南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

2015年05月

同質化して埋没しているならブランドの統廃合は当然

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 ワールドが大規模なブランドの廃止と店舗の閉鎖を発表した。
平成27年度中に全約3千店のうち400~500店を閉鎖し、全約100ブランドの1割強にあたる10~15の不採算ブランドを廃止するというもので、これほど大規模なブランドの廃止はワールドとしては初めてのことになる。

個人的にはこの方針には賛成である。

ワールドは元々ブランド数が多いアパレルだったが、近年はさらにブランド数が増えている。
増えすぎといっても言い過ぎではない。
現に15ブランドを廃止したところで85も残る。

85ブランドという数だけ見ればまだ多すぎるくらいである。

店舗数を減らすことに関しては雇用の問題が生じるのでどうなるのかが気になるが、基本的に不採算店なら撤退すべきであることは言うまでもない。

近年、ワールドの各ブランドを店頭で見ていて気になったのはその同質化であり、没個性だった。

筆者が業界紙記者になった18年前を思い返してみる。

コルディアというミセス向けの基幹ブランドがあった。
ヤング層に向けたブランドではオゾックが絶大な人気を集めていた。
オゾックの上の年代に向けたインディヴィが立ち上がった。

当然のことながら、コルディアとオゾックとインディヴィの見え方は大きく違った。

とくにオゾックはデザイナーの田山淳朗氏のプロデュースによるブランドということで、ターゲットを同じくする他社ブランドとは圧倒的に違って見えた。

インディヴィもブランド草創期はなかなか個性的な商品が多かった。

ところが今はどうだろうか。
オゾックもインディヴィもいわゆる「トガった」ところがなくなり、ワールド内の他ブランドとの差がなくなってしまった。
ブランドも成熟してくるといつまでもトガってはいられないからある程度丸まってしまうのは仕方がない。
しかし、往年のオゾックを知っている者としては残念な気持ちになる。


そして、社内の他ブランドとの同質化もさることながら、他社ブランドとも同質化してしまい、埋没してしまっている。

今、100あるブランドの中で存在感を放っているブランドがどれだけあるだろうか?

同質化して埋没しているならブランドの存在価値はない。
類似ブランド同士は統合してしまえば良いのである。


ワールドは2005年にMBOによって上場を廃止している。
これにはさまざまな理由や目的があったといわれているが、金融面に疎い筆者にはちょっとよくわからない部分が多い。
ただ、気になるのは「非上場にすることで短期的な利益にとらわれない施策を打つため」というような意味合いの発言が会見でなされたことだ。

会見での発言なので建前という部分が多分に含まれていることは承知している。
しかし、まことに理にかなった説明でもある。

それから10年が経過した。

外野から見ている立場からすると、短期的な利益にとらわれない施策が実現しただろうかと疑問に感じる。
新規ブランドはいくつも立ち上がった。
業界に存在感を発揮するようなブランドにそれらが育っただろうか。

筆者にはそうは見えない。
反対に各ブランドの存在感は小さくなったし、いわゆるトガった部分は減った。

金融的な理由はさておき、現状を顧みるとブランド施策としては上場廃止する必要はなかったのではないか。


閑話休題

先日、某経済誌の依頼でいくつかの商業施設を取材した。
面白いことに各商業施設とも「ブランド同士の同質化、商業施設同士の同質化が問題だ」と指摘しているのである。
先ほどワールドを例にとったが、ワールド以外の大手アパレルのブランドもすべからく同質化している。そしてそれらをテナント誘致する商業施設も必然的にすべからく同質化している。
それがわかっていて止められないというのが現在のアパレル、ファッション業界の現状である。

OEM/ODMの業界インフラが極度に整いすぎていることもその同質化の拍車をかけている。

もともとファッショントレンド自体は、ソースが同じだから同質化せざるを得ない。
ブーツカットのジーンズが流行れば猫も杓子もブーツカットを発売する。
これは昔からそうである。

しかし、かつてならそこにブランドならではのディテールとかアレンジが加えられた。

現在、OEM/ODMへ丸投げするブランドは珍しくない。
資金さえ出せばだれでもオリジナルブランドを作ることができる。
しかし、請け負う側はいくつものブランドを扱っているから、必然的にそのブランド同士は似てしまう。
何せ企画デザインしている人が同じなのである。
中には生産ロットがまとまらないから複数のブランドが相乗りしてタグと織りネームだけを変えるという場合もある。
これで同質化しない方がおかしいだろう。

先日、某デザイナーが「20年ほど前までは同じトレンドソースに対してどうアレンジするかがブランドとしての誇りでした。OEM/ODMの業界インフラが整備されたことでその誇りもなくなりました」と過去を振り返ったことがある。


