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南充浩 オフィシャルブログ

Lineは嫌いだけど、販促の手段としてのLine@は有効だと思う

2018年2月21日 SNSについて 0

もう5年くらい前のことになるだろうか。
ある小規模ブランドが大丸心斎橋店北館でポップアップショップを開催することになった際、雑談をしていたら、「大丸とのやり取りは電話やEメールじゃなくてLineなんです」と教えられて、驚いたことがある。
当方は、Lineが韓国企業だから嫌っていて極力使ってこなかったが、去年から、週に1度講師として通っている専門学校と、在庫処分店のラック・ドゥが連絡用にLineを作ってほしいというので、しぶしぶ作った。
その連絡用としてLineは使っているがそれ以外ではあまり使わない。
まず、チャット?的なやり取りならフェイスブックメッセンジャーかツイッターのダイレクトメッセージを使う。
最近はインスタグラムのダイレクトメッセージもある。
音声通話はいくら通話料が無料とはいえ、いまだに不安定で突然切れたりするので、できるだけ通常の携帯電話番号を使用する。
個人的にはいまだにLineは嫌いである。
今以上に使う気はさらさらない。
とはいえ、日本人でLineを使っている人は多く、ある意味でインフラ化している側面があり、マスプロモーションとしては使わない手はないと思う。
先日、永江一石さんがブログでLineについて書いておられた。
算数できない人はマーケット記事書いちゃダメ。若者はLINE離れしているのか → してねーよ
https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=37724

最近は、高校生のLine疲れだとか若者のLine離れだとかいう記事が掲載されることが多い。
若者のコミュニティーに入ったこともないし、入りたいとも毛頭思わないので実際に体感したわけではないが、既読スルーとか未読無視とかそういうことで関係がギスギスするのは確かにめんどくさいだろうと想像する。
だから、Lineが爆発的なブームだったころから比べると若者が心理的に幾分距離を持ってLineを使っているとしてもそれはまったく不思議ではない。
しかし、身の回りの若者を見ていてもLineを使っている人が激減している気配はなく、安定的横ばいという感じがある。
記事中では総務省の統計データを紹介しておられて、
10代の使用率は79・3%、20代は96・3%、30代は90・3%
と非常に高い使用率となっている。
10代の場合は高校生の間はスマホを禁止されているご家庭もあるだろうから、79%でもおかしくはない。
しかし、20代は96%が使っているから、「若者のLine離れ」というのはまったく的外れで、むしろ、当方が感じていた「安定的横ばい」と言った方が正しい。
最近は、50代・60代でもLineの使用者が増えてきたと感じる。
とくに60代だと、身の回りマーケティングで恐縮だが、今年67歳になる母方の叔父夫婦はLineを使っている。
70代の父、70歳になった叔父は使っていないが、60代なら使っている人がいても珍しいとは感じなくなった。
ちなみに統計だと、50代は53・8%、60代は23・8%だそうだ。
これから50代が60代に繰り上がり続けることで60代のLine使用率はジワジワと上昇するだろうと推察される。
さて、こうなると60代までに向けての販促手段としてはLineは非常に有効だといえる。
もう、様々なブランドがLineの公式アカウントを持っている。当方は見ないけど。
業者に尋ねるとブランドが公式アカウントを作り維持するには何百万円かが必要なのだそうだ。
これでは小規模ブランドや小規模店舗は体力的に公式アカウントを開設することは不可能だ。
先日のブログでも書いた広告に関する記事でもそうだが、アパレルメーカーが考える広告費5000万円と、大手広告代理店が考える広告費5000万円ではまったく異なる。
アパレル企業というのは他業種に比べて中小規模が多いから、彼らにすると5000万円は、なけなしの大金だが、大手広告代理店からすれば5000万円は鼻くそにすぎない。
ということは、各分野の大手企業はその何倍もの金額を広告宣伝費に使っているということになる。
金持ちならあっさりオメガの腕時計が買えるが、貧乏人はなけなしのカネでオメガの腕時計を買うのと同じだ。
金持ちは何本も高級腕時計を所有できるが、貧乏人は1年に1本も買えない。
広告宣伝もまったく同じ構図といえる。
しかし、Lineの商魂はたくましく、公式アカウント以外に小規模ブランドや個店が使えそうなサービスを開始しており、それがLine@である。
公式アカウントと混同されてしまって、その違いがあまり認識されていないような印象を受けるが、必要になる金額もサービス内容も全く違う。
まず、チェーン店の場合、店ごとにアカウントを開設できる。
例えば、梅田店、心斎橋店、天王寺店、千林店、天満店などそれぞれがアカウントを開設できるし、開設に莫大な費用は必要ない。
運用も低価格であり、月に1000通のメッセージまでは無料で送れる。月に5000通で5000円、それ以上になると月額2万円~ということになる。
月に1000通のメッセージということは、250人を登録しておくと4通メッセージを無料で送れるということになる。
ユニクロナンタラ店みたいな大型店舗だと登録したいというお客は1000人くらいすぐに到達してしまうが、小規模なブランドの各店舗や個人経営の個店ならどうだろうか。
200人とか250人の顧客登録というのはなかなか大変ではないか。
その全員に「春物入荷」とか「10%オフセール開始」みたいなメッセージを月に4回~5回送れるということにある。
夏冬のバーゲンや新作入荷あたりは定番になるだろうが、それを全部合わせても年に6回から8回程度ではないか。
毎月3通とか4通メッセージを送るネタなんて個店レベルではそうそうないだろう。
となると、小規模店なら無料プランで十分ということになる。
反対に大型店や大型ブランドになると、月額2万円程度の販促費で済むならそちらの立場で考えても割安感がある。
60代までが使っていることと、Eメールと異なり、一度は開封することを考えると、Line@を販促に使うことは効果的だといえる。
Lineの好き嫌いは別にして。
で、そんなことを考えていたら、以前からちょくちょくと交流のあった野田大介さんから、「Line@の投稿が面倒なら、当社の作った自動投稿サービスWazz Up!(ワズアップ)を宣伝してくださいよ~」と頼まれたので、宣伝してみる。(笑)
まあ、自動投稿ができれば忙しい店員や店長、ブランド長の手間も省略化できる。
https://wazzup.me/
ワズアップを使うか使わないかは別として、小規模店や小規模ブランドにとってLine@は有効だし、企業体力にも沿っているといえる。
個人的な好き嫌いは置いておいて、売れることが重要なのだから、販促としては使用すべきだろう。
当方はこれからもLineは極力使いたくないが。

NOTEを更新~♪
プライベートブランド「ZOZO」の生産システムは、現時点では「完全オーダーメイド」ではない
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/nc6e9da2bffeb
あと、インスタグラムもやってま~す♪
https://www.instagram.com/minamimitsuhiro
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