先日からアーバンリサーチで「接客不要バッグ」が店頭に並べられた。

実際のところ、どんな感じなのか店頭を見に出かけた。
今回はその印象について。

7月上旬の平日の16時ごろに1度訪れただけなので、休日や平日夜はまた違った店頭になっているかもしれない。
もしそうならまた教えていただきたい。

心斎橋筋商店街のアーバンリサーチストアを訪れた平日の夕方だが、1階・2階・3階と回ってみたが、だれも「接客不要バッグ」を持っていなかった。
そのときの入店客数は合計で15人前後といったところだろうか。

この日のこの瞬間だけかもしれないが、全然持っていないというのはちょっと意外だった。

この「接客不要バッグ」ができた影響からなのか、以前よりも販売員の声が聞かれなくなっていた。
良いか悪いかは別にして通常だと、販売員は入ってきたお客を見かけたら「いらっしゃませ」とか「こんにちは~」とか声をかける。

また、良いか悪いかは別にして、声出しを行っている。
平日の昼間とか閑散期なんて、いくら店頭にBGMが流れていてもそれだけではなんだか寂しいものである。
だから活気づけるためにも「声出し」をする店は多い。

いらっしゃいませも声出しもその日のその瞬間はほとんどなかった。
店頭ではBGMが流れているだけ。

逆に変な静寂に包まれていたと感じた。

極端にいえば、販売員が「声出し」をしていないセルフ形式の店という印象である。
あれ?アーバンリサーチストアってこんな雰囲気の店だったっけ?というのが率直な感想である。

筆者は貧乏暇しかないので、平日昼間にたまに地元の西友に行く。
食料品売り場は別として、衣料品フロアは閑散たるものだ。

売り場の広さの割には販売員が少ないから声出しもしていない。
BGMが淡々と流れているだけだ。

その雰囲気に近いと感じた。

今回の「接客不要バッグ」には賛否両論がある。
物事はなんでも賛否両論だから、それが正常な反応といえるのだが、賛成派の声が多かった割には、利用している人は少ないのではないか。

もし、全営業日を通して少ないのなら、その理由は、「買うつもりがなくても、わざわざバッグを持たなければならないという矛盾」にあるのではないかと思う。

販売員に声をかけられるのが苦手という人は多い。
苦手ではないが今日は声をかけてほしくないという場合もある。
それはどんなときかというと、買うつもりがなくて下調べに来たときである。

いくら、熱心に接客されてもこっちは買うつもりがないのだから、なんだか申し訳なくなる。
筆者はそういう場合、正直に申告するようにしている。
「今日は買うつもりがなくて見に来ました」と。

今日は買うつもりがないという人も少なくないのではないかと思う。
で、そういう人が逆に「接客不要の目印」としてショッピングバッグを持たねばならないというのは、なんだかちょっと滑稽に感じる。

買うつもりがないから接客してほしくない。だから目印にショッピングバッグを持つ。

冷静に考えるとクスっと笑えて来ないだろうか?

さらにいえば、販売員は、そういう制度ができたため、持っていない人に対しても声をかけづらくなってしまっているのではないかと、店内が静寂な理由についても思ってしまう。

アーバンリサーチのプレスリリースにもあったように、今回の導入はあくまでも「実験的」ということで、今後、廃止になったり、今とは違う形に変化したりすることもあるのだろうと思うが、この日に限っては、導入は逆効果になっているのではないかという感想を持った。

ただ、西友のようなセルフ形式の販売を行うには、アーバンリサーチの店頭に並んでいる商品の価格は高すぎる。
ユニクロや無印良品のような低価格店もセルフ販売形式だが、それらの店には商品を説明するPOPが付けられている。また商品の下げ札にも商品説明が書いてある。

しかし、アーバンリサーチの店頭にはユニクロ・無印形式の商品説明が書かれたPOPは皆無だ。
また商品の下げ札に商品説明が書いてあるわけでもない。

それでいて価格はユニクロ・無印の何倍もするのだから、これはかなり売れにくい・売りにくいのではないか。
そんな高い商品をほとんど説明も聞かずに買う消費者が一体どれほど存在するのだろうか。

アーバンリサーチがセルフ販売形式に移行しようと、やっぱり「接客不要」を廃止しようと、無関係の筆者はどちらでも良い。

だが、セルフ形式に近付けるなら売り方・説明の仕方もユニクロ・無印に近付けるべきだし、そうすることが嫌なら、従来通りの接客スタイルを取り入れることは不可欠となる。

現在は過渡期だと思うが、今後どのような販売スタイルを目指すのか、しばらく観察してみたい。

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