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南充浩 オフィシャルブログ

ローゲージニットは好調に動くのか?

2011年9月7日 未分類 0

 9月に突入してもいまだに多くの店舗で「夏物ファイナルセール」を見かける。
今年は6月16日からセールに突入したにも関わらず、夏物セールが例年よりも長引いている。

さて、6月ごろからレディースアパレルの今秋冬展示会を散発的に回っているのだが、
これというトレンドが見当たらない。

昨年の秋冬はポンチョが目新しいアイテムとしてある程度好調に動いたが、今秋冬にはその代替となるアイテムが見当たらない。
いずれのブランドもファー、ダウン、昨年から続いてのポンチョくらいであり、いずれも消費者は1枚や2枚を所有している。3枚目、4枚目を買ってもらうのだから、かなりの工夫が必要になる。
色なのか、柄なのか、形やデザインなのか、機能性なのか、はたまたそれら全部なのか。。。と言った具合である。

その中でも比較的一致しているのが3ゲージ~5ゲージくらいのローゲージニットアウターである。

自社企画のニットブランド「タップルーツ」を運営する大阪・泉南のニット工場、杉友ニットによると、ローゲージニットの編み機は年末までオーダーで埋まっているという。
しかし、ローゲージニットは着用できる期間が恐ろしく短い。

CA3G0142

(タップルーツのローゲージニット)

台風一過で少し涼しくなったが、今現在着用すると暑すぎる。
かと言って、12月に着用するとニットの特性として、風を通すので寒い。
ちょうど良いのは10月~11月半ばごろまでである。
肉厚であるため、上から防寒アウターを着るのはちょっと辛い。
だから1月以降は着用が難しい。

着用期間がわずか1ヶ月半しかないローゲージニットアウターがどこまで店頭で消費者に支持されるのかは、なかなか不透明な状況だと思う。

そして「夏物ファイナルセール」は9月のいつ頃まで継続されるのか?
店頭を見ている限り、各社まだまだ在庫を抱えているようである。

ローゲージニットアウターの実際の商況と合わせて行く末が気になる。

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