ここを解決しない限りは、ワールドに限らず今後もブランドの統廃合はさらに進むだろう、というか進めるべきである。同質化しているくせにブランド数があまりにも増えすぎたのが今のアパレル業界である。









廃業できる企業は廃業した方が良いのではないか

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 倒産と廃業は異なる。
倒産は負債を抱えるが、廃業は負債を抱えない。
経営者の資産は保全される。

国内の繊維製造加工業者は、縫製業も含めて倒産・廃業が毎年相次いでいる。

痛ましいことではあるが、最近は、「廃業できる企業は廃業した方が良いのではないか」と思うようになった。

ファッション業界には「日本の製造業を守れ」という声があるが、製造加工業全般を維持することは不可能である。
個々の企業努力に頼るほかなく、それを目的に行政が丸抱えにするのはまたおかしな話である。

となると、変革できない、変革する意思がない、という企業は資産があるうちに廃業した方が良いだろう。

製造加工業の中には意外にカネを持っている企業がある。
過去の蓄積された内部留保だとか、事業縮小する際に売却した工場跡地の土地代金だったり、工場跡地をショッピングセンターに貸した賃貸料だったり、である。

現在の事業が好調ではなく、さらに新規事業の構想もないなら、そういう企業は廃業した方が良いのではないかと思う。

産地企業の中にはファッション・インテリア用途をあきらめ、産業資材に活路を見出すところが少なくない。
産業資材は単価は安いが量がすごい。
何万メートルという量を生産できる。

ただし、コスト競争はシビアだし、契約はドラスティックだ。
次年度も契約が更新されるとは限らない。
それこそ中国をはじめとするアジア企業と熾烈なコスト競争を強いられる。

あと、商材として意匠はほとんどないから面白みにも欠ける。

この企業が大きな負債を抱えているなら、何としてでも負債をなくすために努力して存続すべきだと思う。
しかし、もしこの企業に莫大な内部留保や不動産収入があり、負債がないなら話は別だ。
廃業した方が良いのではないかと思う。

そもそもその企業の経営者にとって産業資材は「やりたかったこと」なのだろうか?
いろいろと理不尽でどうしようもない部分がある業界だが、意匠を含んだファッション用途・インテリア用途をやりたいのではないだろうか。
負債もなく、資産もあるのに企業存続のためだけに産業資材に特化するというのは、どうにも本末転倒な気がしてならない。

また、「産地を守れ」なんて言っているファッション業界人にとっても、残った企業が産業資材に特化しているなら、実はとくにメリットもない。
可能性があるとするなら、産業資材の端切れを使って何か雑貨を作れるくらいだろう。

となると、やみくもに継続を願うのは単なるセンチメンタリズムと言うほかない。

それよりも廃業をして、保全された資産を元手に元経営者が本当に「やりたかったこと」に挑戦する方が建設的ではないだろうか。

今後、日本の繊維製造加工業がすべて保全されることはありえない。

やる気のある企業
変革する意思のある企業
生き残りたいと強く願う企業

これらが各産地の中で数社ずつ残るというのが現実的な将来像ではないか。
そこに向けたサポートが必要とされていると感じる。

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スペックはセールスポイントではなく裏付けにすぎない

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 製造工場が自社オリジナル製品を開発した場合、必ずと言って良いほど「スペック」を売りにする。
「日本製」は標準装備として、〇〇綿を使った〇〇糸だとか、力織機で織り上げた〇〇生地だとか、伝統の〇〇の技法を使ったとか、まあそんなことである。

しかし、いくら日本製だろうが、伝統の〇〇だろうが、消費者が物を購入する場合に重視するところはそこではない。
日本製で伝統の〇〇でも、モサっとしたデザインの製品は不要である。
しかもその価格が高額ならさらに不要である。

価値と価格が見合ってこそ物は売れるのであり、価値とはブランド力だったりデザインだったり、機能性だったりする。

製造業が立ち上げた自社オリジナル製品の価値はどこにあるのか?
そしてその価値は原価積み上げ方式ではじき出した価格に見合っているのか?

そこがはっきりしないと、いくらスペックを高くしても売れないものは売れない。
スペックがあるから売れるのではなく、売れた物をより安心させるためにスペックが存在するのである。
スペックは商品の裏付けである。

先日、レザーバッグ製造工場を営む福江さんに偶然に会った。
福江さんにはテキスタイル・マルシェでも何度もお世話になった。

大阪府和泉市に拠点を置くレザーバッグ製造工場でありながら、数年前からオリジナル製品の企画開発販売にも着手しており、少しずつではあるが着実に実績を積み重ねている。

とくにロングセラー商品となりつつあるのは、国内2位のデニム生地製造メーカー、クロキとのコラボレーションバッグシリーズだろう。
クロキの製造した28オンスの超ヘビーオンスデニムバッグで持ち手や各部にレザーをあしらっている。

