スーパークールビズ続きで恐縮だが、今日は素朴な疑問を。

戦前や昭和30年代ごろの映画やそれを舞台にしたドラマを見ていると、
男性のサラリーマンは、真夏に開襟シャツを着て、ノーネクタイで仕事をしている。
外出時にはパナマ帽やカンカン帽を被っていることが多い。
終戦直後から万博直前までを舞台にしたドラマ「官僚たちの夏」の登場人物も
そういう服装の人が多かった。


冷房のない時代だから、そういう服装でないと熱中症で倒れる人が続出したのだろう。
気候的に見ても非常に合理的である。


いつの時代から日本のビジネスマンは、クソ暑い真夏にジャケットを着込んで、
のど元をネクタイで締めるようになったのだろう?
社内は冷房があるとはいえ、外回りがメインとなる営業マンや外交員ですら、
真夏にジャケットを着込み、長袖シャツを着てネクタイを締めるのは不合理極まりない。

誰が、なぜそのような服装を男性に強制していったのだろうか?


読売新聞のコラム「ニュースで学ぶNGスタイル」で平井義裕さんも

http://otona.yomiuri.co.jp/pleasure/fashion/110524.htm

昭和30年代のサラリーマンの姿、開襟シャツにゆったりとしたパンツ、メッシュの靴にパナマ帽――。冷房が発達していなかったこの時代のファッションにこそ、スーパークールビズのヒントがあるのかもしれません。

と書いておられる。


自分の浅い知見では、
亡くなられた石津謙介さんあたりが、
真夏でもネクタイを締めたスーツスタイルを広めたと聞いているが、
古い時代の話しなので事実かどうかもわからない。
誰がどのように広めたのかと責任を追及する気はないのだが、
「ずいぶんと無駄でバカげたことを広めてくれたよなあ」という感想しかない。


この気候に反した着こなしのおかげで、どれほど多くのサラリーマンが、
何十年間という長期間に渡って、夏場に苦しんできたのだろうか。


今年の夏は、冷房のなかった昭和30年代に逆戻りするのと同じ状況になる。
あの当時の着こなしこそが、日本の気候に適した「洋装文化」だったと言える。
これこそが真の「伝統と文化の積み重ね」だと思うのだが。