先日、趣味を兼ねて天王寺で店巡りを行った。
「値引きされたら何を買おうか」という下調べである。
あくまでもメンズカジュアルしか見ていない。

ユニクロ、ジーユー、ジーンズメイト、ウィゴー、無印良品などいつも買い物をする店で、今春物を見た。

それぞれの感想についていうと、ユニクロとジーユーを擁するファーストリテイリングの今春物が一段と抜きんでたと感じた。
また、無印良品はメンズが好調に消化できていると感じる。

ウィゴーはますます低年齢化している。
ジーンズメイトは良い商品もあるが、品質・デザインともにイマイチな商品も多く、このままではユニクロ追撃は難しいと感じた。

ユニクロ

ユニクロの店頭には1月下旬からクリストフ・ルメールのユニクロUが投入された。
今までは、ユニクロ本体にないアイテムがユニクロUにあったが、今春は本体とUで同じ商品を展開しており、Uのエッセンスを上手く本体にフィードバックしている。
これまではUが先行し、1シーズン遅れて本体に投入されていたが、今春はほぼ同時投入である。
少しデザイン性があり、価格が高いUとそれをコモディティ化し、値段を少し抑えた本体商品が同時に並んでいる。

例えば、ブロックテックコートやスイングトップ、厚手コットンセーターなどである。

Uのブロックテックコートはバルカラーで、ベーシックだが、本体コートはなぜか取り外しフードが付けられている。
これはこれでアクセントになるので良いのかなと思う。

コートにフードというと仮面ライダービルドの主人公・桐生戦兎が常時着用している服で、偶然だろうが、なかなかタイムリーなデザインだと思った。

スイングトップは、Uのは画像で見る限り、裾リブはないが、本体のはある。
Uの素材は綿のようだが、本体のは合繊混であり、本体のも店頭で見ると、かなり細身に作られており、いわゆるオッサンの作業服には見えにくく仕上がっており、この辺りにUからのフィードバックを感じる。

また、畦クルーセーターは綿100%の厚手生地でとても2990円とは思えない。
これと似たような質感の商品がUのコットンクルーセーターでこちらは3990円となっている。

Uに限らず、イネスやアンダーソンなどのエッセンスを本体にフィードバックさせるという作業を地道に続けていくことができるなら、ユニクロに太刀打ちできるブランドはなくなってしまうだろうと感じさせられた。

・ジーユー

昨年春夏物はあまり出来栄えが良くなかったジーユーのメンズだが、今春は良さそうな商品が含まれている。
相変わらず、メンズは出来不出来の差があるが、まるで良くなかった昨年春に比べると今春は力作が含まれており、こういう商品が増えると今後は侮れない存在になると感じる。

今春の力作としてはリーバイスセカンドジージャンを完コピしたジージャンと畦クルーボーダー柄セーターが挙げられる。

リーバイスセカンドの完コピジージャンは肉厚生地でありながら、価格は2990円に抑えられている。

シルエットはゆったりとしたボックスシルエットで、中途半端な出来で高いレプリカ商品を買うくらいならこれを買った方がずっとコスパが高い。
しかし、ダボっとしたボックスシルエットなのでオッサンとか肥満した人とか、イケてない人が着るとひどく不格好に見えるので注意が必要だ。一度試着することをお勧めする。容姿に自信のない人は試着なしで買わないことをお勧めする。

畦クルーボーダー柄セーターは綿100%の肉厚生地でこれを1990円に抑えたのはすごいとしか言いようがない。

ユニクロの畦クルーセーターも霞むコスパといえる。

・ジーンズメイト

ジーンズメイトは前回も書いたが、鳴り物入りでデビューした新プライベートブランド「メイト」があまり売れていないと店頭を見た限りは感じる。
なぜなら、店頭在庫が多く、値下げされているからだ。

商品のデザインと品質がすごく悪くはないが、かといってすごく良いとも言えず、価格とのバランスを考えた場合はひどく中途半端な存在といえる。
対象年齢は30代・40代でテイストはトラッドベースのカジュアルなので、これだとモロにユニクロと激突してしまうことになる。
しかも価格はユニクロより少し高い。

そうなると、値段ではユニクロが安く、品質はユニクロが高いことになり、売れなくなるのは火を見るよりも明らかである。
ユニクロを退職した人たちが手掛けているそうだが、ユニクロ商品の出来栄えには及んでいない。
この元ユニクロのお二人は企画マンではなく、パタンナーや営業だそうで、そのノウハウでは出来栄えが及ばないことは当然ともいえる。

ただ、ウール80%・ナイロン20%の厚手ニットパーカーはかなり良いと思う。
7900円が1900円にまで値下げされて売られているのでこれは買いではないか。
ただし、デザインが変に子供っぽく、紺×生成りと赤×生成りはオッサンが着るのはつらい。

グレーはオッサンでも着られるので残っているならグレーにすべきであろう。

新PB「メイト」の登場で、既存のPB「ブルースタンダード」は年齢を引き下げた印象がある。
それに伴って少し価格も引き下げた。

しかし、この「ブルースタンダード」も中途半端な出来になっている商品が多い。

値段を引き下げて対象年齢を引き下げたことによって、チープな作りの商品が増えた。
ボトムスだけはやたらとチープな作りのジャージパンツみたいなのが増え、ベーシックトラッドっぽいトップスと同じブランドとは思えないちぐはぐさがある。
これは何とかできないものだろうか。

・ウィゴー

ウィゴーは見え方がかなり子供っぽい店づくりになっている。
ある人に言わせると、ウィゴーは小学生・中学生向けの店だと言われているそうだ。
2枚一組で990円で販売しているので相当在庫がダブついているのではないか。

・無印良品

無印良品のメンズは相変わらずベーシック路線だが、以前よりも売れ行きが良くなっていると感じる。
品切れ商品が増え、セールまで待っていては買えない品番がいくつか出てきた。
昨夏買ったボーダー柄Tシャツもそうで、セールの初日に1枚買ったが、追加で買おうとしたらもう売り切れていた。

Nハリウッドを手掛ける尾花大輔氏がMUJIラボのメンズを手掛けるようになって、MUJIラボのメンズの売れ行きが回復し、それに釣られて本体メンズの売れ行きも回復基調にあると言われている。

もし、メンズが欲しいのなら、あまりバーゲンまで待つのは得策ではないかもしれない。

まあ、ざっとこんなところだ。
それにしてもファーストリテイリングや無印良品の商品力の強さが際立ち始めており、中小のブランドが「物」で差別化・対抗するのは至難の業になりつつある。

対抗するためには「物」ではない切り口が求められている。
「物」のクオリティの高さ、コスパの良さだけでいうなら、ファーストリテイリングや無印良品に太刀打ちできるブランドはちょっと見当たらない。
デザイン力もUやイネス、アンダーソンからのフィードバックで高まりつつある。

コンセプトメイキングも無印良品は強く、「ライフウェア」を掲げるユニクロも強まっている。

じゃあ、その他のブランドは何で対抗するのか?
そこを極限まで考え抜く必要がある。
もう昔みたいに「欧米のトレンドガー」とか「なんやわからんけどカッコええやろ」みたいな打ち出しだけで高い服が売れる時代ではなくなっている。
そこに気が付かないアパレルは市場から消え去るしかない。

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大手広告代理店を使って残念な結果を甘受する残念な国内アパレル 企業
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n9a5a776d532a

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