オリジナル製品の販売することで、従来の製造業以外での立場が少しずつ理解できるようになってきたという。
そんな中で「一流と言われているブランドを見ていると、スペックを前面に打ち出していない。あくまでもデザインとかブランド力を打ち出している。職人がナンタラとか創業100何十年がナンタラというスペックは買った人を安心させるための材料にすぎないと思うようになってきました」ともおっしゃった。

これは非常に慧眼であるといえる。

製造業者のオリジナルブランドの多くが上手く行かない原因の一つに、デザインやブランド力を軽視して、製造スペックのみを強烈に推す。
しかし、そんなものを強烈に推されたところで要らない物は要らない。
ましてや価格は割高である。

さて、ちょっとここで、「Keisuke Okunoya」というブランドのTシャツを見てみよう。
たしか価格は6000円強だったはずである。
無地のVネックで白、グレー、紺の3色展開である。

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ユニクロのTシャツがだいたい定価1500円くらいで、値引きされて990円か790円か500円になる。
筆者の所有しているユニクロのTシャツは1枚も定価で買ったものではない。990円か790円か500円に下がってから買っている。

特定のデザインや色柄にさえこだわらなかったら1000円以下でTシャツは買える。
ユニクロや無印良品なら定価で買っても1500円とか1900円とかである。

そういう状況で6000円超えのTシャツは誰が何と言おうと割高である。

このブランドは短パン社長として有名(?)な奥ノ谷圭祐社長が企画したオリジナルブランドである。

フェイスブックやツイッターなどのSNSでのみ注文を受け付けるという変わった売り方をしている。
でも発送も手作業なら、そこに同封する手紙も手書きである。
デジタルなのかアナログなのかよくわからないブランドといえる。

で、このTシャツが900枚近くも売れた。

スペックだけでいうと、このブランドは今のところすべての製品が国産である。
原価率もだいたい40%は越えている。
しかし、それを全面に打ち出して販売しているのではない。

奥ノ谷社長が自身を全面的にアピールする。
そして奥ノ谷社長のファンがそれを買う。
奥ノ谷社長は「どうやったらかっこよく着こなせるか」「どういうコーディネイトができるか」を写真入りでいろいろと解説してくれる。

彼らはそれを評価して購入するわけである。

おそらく、製品が中国製だろうがベトナム製だろうが、ミャンマー製だろうが購入したのではないかと考えられる。

しかし、日本製であること、原価率が40%前後もあることなどの「スペック」は購入者をさらに安心させる材料となる。
「買って間違いなかった」と思わせる裏付けとなる。

製品販売におけるスペックの使い方というのはこうあるべきだろう。
とくに、製造業者がオリジナル製品を立ち上げる際には、このやり方を参考にすると良いだろう。









4年ぶりに東京でテキスタイル・マルシェを開催

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 今週の21日から23日まで、4年ぶりに東京でテキスタイル・マルシェを開催する。

産地の生地メーカーや産元などが一般消費者に向けて生地を1メートルから切売り販売することを目的にスタートしたイベントだが、同時に小規模アパレルや独立系デザイナーへの販売も目的としていた。

知っている人は知っているし、知らない人はまったくしらないだろうけれど、第1回目は2010年12月に東京で開催した。
2011年6月の第2回目も東京で開催したが、それ以降は筆者も含む事務局員が全員関西在住ということもあり、関西での開催を続けてきた。

一般消費者向けとしては、2013年から年に4回ペースで阪急百貨店うめだ本店10階で開催しているが、1週間で300万円という売上高がコンスタントに作れるようになった。
そこで、今回は久しぶりに再び東京での開催に挑戦することになった。
さてさてどうなることやら。


開期:日時:5月21日(木)~5月23日(土)
     営業時間:21日(プレオープン)15:00~18:00
          (交流会)18:00~20:00 ご招待客様のみ
            22日 11:00~18:00         
           23日 11:00~16:00

各日入場無料


開催地: ふくい南青山291
      (東京都 港区南青山5-4-41 グラッセリア青山内)

出展者: 宮眞(丹後)、YS企画(京都)、林与(滋賀)、 松尾捺染(大阪)、細川毛織(大阪)、
      島田製織(兵庫)、 宏和産業(大阪)、バイストン(岡山)、藤原織布(大阪)、 荒井(福井)、
      福田織物(静岡)、昇苑くみひも(京都)

出展物: プリント生地、コットン、麻、シルク、帆布、ガーゼ、ワッフル、プリーツ加工生地、プリーツ雑貨、
      各種端切れ、綿薄地、ウール、カシミヤ、丹後ちりめん、ポリエステルちりめん、 先染め生地、
      正絹くみひも、各種アクセサリ―パーツなど


ぜひともご来場いただきたい。


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(第1回目の東京会場の様子)


ザ・テキスタイル
梶原 加奈子
日本ヴォーグ社
2015-05-08








次の新しい芽は80年代ジーンズか?

