南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

2017年02月

「カッコイイ」と「ダサい」の判断基準があいまい過ぎてよく分からない

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 筆者も含めた一般消費者がオサレなファッソニスタを別世界の人間のように感じる理由の一つに、彼らのいう「オシャレ」の判断基準があいまい過ぎて理解不能だという点があるからだ。

一般人からすると明らかに「変」「奇抜過ぎる」「ダサい」と感じるアイテムや着こなしを「オシャレ」「クール」「抜け感がある」などと言って評価する。その評価基準があまりにもわかりにくい。
ファッソニスタの多くはほとんど非理論的で感覚的な人が多いから、その判断基準も極めて曖昧模糊とした感覚的なものだと考えられるが、そんな曖昧模糊とした判断基準を一般人が包括的に理解し、それをわが身に取り込むことは至難の業だし、そんな異様にめんどくさい作業をしてまで「オシャレ」になる必要性もまったく感じられない。

かくして一般人は、ファッソニスタを別世界の住人だとして関知しないようにする。当然の結果だろう。
それによってさらにファッショニスタたちは「オタク度」を高めてゆくという好循環を繰り返すわけである。

数日前からYEEZYというアディダスとカニエ・ウエストのコラボスニーカーが話題になっている。
「かっこいい」という話題ではなく、「ダンロップのスニーカーに似てないか?」という話題である。

これを上手くまとめているのがたびたび紹介している山田耕史さんのブログだ。

カニエ・ウエストブランドの人気スニーカーの元ネタ、ダンロップ説。
http://t-f-n.blogspot.jp/2017/02/yeezy-runner.html


各商品の画像をふんだんに取り込んで比較させているので、非常にわかりやすい。
ぜひ、全文をお読みいただきたい。

このスニーカーを単品で見ると、正直なところカッコイイとは到底思えない。
各氏が指摘するようにダンロップのスニーカーにそっくりである。

ダンロップのスニーカーというのは世間的にどういう位置づけかというと、「安くてダサい」である。
そこら辺のイケてない初老のオッサンが靴流通センターあたりで1900円くらいで買ってきて普段履きしているダサいスニーカーというのが、一般人が抱くダンロップのスニーカーに対する普遍的なイメージである。

61-220-1

(我らがダンロップの代表的モデル)
http://item.rakuten.co.jp/mode-shoes/61-220/


おそらく、このスニーカーを激褒めしているファッソニスタたちに質問しても「ダンロップのスニーカーは安くてダサい」と答えるだろう。

しかし、よく似たデザインの蟹江敬三 カニエ・ウエストモデルは「カッコイイ」「オシャレ」だと評価する。

一般人からするとその判断基準が全く理解できないし、単なるダブルスタンダードだとしか思えないわけである。筆者もその判断基準は理解できない。

まあ、せいぜい、「アディダスだからだろうな」とか「蟹江・ウエストだからだろうな」という理由しか思い当たらず、似たようなデザインでも発売元が違えばOKなのかという根本的な疑問は残ったままである。

スニーカーに限らず、こういうことは多くある。
その判断基準がもう少し論理的・非感覚的にならなければ、ファッショニスタはますます一般人から隔離されたオタク化を深めることになるだけだろう。

それはさておき。

今までイケていたものがダサいとなり、ダサかったものがカッコイイとなることは、ファッションにおいてはよくある。

80年代にはイケてたケミカルウォッシュジーンズが、90年代半ばには「超ダサい」アイテムの代名詞になってしまった。
逆に今後、ダンロップのスニーカーがイケてると見られるようになる可能性もゼロではない。

2012年のまとめ記事だが、これが今現状のダンロップのスニーカーに対する大衆の評価である。

【徹底討論】 なぜお前らは自分の意思でダンロップの靴を選ぶのか
http://mudainodqnment.ldblog.jp/archives/1713810.html


ここではダンロップの愛好者はダンロッパーと総称されている。


今回のように予期せぬ形でダンロップのスニーカーが注目されると、同じ「安いダサい」カテゴリーの横並びブランドとして知られるブリヂストンとスポルディングのスニーカーにも脚光が浴びることがあるのかどうかが気になる。

