先日、あるメーカーの役員を交えた会合に出席したので、50歳手前のオッサンがTシャツ1枚というのもさすがに憚れたので、先日、ジーユーで買ったスーパーストレッチドライスーツのオリーブグリーンの上下を着てみた。

暑いのが苦手なので、もちろん、上着は冷房の効いた部屋のみの着用である。
夏に上着を着ることが信じられない。

以前にも書いたが、これはジャケットの定価4990円(税抜き)、パンツ2490円(同)だが、期間限定値下げでジャケット3490円(同)、パンツ1990円(同)になったのをさらに100円割引クーポンを使って、5810円(税込み)で購入したものである。

ナイロン86%・ポリウレタン14%の平織り生地で作られている。

その画像をインスタグラムに上げて、翌日に某生地問屋の展示会に行くと、マッハの速さで即日にチェックしていた男性社員さんに「昨日、ジーユーの上下をアップしていましたね」と言われてしまった。
何これ?怖い。汗

で、ついでに話していると、その社員さんもスーツは着用するものの、ここ何年間か、とくに夏場はこの手のイージーケアスーツを着用しているそうで、その日もジャーナルスタンダードのポリエステル100%のスーツを着用しておられた。
定価は18000円くらいだったそうだ。

ジーユーの商品との違いは、価格差以外にも生地にあり、ジーユーは平織り、こちらは綾織りであり、こちらの方がシワになりにくい。さらに軽くシワ加工が施してあるので余計にシワは目立ちにくい。
ジーユーのはシワ加工のない平織りなのでシワになりやすい。実際にオンライン購入したが、そのときにすでに畳みジワができていた。
まあ、カジュアルな見え方なのでシワが入っていてもあまり気にはならないが、その部分に価格差が現れているような気がした。

ついでに気になって、ジャーナルスタンダードのオンライン通販を覗いたところ、東レの「プライムフレックス」という機能性素材を使用した2ボタンセットアップがなんと、40%オフの9020円(税込み)にまで下がっていた。定価は15120円である。

https://baycrews.jp/item/detail/journalstandard/jacket/18010600805010?q_sclrcd=036

で、何が言いたいのかというと、この手の機能性素材、リラックス素材を使用したメンズのスーツは今後さらに需要を伸ばすのではないかということである。

正確にいうと3年くらい前からジャーナルスタンダードのような大手セレクトショップで発売され始めたが、現在のところ、完全なるマス層にまで広がっているとは言いにくい。
ピラミッドの一番下の「マス層」にはまだ認知されていない状態だといえる。

マス層はトレンド追随も遅く、また所得も低い場合が多い。

しかし、この手の機能性素材のスーツは、認知さえされれば「マス層」に爆発的に受け入れられる可能性が高いのではないか。

当然、「スーツはウール生地、またはウール混生地」というこだわりを持った層が根強いことは承知しているが、そういう「こだわり」は快適さ・便利さ・安さの前にはニッチ市場でしかありえないと見ている。

断っておくと、ウールスーツが滅びれば良いとは考えていないが、今後の需要は圧倒的にあちらに流れる可能性が高いと考えている。

この手の機能性素材スーツはジーユーが最安値で、次がユニクロの感動ジャケット+感動パンツだと見ている。
その上にジャーナルスタンダードなどの大手セレクトショップの商品が位置する。

その商品群のメリットを考えてみよう。

1、イージーケア性が高い
2、ストレッチ性や速乾性があり快適である
3、価格が安い
4、保管が楽
5、カジュアルにも使える

である。

1と4は重複している部分もあるので同時に見てみる。

ポリエステルやナイロンを主体としているため、家庭洗濯が可能で、夏シーズンが終わって保管する場合も雑に保管しても虫に食われる心配がない。
ウール生地やウール混生地の風合いの良さやなんとも言えない表面感の良さは理解しているが、保管に失敗するとたちどころに虫に食われて穴が開いてしまう。
数千円で買った物ならあきらめもできるが、5万円以上で買った物だとショックの大きさが半端ではない。

また合繊主体なのでシワになりにくい。このため畳んで収納しておくことも可能で、保管に場所を取らないと同時に出張などの移動の際でも持ち運びが楽である。

2も合繊主体の生地だからこその特色である。
ストレッチ性があり、速乾性がある。汗で濡れてもすぐに乾く。
もちろん、綿やウールなどの天然繊維愛好者には評判はあまり良くないが、合繊が気にならない人は着用感に抵抗はないだろう。

そしてマスに広がる要素として最も重要な点が3の価格が安いということである。

どの道でも愛好家とか数寄者というのはほとんど変態だから、変態は愛好する物に金に糸目は付けないし、その人口は少ない。
ウールの高級スーツを愛好する人は所得の面から考えても人口は少ない。

貧困層が背伸びをして35万円のオーダースーツを買う必要なんてさらさらない。
もっとも35万円のオーダースーツが破格に高いとは全く思わない。副総理がそれを着ているからと言って叩く奴の気が知れない。

とはいえ、普通の所得者からするとぜいたく品だし、高いから頑丈ではなく、その逆で非常にデリケートで着用にも気を使うし、保管も雑にはできない。ワーキングユニホームのようにスーツを着る層からすると、非常にコスパの悪い商品であり所有することをお勧めはできない。

しかし、機能性スーツなら価格も安く合繊主体なので頑丈だ。

ジーユーで上下合わせて定価は7000円くらい、ユニクロの感動ジャケット+感動パンツは定価で9000円くらいである。
そしてジャーナルスタンダードで15120円だし、ユナイテッドアローズやビームスでも1万円台から2万円台で売られている。

ドゥクラッセで14000円くらいだ。

圧倒的に価格が安く、これなら普通に働いている人ならだれでも1着か2着買える。
しかもカジュアルブランドと違って、ロゴマークやロゴプリントが付いているわけではないから、ジーユーやユニクロを着ていてもほとんどバレない。

青山やAOKI、はるやま、コナカに行かずとも有名なセレクトショップでも1万円前後で買えてしまう。

青山などにもストレッチ混やウォッシャブルのビジネススーツはあるが、カジュアルシーンには使いにくい。

あくまでも見え方はビジネス用だ。
しかし、ジーユーを最下層とするセットアップはカジュアルにも使える見え方であるから、こちらの方が利用頻度が高くなり、コスパが高い。

認知さえ高まればマス層のサラリーマンは飛びつくことが予想される。
一方、青山やAOKIなどの大手スーツ専門店は、夏の客をセレクトショップやSPAカジュアルブランドに取られる可能性もある。

50歳手前のオッサンたる我が身からすれば、この手の楽チンな商品がもっと広がって欲しいと思うが、さてさて、どのブランドがどのように市場を占有するのか興味を持って見守りたいと思う。

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ジーンズの洗い加工はレーザー光線で行う時代
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