柄にもなくファッション論を。
最近、ド素人男性に向けたファッション指南ビジネスを手掛けようとする人が、インターネット上を見ていると増えたような気がする。
この分野でもっとも成功したといえるのが、人気ファッションブロガーのMB氏だろう。

独自の理論化に取り組み、ある程度ロジカルな思考によってコーディネイトを作っていくという考え方がわかりやすい。
もっとも、ファッションなんて個人の好き嫌いで大いに左右されるからMB氏の趣味嗜好が絶対ではないし、まったくの無謬でもない。
しかし、まあどんな提案にしても及第点以上は確実にマークできることを考えると最大公約数的な言説だといえる。

MB氏のブログの読者数・閲覧者数・有料メルマガの登録者数の多さは、当方のこのブログが到底太刀打ちできるものではない。

成功者には敵対者がつきもので、MB氏への嫉妬、やっかみなどで全否定するファッション指南を志望する人がけっこう見かけるようになってきた。ほとんどの場合は「最大公約数」には程遠い意味不明の理論を牽強付会しているに過ぎないのだが。

まあ、それはさておき。

ド素人男性はそれほどまでに「おしゃれになりたい」とか「マシなコーディネイトを組みたい」とか本当に思っているのだろうか?
47歳の初老のおっさんとしては、大学時代の同級生を見ていても甚だ疑問に感じる。
彼らはファッションなんてまるで興味がないのではないかと思う。そしてそれが繊維・ファッション業界以外に進んだ人の大半以上の意見ではないかとも思う。

仮にそういうファッション指南業が成り立つと仮定して、オッサン的にド素人男性にアドバイスをしてみようと思う。

まず、一口に「オシャレ」と言っても、自己満足型と他人から良く見られたい型の2つに分かれる。
自己満足が他人からの評価と等しい場合は何も問題はないが、それはごくわずかしかいない。
40歳・50歳になっても全身スポーツウェアとかストリートブランドで身を固めて自己満足している男性は多いが、他人からの評価が高い人はほとんどいない。
それでも「他人の評価なんて気にしない」というなら、それはそれを貫けば良い話で、他人からのファッション指南なんて必要ない。
90年代後期の女子高生のヤマンバメイクなんて典型的な自己満足型だ。あれを「美しい」とか「かわいい」と思う人はほとんどいなかった。

他人から良く見られたい型なら、話は早い。
もっとも好感度が高い服装で、なおかつ自分の顔や体型・雰囲気にあった色柄を選べば良い。

10代後半から20代ならいざしらず、30歳を越えて顔が老けてくると、多くの場合、過度なスポーツカジュアル・ストリートカジュアルは似合いにくくなる。野球帽も似合いにくい。
若い男性の顔だと野球帽も似合うが、小じわが刻まれた中高年男性の汚い顔だとどうしてもスポーティーすぎる野球帽は似合いにくくなり、草野球チーム関係者とか場外馬券場に並んでいるオッサンにしか見えなくなる。似合うのはよほどに顔立ちが整っているか、そういうオシャレな雰囲気があるかのどちらかで、その両方とも圧倒的少数派である。

まず、キレイ目でまとめることが重要だ。
MB氏は「ドレス多めのカジュアル」という表現を使うが、ドレスとはスーツ系の総称として用いられており、スーツっぽいアイテムを多めに使用するのが、万人からの受けが確実に良くなる。
極言すれば「スーツが死ぬほど似合わない男はいない」からだ。どんなに見た目がアレな男でもスーツはそれなりに見える。