愛好者数の多さと「安いダサい」度合の髙さでいくと、ダンロップに並ぶのがスポルディングとブリヂストンだと考えられる。

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(ブリヂストンはこんな感じ)




実は筆者も大学生のころ、近所の靴流通センターで1900円くらいで買った白のブリヂストンのスニーカーを愛用していた時期がある。

このブログの読者ならご存知だと思うが、筆者は大学を卒業するまでまるでファッションには興味がなく、母親に買い与えられたジャスコとイズミヤの1900円くらいの洋服で常に過ごしていた。
靴については今まで触れる機会がなかったが、靴ももちろん同じレベルだった。

買う場所はだいたいジャスコかイズミヤ、あとは近所にあった靴流通センターだった。

あと、そこら辺のモサっとした親爺が普段履きしているスポルディングのスニーカーもなかなか捨てがたい味わいがある。

ダンロップに続いてスポルディングやらブリヂストンやらのスニーカーが注目を集めるような驚天動地の事態が起きるかどうかに期待したい。









今春のワイドパンツは昔のように裾を引きずる長さはNG

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 今日は柄にもなくトレンドのことでも書いてみようかと思う。

自分のオサレ度に自信を持っている人は男女を問わずちょっとめんどくさいと感じる。
なんだろうか、その自信に満ちた表情を何らかの形で踏みにじってやりたいなんて思うのはたぶん筆者の人間性が歪んでいるせいだろう。(笑)

それはさておき。

これまで細身のスキニーシルエット一辺倒だったパンツだが、一昨年くらいからワイドシルエットがトレンドに浮上してきた。
今年の春夏はそのワイドパンツ類の着用者がさらに増えそうな気配があり、各社ともワイドパンツの提案が増えている。

逆にスキニー人気もそこそこに根強く、先端ファッションブランドはどうだかしらないが、筆者が利用するマス層向けの店なら、スキニーがベースで、そこにワイドがプラスされる感じである。

こういうトレンドの話になると、太いか細いかに注目する人が業界内でも多いのだが、現在のトレンド傾向は、実は太くても細くても一つだけ変わらない部分がある。

それは「丈」である。
ジョーではない。カタカナにするとレングスである。
英語のスペルだとlength。

要するに丈の長さである。

スキニーシルエットが08年に主流となって以降、ズボンの丈は少し短めが主流になった。
真冬でもくるぶしが見えるくらいの丈が男女ともに主流になった。それは今も変わらない。

昔、といっても10年ほど前までは長らく「ズボンの丈は靴の上にワンクッション乗るくらいが最適」とされてきたが、スキニー全盛になり、その後、アンクル丈や7分丈ズボンが発売されたことによって、「靴の上ギリギリくらいのノンクッション丈」が新しいスタンダードになった。

筆者の親世代(70代)なら、「丈が短すぎる」と感じるだろうが、これが新しい標準になってすでに7年くらいが経過している。

元来、股下が短く、腰の位置が下についている人が多い日本人にとって、ワイドパンツは似合いにくいとされてきたし、筆者もそう感じる。
要するに短足にワイドパンツは似合わないことが多く、さらにいえば、ワイドパンツでワンクッションの丈の長さにしてしまえば、地面に裾を引きずるようになって見た目にもだらしなくなる。

だからという部分も含めて2008年以前のワイドパンツブームはどれもこれも業界が煽るほどには広がらずに、いつも一部の人たちだけのトレンドで終息してきた。

同じ着こなしなら、今回のワイドパンツブームもあまり広がらないと考えていたが、今回のワイドパンツは丈がノンクッションで短いのが主流である。
スキニーと丈の長さは同じなのである。
さらにいえば、裾が少し細くなったテイパードシルエットのほうがどんな人にも似あいやすい。

