そろそろ1年が終わろうかというところだが、12月22日、またしてもニューヨーク綿花相場が史上最高値を更新した。
繊維ニュースから引用させていただく。

ニューヨーク綿花定期相場は20日、期近(3月)物が、前日比で4セント高い154.12セント(1ポンド)をつけ、史上最高値を更新した。11月9日につけた151.23セントを1カ月半ぶりに上回った。年初1月4日の期近物が76.00セントだったことから、この1年で2倍以上に跳ね上がっている。


相場記事は多少読みづらい部分があるので、平たく言い直すと、
1ポンドあたりが4セント高くなり、154.12セントとなった。これまでの最高値は11月9日の151.23セントで、この151.23セントという値段は、アメリカ南北戦争以来の150年ぶりの高値であった。

記事によれば、年始価格76セントから1年間で2倍以上の価格になったという。

原価が2倍になれば製品価格も2倍になるかと言えばそうではない。
とくに店頭価格が7000円以上の商品に関してはある程度、利益を削って価格据え置きは可能だろう。
また、来月の製品から値上がりするかと言うと、原料高の影響が出始めるのは来年春物以降になると考えられる。

むしろ、店頭価格を上げざるを得ないのは3900円までの低価格ブランドだろう。ジーユー、しまむら、ユニクロ、無印、ハニーズ、夢展望などなどである。このうちユニクロは生産ロットが大きいため、製造コスト据え置きは可能だろうが、小ロット低価格のブランドがコストを吸収できなくなるといえる。

通常、綿花が高くなれば、綿花の使用量を減らして、ポリエステルやアクリルなどの合成繊維を混ぜることで原料高をやり過ごす。ポリエステルやアクリルの値段は一定に保たれているからである。しかし、ここに来て綿花高騰から合繊需要も増加しており、わずかながらも合繊も価格が上昇しているという。(某紡績の部長)

また、マスコミの話題を一時にぎわして、立ち消えになった1000円以下の低価格ジーンズはもはや実現不可能になると考えている。
すでに現状でも1000円以下のジーンズは一時期に比べて店頭数量が減っている。ジーユーも1型990円ジーンズはあるものの、メインの価格帯は1490円、1990円へと移行している。

さらに言えば、ユニクロ追随のイオン、ヨーカドーなどの量販店各社はさらに利益を削られることとなるだろう。