ついに発表された。

ウィゴーが経営刷新 オーチャードコーポが出資
https://senken.co.jp/posts/wego-managementchange

ウィゴーが投資会社の傘下に 創業者・中澤氏は代表権のない会長に
https://www.wwdjapan.com/501902

見出しからいうと、繊研新聞はちょっとわかりにくい。
業界紙特有の忖度が働いたのだろうか?

WWDのほうが見出しが直截的でわかりやすい。

ウィゴーがオーチャードコーポレーションという投資会社の傘下に入った。
創業者の中澤征史社長は保有する株式の88・5%を譲渡し、代表権もなく取締役でもない単なる「会長」に退く。

WWDは新社内体制を詳細に伝え、今回の身売りの目的も伝えている。

同時に2人の副社長も退任し、金融やITに実績のある外部人材を取締役に招へいした。10代から20代前半の若者に絶大な人気を誇り、急成長を遂げた同社だが、数年後の株式上場を見据えて経営体制の刷新を図る。

身売りの目的は株式上場で、それに向けての社内外の体制を整理することにあるという。
一般的に株式上場を果たすには、社内外の体制が完備される必要がある。
掛け声だけで何年経っても上場しない会社もあるが、あれは財務内容が良いか悪いかだけではなく、様々な体制が整っていないからできないのである。
「上場できないけどあの会社の財務内容は良いんだ」なんていうのは何の言い訳にもならない。

できないのはできないなりの理由が財務内容以外にあり、それが根絶できないからいつまでも上場できないということでしかない。

そういえば、もう15年以上前になるが、リステアホールディングスになる前のルシェルブルーも当初は株式上場を目標に掲げていた。
結局、株式上場しないままに現在のような形に落ち着いたが、上場できないのはそれなりの理由があったということだといえる。

今回の身売りについてだが、実は関係者からの情報提供によって9月ごろには知っていた。
譲渡先がオーチャードコーポレーションという聞きなれない投資会社であることも知っていた。

いつ発表になるのかと思っていたが、ついに発表の運びとなったということになる。

今回の身売りによって、株式上場を目指す以外に、個人的にはもう一つ効果があることがあったと思う。
それはWWDの記事でも言及されている二人の副社長の解任である。
もともとは副社長は1人だったが、1年ほど前にもう1人外部から招へいした。

業界内の情報によると、元からの副社長と社長の仲には亀裂が生じており、それを牽制するためにもう1人副社長を招へいしたといわれている。
しかし、個人的にはその招へいされた副社長の人選には首を傾げざるを得なかった。

経営破綻したオルケスをはじめとして数々のブランドを解散、赤字転落に追い込んだという実績の持ち主だったからだ。
正直なところ「大丈夫かな?」と危惧したのだが、案の定、不協和音となってきて、ついに身売りと同時に2人の解任という運びになった。

また、経営権を中澤社長が手放すことで創業以来の様々なしがらみから脱却できるというメリットもある。

ウィゴーの現状と今後の展望としては

中長期計画の正式な数値目標は明らかにしていないものの、従来の急激な成長ではなく年5%程度の安定成長を目指す。同社の17年2月期の売上高は約350億円。「ウィゴー」などの国内既存事業の底上げで売上高400億円、ECや海外市場などの新規事業をプラスすれば600億円は可能とみる。16年2月期以降は、大量出店からスクラップ&ビルドに軸足が移ったため、売上高は横ばいで推移している。今後はオペレーションの強化や既存店の増床などで、1店当たりの収益性を高める。

とあり、いつの間にか350億円規模にまで成長していたこと、将来的には600億円を目指すことがわかる。

また、ウィゴーは自店のスタッフや読者モデルをSNSでインフルエンサーに育て巧みに活用し、若者内での人気が高い。
この部分でも商品のテイストでもジーユーと競合しているといえる。

しかし、そのインフルエンサーの育成もこれまでは数年ごとの使い捨て感がぬぐい切れない部分があったので、経営陣が刷新されたことを契機として、その部分も少し改められることに期待したい。

今回のウィゴーの身売りとほぼ同時に、某大手セレクトショップが某SPA企業に買収されるという情報もあった。
こちらはまだ発表されていないが、ウィゴーが実際に発表されたことを考えると、こちらも早晩発表されるのではないかと考えられる。
もし、事実ならビッグニュースとなる。

百貨店やコンビニの再編が話題に上ることが多いが、アパレル業界も再編が進んでいる。
オーバーストア、アパレル企業過多による過剰供給はとどまることを知らないから、業界の再編は至極当然の流れだろう。
名物だった創業家が手放し、投資会社や大手資本の傘下に収まるというのは、イトキン、バロック、マークスタイラーと同様に時代の流れというしかない。
今後も業界ではそういう企業が増えるだろうから、20年前・30年前とは異なる業界になりつつあるといえる。
昔の業界感を引きずったままでは、ますます現実に対応できなくなるのではないか。
そんなふうに思った。

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知名度だけに胡坐をかいたタレントブランドは売れない
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