要するに、太さには違いがあるが、丈の長さは同じであり、同じ靴が着用できるということになる。

かつての丈長めのワイドパンツなら履く靴を変えなくてはならなかったが、今回のワイドパンツは履く靴は変えなくても良いということになる。

スキニーは丈が短いので靴底がフラットなスニーカーを合わせられるが、もし、丈の長いワイドパンツを穿くとスニーカーなら裾を引きずってしまう。
必然的に、男性ならかかとがついたワークブーツ類、女性ならかかとのあるヒールやパンプス類を合わせることになる。

しかし、今回のワイドパンツはくるぶしくらいまでの丈なのでスキニーと同じスニーカーを合わせることができる。

極論をいえば、今回のワイドパンツはスキニーの亜流・変型版ともいえるだろう。

先日、お邪魔したジョンブルの今春夏向け展示会でも、ゆとりのあるシルエットのパンツをくるぶし丈で提案しており、2005年当時の引きずるような丈の長さとは全く異なる。今後はこれが主流になると考えられる。

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(今春夏のジョンブルのワイドパンツ)



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(2005年の裾を引きずるようなジーンズ)
http://www.rakuten.co.jp/joy/757113/767120/




ついでにいうと、春夏シーズンというのは体形が残念な男女にとって、ワイドパンツを合わせやすい季節でもある。

呼び名は様々あるが、大概の人がそれなりにカッコよく見える着こなしに3つのシルエットがある。


1、トップスがタイトでボトムスがワイド (Aライン)
2、トップスがタイトでボトムスもタイト (Iライン)
3、トップスがワイドでボトムスがタイト (YラインまたはVライン)

である。

逆によほど顔も体形も整っていないと難しいのが、上下ともにワイドなシルエットでそろえることである。
そこら辺の人間がやってしまえば、90年代のイケてないヒップホッパーみたいになってしまうことは間違いない。

で、ワイドパンツを合わせるには、トップスをタイトにするのがコツだが、秋冬だとダウンジャケットやら分厚いウールのコートやらで、トップスはもれなく膨れるのでワイドパンツを合わせることは容姿の残念な人は避けたほうが良い。

春夏だとトップスはカットソーやシャツ1枚になるので自然とコンパクトになるからワイドパンツを合わせてAラインを作りやすい。
容姿の残念な人は、トップスのシャツやカットソーをタイトなシルエットにすれば、少しはマシに見えるだろう。

そんなわけで容姿も頭髪も残念な筆者は、できるだけ無難な着こなしを心掛けたいと思う。








新参ブランドこそマージンミックスの考え方で商品構成を考えてみては?

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 すでにある程度の知名度を得て、ステイタス性を得たブランドは別として、新しく立ち上がるブランドはどこかに「お得感」がなくてはならないのではないかと思う。

激安品を作れということではなく、どこかのキャッチフレーズではないが「お!値段以上」みたいな商品やサービスが一つや二つは必要ではないか。

産地の製造加工業者がオリジナル製品を作ることは最早、当たり前となっているが、知名度もステイタス性もない商品を高値で売ることは相当に難しい。

そういう業者でよく見かけるのが、「全品で利益を確保したい」という姿勢である。
もちろん、企業として利益を追求する姿勢は正しいのだが、知名度もステイタス性もないブランドがすべての商品を高値で売るのは至難の業だ。
売れなければ利益確保もクソもない。

ブランドトータルで利益を得ることは当然としても、品目の中には「客寄せ」目的で儲け無しとか、下手をすると少し赤字になるくらいの「お得感」のある商品が必要ではないだろうか。

先日、東洋経済オンラインで居酒屋チェーン店の鳥貴族の大型連載があった。
なかなか読み応えのある連載だった。
鳥貴族はついに500店舗の出店を達成したことからこのような連載があったのだろうと推察される。

そんな連載記事の中でこんな箇所がある。

http://toyokeizai.net/articles/-/157686

1985年、大倉は25歳のとき、150円、250円、350円の3本立て均一料金の焼き鳥専門店「鳥貴族 俊徳道店」(約9坪、27席)を個人創業した。立地は近鉄大阪線の乗降客数の非常に少ない、俊徳道駅前商店街で、鳥貴族の第1号店である。

