zozoのおまかせ定期便が始まったが、現時点ではなかなか難しい取り組みだといえる。
野心的で面白い取り組みだとは思うが、成功するまでには時間がかかるため、見切りの早いスタートトゥデイは早期に撤退するのではないかと思って見ている。

【試着編】70キロのゆるふわ体型だけどZOZOおまかせ定期便に申し込んでみた。
http://oki-gura.hateblo.jp/entry/2018/03/03/113242

このブログ主の体験は面白く、ZOZOおまかせ定期便の課題を浮き彫りにしてくれている。
結果からいうと似合わないのと気温的な問題で全部返品している。

ブログ主が沖縄に住んでいることも大きな要因だ。
ご存知のように沖縄は平均気温が本州よりも格段に高い。
おまかせ定期便で服を選んでくれる人はまず、依頼者の住んでいる地域の気温を考慮する必要がある。

例えば、当方は関西だが、大阪市内は昨日の最高気温は13度くらいだ。
しかし北海道や東北ならもっと低いだろうし、ブログ主の沖縄だと気温はもっと高い。
おまかせ定期便の仕事を請け負う人はここを考慮する必要性がある。

次に問題なのは、体格や顔つき、顔の大きさである。
体型はZOZOの過去の注文データからおおよそ推測可能だが、人間というのはおかしなもので、同じ数値の体型でも体つきが異なる。
また顔の大きさや顔立ちによっても似合う服は左右される。
首の長短も重要な要素だ。

現時点でのZOZOの買い物履歴ではこれらは一切類推不可能だ。
またたとえZOZOSUITが手元に届いたとしても顔立ち・顔の大きさまではデータ化できない。

  • まず、体つきから考えよう

標準とされる体型で胸囲や肩幅、腕の長さがまったく同じでも、ガッチリした骨格と華奢な骨格の人がいる。
当然、似合う服は変わる。
心理学でクレッチマーの体質論というのがあるが、体つきで性格が異なるという理論だ。
それによると、痩せ型・闘士型・肥満型の3分類とされている。
例え、数値は同じでも痩せ型と筋肉質な闘士型では体つきは異なる。

当然、似合う服も異なるし、同じ服を着ても印象が異なる。
そして現段階のZOZOのシステムではこれを読み取ることはできない。

  • 次に首の長短

首が長い方がスラっとして見える。
同じ数値の体型でも首が短い方がゴツく見える。
首が長い方が痩せ型、短い方が闘士型と大雑把に分けても良いだろう。

首が長い人がタートルネックを着るとインテリ風に見えるが、首の短い人が着るとムチウチ症のギブスみたいになってしまう。
同じMサイズ、Lサイズでも見え方は大きく異なる。

  • 最後は顔立ちの良さと顔の大きさの問題

まず、顔立ちからいこうか。
顔立ちもさまざまで、同じ体格・体型でも顔立ちが上品な人と、ワイルドな顔立ちの人では似あう服は異なる。
その昔、もう今から20年以上前のことだが、テレビのトーク番組に俳優の唐沢寿明さんが出演していた。
唐沢さんの顔立ちは、好き嫌いは別として、上品に整ったエリートっぽい。
だから、役柄もエリート系が多い。出世作となった「愛という名のもとに」ではやっぱりエリートサラリーマンを演じていた。
となると、着るものはスーツやそれに類したトラッド系が似合う。
もちろんイケメンなのでなんでも似合うとは思うが、上品、クリーンなイメージの服の方が似合う。

ところが、その番組での話によると、売れていない若い頃は、破れたジーパンに革ジャンみたいなワイルドな服装が自分の好みだったという。
その服装で何度オーディションにチャレンジしても受からなかった。
ある日、事務所の社長がカシミヤセーターに綿のチノパンみたいなトラッド系の洋服を買ってきて「これを着て今度のオーディションに行け」と言われ、それを着て見事合格して出世が始まったとのことだった。
その時「自分はこういう服が似合うんだと初めて知った」と番組内で話しておられた。

たしかにあの顔立ちに破れたジーパンに革ジャンではちょっと合っていない。
今のスーツベースの服装かトラッド系の服装の方が似合う。

となると、ZOZOおまかせ定期便では顔立ちによる「似合う似合わない」までは判断できない。
当然ZOZOSUITでも顔立ちまでは計測できない。

また、顔の大きさも重要だ。
これもZOZOSUITでは計測できない。
小顔の方が洋服映えする。
同じ体格・体型でも顔のデカい奴はあまりかっこよくはない。
ちなみに当方の顔はデカい。

顔のデカい奴は体型データに比べて体がゴツく見えやすい。
またそこに首の短さが加われば最強だ。

この体格の人間が、すらっと細長い体格の人と同じ服を着ても似合うはずがない。
首の短い人間はタートルネックは避けた方が賢明で、襟ぐりの広い服を着た方がすっきりと見える。
深いUネックTシャツとか深いVネックTシャツが最適だ。もちろん首の短さの度合いにもよるが。

あとは肌の色合いもある。なんだか暖色系が似合う人もいれば寒色系が似合う人もいる。
これもZOZOSUITでは計測できないし、会ったことのない人が似合う服を選ぶのが難しいところでもある。

おまかせ定期便で他人の服を選ぶということは、ここまでの精度が求められるということになる。
本来なら。今、その仕事を請け負っている人、これから応募しようという人はここまで考慮できているのだろうか?
当方ならたかが1コーデ600円程度でここまで類推させられる仕事なんてしたくはない。
はっきり言って割に合わない。

逆にこれらの要因を挙げた上でそれでも「てきる」と考える人はよほどのスキルがあるか、自信過剰の馬鹿者かのどちらかだろう。

そして、ZOZO側の「数値で最適ファッションが作れる」というのは、現時点では画に描いた餅に過ぎないということである。
今後技術の進歩によって上に挙げた問題のいくつかは解決できるようになるとは思うが。

あ、あと小遣い稼ぎにおまかせ販売員に登録しようかなという人はこれを読んでから判断した方がいい。

いつまでも稼げない販売員さんは「ZOZO販売員」に登録して更に金をむしり取られます。(元販売員さんもね)
http://topseller.style/archives/6570

いつの時代もどこの国も、博打の親は儲かるが、子は搾取されるだけのことで、それはZOZOとて変わらない。仕組みは同じだ。
出店ブランド4000のうちから、1コーデ選ぶだけで何時間かかるのだろうか?それがたった600円。ユニクロやコンビニで1時間バイトしても1000円以上もらえる。だったらユニクロかコンビニでバイトした方がよほど効率的だろう。当方なら間違いなくそうする。
さらにいえば、今日挙げたような事柄まで類推しないといけない。まったく割に合わない。

それでもやりたい人はよほどのマゾヒストなのではないかと思う。

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「知名度主義」の人材起用がアパレル業界を低迷させている
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n50ca3a6bf56c

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