔にとっくの昔に整形している。

とりあえずいえることは、「今まで通りのやり方以外は邪道」とか「新しいやり方は偽物」というような思考停止のままでは、永遠に売れるようにはならないということだけである。

久しぶりに有料NOTEを更新しました~♪
ジーンズメーカーとジーンズショップの変遷と苦戦低迷する理由
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/ne3e4f29b4276

 

 

 

【告知】多数の要望があり、8月24日のマサ佐藤(佐藤正臣)氏とのトークショーを昼間から夜の飲み会へと変更しました。(笑)
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