最初は全品250円均一にしようとしたが、ビールの原価が200円程度もして250円均一では赤字になると判断、350円均一メニューを加えた。

中略

夢は大きかったが「150円、250円、350円の3本立ての均一価格」には損をしたくないという思いがにじみ出ていた。その結果、顧客吸引力が弱く、閑古鳥が鳴く日が続いた。開業から1年数カ月間は倒産と隣り合わせの切迫した状態が続いたのである。

とある。

飲食と衣料品・繊維製品という違いはあるが、どこかの産地ブランドと似てはいないだろうか?
全品で利益を出そうとして「お得感」が全くない価格設定になってしまっているブランドをよく見かける。

とくに知名度もステイタス性もない新参ブランドでそういう売り方はかなり受け入れられにくい。

そんなときに「村さ来」創業者の本を読んだのだそうだ。

原価率の高いビールを原価で売って損を出しても、原価率の安い酎ハイを売って儲けるやり方を編み出した。「それで利益が出なくなったらビールは値上げせずにお通しで100円取れ!」というのが清宮の考え方だった。
清宮は飲料・フードメニューのトータルで利益を出すという当時としては画期的なマージンミックスの方法を実践した。こうして「村さ来」は「イッキ飲み」に代表される酎ハイブームをつくった。

そしてこれに触発されて、鳥貴族は

大倉は清宮の著書に触発され粗利益率の高い商品と低い商品とを組み合わせて販売し、一定の粗利益率と客単価の確保を狙うマージンミックスの考え方を導入した。

ビールも含め「全品250円(税抜)均一」に業態転換、勝負を懸けた。大倉は飲料・フードメニューすべてのマージンミックスで少しでも利益を確保すればよいと、腹をくくった。結果的に大倉のこの決断が倒産寸前の鳥貴族を救ったのである。


とのことである。

30年前のことだからビールの原価などは今は少し違ってきているのかもしれないが、飲食業以外の業態でも参考になる考え方ではないだろうか。

繊維製品においてハンドメイド、オーダーメイド、オートクチュールの分野以外は、原料段階から店頭までのあらゆるシステム・機械類は大量生産を前提として組み立てられている。

「おばちゃんが手編みして月に何枚も編めないから、セーターが1枚15万円する」というような売り方は、通常の繊維製品ではほぼ不可能だ。
できなくはないしやっても良いが、よほどの巧妙にストーリーを作ってメディアを使わないと絶対に売れない。

自社サイト(俗にいうホームページ)すら満足に所有していない製造加工業者がそんなに巧妙にストーリーを組み立て、ウェブも含めたメディアを使いこなせるとは到底思えない。

じゃあ、大量生産を前提とした中で、マージンミックスの考え方を取り入れて「お得感」を出して販売量を増やし、さらなる大量生産につなげる方が理論的ではないか。

「うちの〇〇は本物にこだわっているから」といって名も知らぬ新参ブランドが高価格設定していて、本物かどうかちょっと怪しい部分はあるが著名ブランドがそれよりも安くて同じカテゴリーの商品を売っていたら、間違いなく多くの消費者は著名ブランドを支持する。

じゃあ、「損して得とれ」ではないが、新参ブランドは何か1品か2品くらいはマージンミックスの考え方を採用して、赤字覚悟の客寄せ商品が必要ではないか。

資金繰りや生活費に切羽詰まっていたとしてもだ。

もし、自分が繊維業界の人間ではなく、まったくの一消費者だとして「知名度があって割安なブランド」と「知名度がなくて高いブランド」のどちらを選ぶか考えてみれば良い。

そんなわけで売り方や値段設定を、とくに知名度のない新参ブランドはもう一度見つめ直してもらいたい。










続、2点抱き合わせると1点で買うより安くなったぞ!