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 今春のデニム微増について、「目新しさがない」ことを指摘した。

そして90年代前半から何度か起きたジーンズブームは常に「目新しさ」があった。

93年からのレーヨン、テンセル素材によるソフトジーンズブーム

96年ごろからのビンテージジーンズブーム

99年ごろからのローライズジーンズブーム

2004年からの高額インポートジーンズブーム

2008年からのスキニージーンズブーム

を順番に見ると、常に「目新しさ」があった。

レーヨン・テンセルという新素材による柔らかいジーンズがあり、
その反動として綿100%のヘビーオンスデニムを使ったビンテージジーンズブーム、
股上を浅くするというシルエットの一大変化をもたらしたローライズジーンズブーム、
高額インポートジーンズブームはその延長線上だったが、スキニージーンズは貼り付くような新しいシルエットを提案した。

で、今春のデニム復調にはこれらの「目新しさ」が一つとしてない。

先日、某ブランドの展示会で「現在、もっとも目新しいジーンズは何か?」という内容でデザイナーと雑談をした。

このデザイナーによると、10代後半~20代の若い層にとって80年代のジーンズが目新しく映っているという。
そういう層は古着屋で80年代ジーンズを購入しているとも。

古着屋を取材したわけではないからこれが事実かどうかはわからない。
仮に事実だったとすると、たしかに現状もっとも目新しいのは80年代ジーンズだという意見には納得できる。

80年代ジーンズの最大の特徴は、まずハイウエストである点だ。

ハイウエストに関して言えば、ローライズが登場するまでそれが標準だった。
しかし、一昨年あたりから徐々に新シルエットとしてハイウエストが登場しているから、それを見慣れ始めた若者にとっては、80年代のハイウエストジーンズは「目新しく」映るのだろう。

そして何よりも現在のジーンズと異なるのは、その使われているデニム生地である。

現在のジーンズはビンテージジーンズブームのころの流れを受けている。
太さが一定しない綿のムラ糸を使い、それを織って表面に凹凸感のあるデニム生地に仕上げる。
製品を穿きこんでいくと、ムラ糸であるため不均一に色が落ちる。
それを通常「タテ落ち」と呼ぶ。

ところが、80年代のジーンズに使われているデニム生地はタテ落ちしない。
なぜなら、使われている綿糸は均一であり、デニム生地の表面は凹凸感が少なく滑らかだからだ。

また、現在みられるような「ヒゲ」が濃く入った洗い加工もない。
ヒゲ加工が考案されたのもビンテージジーンズブームからであり、その前にはヒゲ加工なるものは存在していなかった。

均一で滑らかな表面感のデニムを全体的に均等に色落ちさせるのが80年代の洗い加工である。

ヒゲ加工ばかり見て育ってきた若い層にそれが新鮮に映るのも当然だといえる。

手持ちの商品画像がないので、1990円7月のブルータスのページから抜粋していくつか写真を掲載する。
ヒゲ加工のないハイウエストジーンズがどんな物なのかが、幾分イメージしやすくなるだろう。
ただ、このカラーページは少し変色しているので、そのあたりは割り引いてもらわねばならないが。

90年ということで、80年代後半の商品とそう大きくは変わらない。

写真 11


写真 22

(ヒゲのない洗い加工)


写真 33

(ヘソの真下まである股上の深さ)


しかし、この号が発売されたのはちょうど25年前である。
四半世紀前である。

筆者は当時20歳だった。

25年前の商品を今の30代前半以下の層は見たことがない。
もちろん20代後半~30代前半の層は90年の商品を見ているが、0歳~10歳という幼さであるから、ほとんど記憶には残っていない。

筆者らオッサン世代にとっては、90年の商品なんて古臭くていくら流行しようと二度と着用したくないが、30代前半以下の層にとっては、初めて見る目新しい商品だといえる。

90年ですらこうなのだから80年代の商品ならなおさらである。
80年代の商品なら30代後半でも目新しく映るだろう。

もし、ブームを起こせるほど目新しいジーンズということになると、現時点では80年代ジーンズではないだろうか。
これを現代風にシルエットや素材をアレンジしてみてはどうか。

とくに素材はストレッチ混にすべきだろう。それによって可動域が広がるからシルエットも変化させられる。

素材の表面感にしても凹凸感をなくしてみてはどうか?
およそ20年ぶりにムラ糸とタテ落ち、ヒゲ加工の呪縛から逃れてみてはどうだろうか?

上手く行くと、今後20年先までのエポックメイキングになるかもしれない。

ジーンズ専業メーカーに期待したいところだが、現状を見るとそれは無理だろう。
これに取り組む先があるとすると、それはジーンズ専業メーカーではないだろう。














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