最近、ウェブサイトに関する相談を受けることが多い。
売上高200億円とか1000億円とかアパレル業界の中では大手に属する企業から雑談程度に相談を受けることもあって、その企業のウェブサイトを拝見するのだが、だいたいが「ひどい」状態にある。

例えば、

キーワード検索しても上位に表示されないとか、
リンクしてあるジャンプ先が消滅しているとか、
併設しているECサイトがほとんど機能していないとか、

そんな状態は日常茶飯事である。

一方、小規模・零細企業からも雑談程度に相談を受けることがあるが、こちらはこちらで「楽天に出店したら大丈夫」とか「Amazonに出品するから大丈夫」とか極めてイージーな感じである。

当方はウェブは専門でもないし、プログラムができるわけでもない。コーディング?何それ?美味しいの?という状態だが、相談を受けた内容についての是非くらいは判別できる。

上に例示したようなのは軒並みダメだ。
すぐにサイトも運営方針も変えた方が良い。

ブランドのポリシーとして「うちはウェブをやりません」というのならそれはそれで良いと思うが、そういうポリシーがないのなら、企業としてもブランドとしてもウェブサイト設置は最低限は必要だ。

それは繊維の製造加工業だって同じで、単に仕事を待っていても、ウェブサイトがなければ調べようもないから仕事の依頼なんて来るわけもない。

電話帳で探して電話をすればいいなんて言う人もいるが、わざわざそんなことまでして仕事を依頼しない。それだったらサックリとOEMに依頼してどこでなりとかまわないから、仕様書通りに仕上げてもらう方を選ぶ。

電話帳替わりにウェブサイトを持つことは必要不可欠で、その場合は、本当に住所と電話番号とメールアドレスと会社概要だけが書かれていれば良いと思うが、「もっと発信したい」とか「もっと物を売りたい」となると、ある程度手の込んだサイトを作らざるを得ない。

そんな素人が描いた紙芝居みたいなページではだれも買い物もしてくれない。
「見た目は襤褸でも心は錦」なんて言っていても意味がない。
なぜなら「見た目が襤褸」の瞬間に訪問者はサイトから立ち去るからだ。

サイト運営者の「心」とか「本質」なんて訪問者は超能力者じゃないから見えないし、理解できない。

だから「人は見た目が9割」なのである。
見た目が良いに越したことはない。

そうなると、サイト構築とかサイト製作の話になるが、この時に困るのが「予算が異様に安い」場合である。

当方が構築するわけでも製作するわけでもないから、予算は好きに作ればよいと思うが、世間相場から相当安い予算を作っているときには、「それ無理でしょ」というほかない。

もちろん、素人が描いた紙芝居みたいなページでよければ、ほとんどタダみたいな値段で製作できるが、そもそもそういうページでは効果がないからやり替えようということになっているのだから、それを再び志向するのは本末転倒にすぎない。

金が惜しいあまりに論理破綻してしまっている。

ウェブサイトは草創期ではなくなり、発展期だとか成熟期に突入している。
「見た目が良くて」「使いやすく」「読み物としても優れいてる」というサイトは山ほどある中で、そういうサイトに伍して行こうとするなら、当然それなりの見栄え・内容にせざるを得ないし、そのためにはそれなりのカネも必要になる。

それが理解できないなら、ウェブサイトなんてやめちまえよってことである。

それはさておき。

ウェブがここまで普及してくると、ウェブ内でも様々なサービスや売り方が登場する。
そしてそれに今頃参入しようとする遅れた層も多数いる。

先日、紹介したオールユアーズだが、キャンプファイヤーのクラウドファンディングで3回連続で大幅に目標金額を超過している。

従来、クラウドファンディングは商品開発・商品生産のための資金調達だったが、こと衣料品・ファッション用品に関しては、消費者からの受注という性格に変わりつつある。
良いのか悪いのかわからないが、そういう使い方が生まれて、それが支持されている以上は急激に廃止されることはない。何も違法行為をしているわけでもない。

そうそう、以前にブランド立ち上げを手伝ったTシャツブランド、ナインオクロックも2回目のクラウドファンディングに挑戦しているので、一応告知しておく。(笑)

絶対に乳首が透けないTシャツ
https://camp-fire.jp/projects/view/43333?utm_source=cf_widget&utm_medium=widget&utm_campaign=widget

乳首が透けて透けて困っているという人はぜひどうぞ。

乳首の話はおいておいて、そういうオールユアーズのような成功事例が出てくると、「わしらもクラウドファンディングやろうかな」と言い出す遅い層のオッサンが必ず出てくる。
先日もそんな遅いオッサンに出会った。

しかし、そのオッサンのクラウドファンディングは99%失敗すると思う。

なぜなら、キャンプファイヤーのファッション部門だけでも腐るほどエントリーしている。
オールユアーズのように予算をはるかに超過してしまうブランドもあるが、その一方で、何日経過しても達成率「0%」というブランドも珍しくない。

試しにキャンプファイヤーのファッション部門のエントリーを見てみればいい。

クラウドファンディングも草創期が終わっているから、「単に出しました」だけでは相手にされない。やっぱり、読まれる内容、気を引くキャッチコピー、何をどう伝えるか、引き込む導線などを工夫する必要がある。

「出しました」だけで話題になるような状況はとっくに終わっている。

気を引くキャッチコピーが自分で作れないなら、コピーライターに依頼せねばならないし、そのためにはカネが要る。
読まれる内容の文章を書くのも同様だ。自分でできないならカネが要る。
その他の要素もすべて自分でできないならカネが要る。

すべてにおいて、自分ができないなら相応のカネが要るのである。たとえクラウドファンディングのエントリーであってもだ。

ウェブに限らず他の分野でもそうだが、なんでも依頼すればカネが要るし、カネをケチって素人が手作りしても効果が出る確率はかなり低い。

繊維・アパレル業界はそろそろ「過度に値切る」「無料でしてほしい」という悪弊から脱却する必要がある。
それができない・わからない企業、ブランドはどんどん市場から退場すべきである。
そんなブランドはさようなら~☆彡

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ユニクロより優れた商品は確実に存在する
https://note.mu/minami_mitsuhiro/n/n42506aa8f0fe

あと、インスタグラムもやってま~す♪
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