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 今日は考えもそんなにまとまらないので、お気楽に。

1月いっぱいはまだしも、2月に入るとセールも中だるみする。
店頭に残っているのはかなりの不人気商品が多いし、春物もまだ本格的には動かない。

そんな状況だが、上手く探すとときどき破格値の掘り出し物がある。

以前、2点買った方が1点買うよりも安く買えたことを書いたが、先日も同じことがあった。

無印良品でのことだ。

無印良品は2点買うと20%オフセールを開催していた。
各店舗で開催していたが、品ぞろえは店ごとに異なる。

無印良品の難波店で、ウィングチップの合皮スニーカーが値下げして売られていた。
これは今秋冬物ではなく、記憶では2015年秋冬商品であり、その在庫を格安値引きして販売しているのだろう。
定価は6980円で、3000円に値下がりしているから半額以下である。

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まあ、これで買っても良いのだけど、ちょっと考えて店員さんに尋ねてみると、そのスニーカーも2点割引対象だという。同じ物なら安く買うに越したことはない。

例によって、最安値に近い物を探してみた。

ところで、年を取ってから革靴を履くのがつらくなってきた。
クッション性が高くて歩きやすいスニーカー類に慣れてしまうと、足が疲れる。
年を取っているのでそんなに回復も早くない。
そして腰や背中に痛みが出てしまう。

だからなるべく革靴は履きたくない。
冠婚葬祭は別として、それ以外は何とか革靴を履かずに済ませたい。

昔あったエアクッション入りのコールハーンだとかそういう革靴を買えばよいのかもしれないが、そこまで革靴に対しての情熱もない。

ぶっちゃけていえば、革靴っぽく見えるスニーカーがあれば個人的にはありがたい。

このスニーカーは理想形に割合に近しい。

だから2016年の年始に値下がりしたときに買おうかどうしようか迷っていたので、それが在庫処分とはいえ、さらに値下げされているのだから買いたくなったわけである。

で、探すと273円に値下がりした靴下を発見した。
3足よりどりマークがついているので1足は定価で330円とか400円とかするのだろう。

IMG_2469



靴下は消耗品なので何足ストックがあっても良い。
とはいえ、靴下のストックもかなり自宅にたまっているのだが。

3000円と273円を合わせると3273円。
3273円の2割引きで、3273×0・8=2618円である。
税込み2618円でウィングチップスニーカーと靴下が買えてしまった。

厳密にいえばMD的には失敗なのだろうが、2015年秋冬物であることを考えると、こういう売り方で処分するのもありなのではないかと思う。

そんなわけで在庫処分品と筆者のニーズが一致してしまったということだと思う。

1月の成人の日の3連休を過ぎると、めぼしいセール商品がなくなってしまうというのが、定説だがあながちそうでもない場合も多い。

たしかに「あの〇〇のグレーのMサイズ」みたいなピンポイントの商品は1月の3連休を過ぎるとほぼなくなってしまうが、もう少し漠然とした感じで探してみると意外な掘り出し物がある。

そのためには、自分の手持ちにどんな服があるのかを把握して記憶しておく必要があるが、これができる人とできない人がいるらしい。
筆者は幸いにして8割がたの手持ちの服を記憶できているので、こういう買い方をするが、元嫁はその記憶ができなかったので、ピンポイントの買い方が中心になっていた。

そのあたりは記憶できる・できないという個体差もあるようだ。

だから、筆者は意外に2月に破格値で投げ売り品を買うことが多い。
買ってから後悔する可能性がゼロとは言わないが、あまりない。

逆に年末や年始に買った商品のほうが後悔することが多い。
「ああ、雰囲気に流されて買ってしまった割にはあまり着用しなかったなあ」とそういう後悔である。

そのあたりの心理というのは我ながらなんとも面白いものだと感じる。









ワールドの持株会社の新社名を見て感じること

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 かねてより4月1日から持ち株会社に移行すると発表されていたワールドだが、その各社の新社名が発表された。