個人的にいうなら、アイビールックとかプレッピーファッションで身を固めていれば、概ね間違いはないと考えている。

アイビールックとはトラッドベースのカジュアルスタイルで、アメリカの富裕層子弟がしていた上品な服装で、アイビーをより新しくしたスタイルだとされている。

代表的なスタイルでいうと、

紺ブレ+ボタンダウンシャツ+セーター+チノパン+ローファーシューズ

というようなスタイルで、シャツとセーターの色合わせさえ間違えなければ、ほとんどどんな男性でもそれなりに「シュっとして(大阪のオバハン的表現)」見える。

チノパンに抵抗があるなら、これをジーンズに変えても成り立つ。

https://matome.naver.jp/odai/2135365349486041901

アイビースタイルとプレッピースタイル、そしてデニム

これでほとんどの男性ファッションの悩みは解決する。

あと靴は圧倒的にスニーカーよりも爪先が尖りすぎず・爪先が反り返りすぎないベーシックな革靴・ショートブーツを選ぶべきである。
もちろん、スニーカーの方がクッション性が良くて足が疲れにくいことはいうまでもないが、「他人から良く見られたい」という課題を最優先するなら革靴・ショートブーツを選ぶのが正解である。

ちょっとイケてない自分の写真を掲載するのは恐縮だが、先日、Yahoo!ショッピングで2足8000円の合皮サイドゴアブーツを買った。
その際、自撮りしてみたが、この手の革靴(合皮だけど)を履いた方が、背が高く足が長くスマートに見えないだろうか?

ちなみにこの日の服はセルビッジストレッチジーンズもケーブル編みコットンカシミヤセーターも両方ともユニクロのセール品だ。
セルビッジストレッチジーンズは1990円に値下がりして、ケーブル編みセーターは990円に値下がりしていた。

白いスタンドカラーシャツ(襟元が見えにくいが)はジーンズメイトのPB「ブルースタンダード」でこれも1900円に値下がりしているときに買った。

ブーツが1足4000円なので、全身合計で1万円未満である。

最初はアイビー、プレッピーで慣らしておけば99%間違いはない。

最近は「トレンドは必要ない」とか「ベーシックな定番だけで良い」とかいうファッション指南業者が多いが、これにも甚だ疑問を感じる。
初心者がアイビー、プレッピースタイルに慣れてくれば、そのうちに飽きて違うアイテムも着てみたいと思うようになる。
人間は飽きる生き物だからだ。
食事でも他の趣味でも異性にでもなんでも飽きる。
だからこの世から不倫とか浮気もなくならない。

じゃあ、年がら年中何とかの一つ覚えみたいに紺ブレ+白いボタンダウンシャツで満足し続けられるかという絶対にそれはない。
それで満足しているなら、そもそもファッションになんて興味がないのであり、国民服とか制服を着用していれば良いのである。

紺ブレに慣れたら、次は違う色柄のブレザー・テイラードジャケットが欲しくなる。
それにも飽きたら、今度はブルゾンタイプが欲しくなる。

そういうときにはMB氏の指南は生きてくるのではないかと思う。

ついでなので、トレンドについても言及しておく。

トレンドは存在しないとか言っている人は、近年のズボン丈の変化をどう見ているのだろうか。これこそトレンドそのものではないか。
その目は作り物なのだろうか。

2005年にブーツカットパンツが大流行したときのズボン丈は長めだった。
女性ならハイヒールを履くのでヒールが少し隠れるほど、ヒールを脱ぐと裾を引きずるほどの長さがスタンダードだとされた。
メンズも同様だ。

2008年にスキニーが始まって、裾丈は短めが良いとされるようになった。
現在、スキニーに対してワイドパンツやワイドテイパードパンツ(裾が細くなっている)がマス化しているが、いずれの裾丈もくるぶしくらいの短めがスタンダードとなっている。

1998年ごろのストリートファッションのころのワイドジーンズも裾が引きずるほど長く、靴の上でたまっているのがかっこいいとされたが、今時そんな丈の長さは野暮ったく見える。

どんなにベーシックな洋服でも10年おきくらいに裾丈や細さのトレンドは変わって、新たなスタンダードが生まれる。
それは人間が飽きる動物だからだ。10年くらいすれば飽きてきて細くしたり長くしたり太くしたりしたくなる。

ベーシックな洋服で全身を固めていればトレンドに左右されませんと断言してしまうのは危険な行為であり、人間の本能を無視している。個人的には人間の本能なんて嫌いだが、人間は動物とそれほど変わらないから、本能を無視してはビジネスは営めない。
「ベーシックな洋服はトレンドに左右されない」というのは、それこそファッション指南業者のポジショントークに過ぎない。

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