数が多すぎて覚えきれないので以下を参照してもらいたい。

http://www.senken.co.jp/news/corporation/world-170214/

さて、一覧表でみてもらってもわかるように「ワールド」の冠が付く会社と、そうでない会社がある。

ここからは個人的な意見になるが、「ワールド」の冠が付かない会社は基本的に今後売却される方向になるのではないかと見ている。

そもそも「持ち株会社」にするメリットとは一般的に

企業買収や事業売却などがスムーズに行いやすい事です。

他の会社を買収する際、吸収合併するには時間も手間もかかります。買収される側の企業には、クライアントや顧客への社名変更の告知、あるいは看板やら社員の名刺やら、色んなものを変更する必要があり、膨大なコストが掛かります。社名変更に伴い、手違いなど大小様々なトラブルも起こるでしょう。

ところが、持株会社を設けていて、その傘下に入る形式にすれば、買収される企業はそのままの社名で事業を継続でき、コストやトラブルはほとんど発生しません。同様に、事業の一部を売却する場合も、持株会社にしていれば様々な手間やコストを省略できます。

http://www.777money.com/tameru/column/motikabu_riyuu.html

と説明されている。

だから、ワールドが持ち株会社制にするのは、企業買収もさることながら、不振ブランドの売却が目的ではないかと個人的には見ている。

そして「ワールド」の冠が付かない新会社はその対象ではないかと思う。

先程の繊研プラスの一覧表を見ると、ワールドの冠が付く会社はいわゆる管理、開発会社がほとんどで、それ以外のメンズ、レディース、セレクトなどの業態はすべてワールドの冠が付かないので、今後ワールドは管理・開発関係の会社のみ残して、メンズやレディースなどは条件次第で売却することがあり得るのではないかと思う。

一つだけ奇異に感じるのは、卸売り事業だけが「ワールド」の冠を付けた社名を与えられており、ここは手放すつもりはないようだ。

アパレル業界は90年代後半から狂ったようにSPA化を推進してきたが、近年、そのSPA事業が行き詰まる企業が増えた。
ワールドしかりイトキンしかり三陽商会しかりである。

逆にここ2~3年は卸売り事業が見直される会社も出てきた。
ワールドもその一つである。
売上高は大きく伸びないものの、ある程度の利益率は確保できるからだ。

ワールドは寺井秀蔵社長のもと、97年から猛烈な勢いで卸売り事業を毎年縮小し続けてきた。
2003年ごろまで筆者は決算会見に出席していたが、「今年は卸売り事業を〇〇%縮小しました」とむしろ誇らしげに発表されていたことを覚えている。

しかし、猛烈なSPA化は近年の業界を見ていれば諸刃の剣だったことがわかる。

SPAはたしかに成功すれば高収益が見込めるが、売り上げ不振に陥れば立て直すことが難しい。
なぜなら、企画から販売までを一貫で手掛けているため、店頭の売れ行きを修正しにくいからだ。
売れないということはその店自体、ブランド自体が支持されにくくなっているため、店舗内装も含めてよほど大幅な軌道修正でもしない限りは、消費者に振り向いてもらうことができない。

極端な話、ブランド名は同じでも丸っきりすべてを変えてしまうくらいのことが要求される。

一方、卸売りは、売り上げ規模を大きくするのは難しいが、売り先を変えることができる。
なぜなら、売り先は自社店舗ではなく他社店舗だからだ。

A店から売り先をC店に変える。

そんなことが可能になる。

結果的に、C店に変えたおかげでブランド自体の消費者イメージが変わることもある。

だから卸売り業態が見直されつつあり、ワールドもその例外ではないといわれており、卸売り事業だけがワールドの冠を残すようになったと業界ではみられている。

ワールドに限らず、業界には売りに出されているブランドが数多くあるが、不振SPAブランドは総じて評価が低く買い手がつかない状況にある。

さて、今後は、ワールドも含めて様々なかつての著名ブランドが売却や廃止の憂き目を見ると考えられており、ブランド勢力図は大きく変化することになるだろう。

5年後、10年後はどのようになっているのか、なかなか想像もできない。






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