ちょっと前のことになるが、ユニクロでブロックテックパーカを買った。
今年の初めのことだ。

ブロックテックパーカの定価は7990円(税込み)で、ユニクロにしてはちょっと高い値段が付けられていた。
それが去年末から今年初めにかけて頻繁に5990円に期間限定値引きされることが増えた。

今春以降のブロックテックパーカの定価は税抜き5990円(税抜き)だから、それに向けての在庫品の価格調整だったというわけである。

もちろん、定価の7990円では買っていない。
5990円かさらに値下がりした4990円で買ったか、どちらの価格だったのかは不覚にも覚えていない。

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(買ってみたブロックテックパーカ)

で、何度か着用してみた。
ブロックテックパーカの売り文句は防水透湿性にある。

要するに外側からの水は防いで、内側からの汗は発散するというわけだ。
この機能で有名な素材はゴアテックスだが、あいにくとゴアテックスは高いから、様々な素材メーカーから廉価な代替素材が発売されている。

ユニクロはもちろん、ゴアテックスではなく、廉価な代替素材を使用している。
だから7990円という価格で発売できたし、それを5990円に価格改定することもできた。

着用してみた感想だが、たしかに雨は弾く。
ある程度の防風性もある。
中綿のない薄手生地だから冷気は遮断できない。
冷気を遮断するには中綿の類を入れないと無理だ。

ただ、透湿性についてはあまり実感できなかった。

まるっきりないわけではないが、それほど高機能とも思えなかった。

それでちょっとネットで調べてみたら、こんな記事を発見した。

ユニクロのブロックテックパーカの透湿性、撥水性を調べてみたよ!
http://www.humbert-tomoyuki.com/entry/uniqlo-block-tech-parka

ユニクロに問い合わせをして調べてみた人の記事である。
やりとりは以下の通りである。

Q:商品の性能について質問させていただきます。
ブロックテックパーカは透湿性と撥水性を兼ね備えているようですが、
耐水圧、透湿性のデータは何かありますでしょうか?
 
するとしばらくして答えが返ってきた。
メールをそのまま添付するのもあれなので、簡略するよ。
 
A:ブロックテックパーカ/品番:167506について回答します。
環境によって異なりますが、耐水圧は<8000~10000mm>となっております。
透湿性につきましては、社外秘のため案内できませんが、社内の基準をクリアしております。
 
わたしは大人なので「社内の基準はいくらか?」などは聞いたりしなかった。
聞いてもどうせ教えてくれないしね。

耐水圧はかなり高いが、透湿性については「社外秘(笑)」だそうだ。
社外秘(笑)の社内の基準をクリアしているということで、ほとんどないと考えた方が適切である。

まあ、しかし、昔のビニールのカッパよりは随分と着心地も良いし、ムレも少ない。
5990円なら良しとすべきだろう。

最近自分は、衣料品について、生地の風合いやアジよりも、機能性を重視している。
いくら生地の風合いやアジが良くったって、機能性が無ければ着ていて不快である。
50歳手前のオッサンはそんな不快な物を着用し続けられるほど忍耐力はない。
「見た目が良いだけで機能性に乏しい服なんて博物館に展示でもしていろ!」としか思えなくなっている。
これが老化である。( ̄ー ̄)ニヤリッ

そんなわけで、ちょっと興味を持って、他社の商品も調べてみた。
もちろん、ノースフェイスとか本格的なアウトドアブランドは除外する。
なぜなら高額すぎて貧乏人で甲斐性無しの筆者には手が出ないからである。

ユニクロレベルの価格帯に絞るなら、もうワーキングメーカーとかワークウェア専門店しかない。

ちなみに調べてみると、ワークマンはワークウェア専門店の中では高い部類に属する。
もっと廉価なワークウェアはいくらでもある。

そのワークマンで、いくつかレインウェアが売られているが、一部を除いてブロックテックパーカよりも安い。

その中で気に入って今度買ってみようと思っているのがこれだ。
3900円の「イージス」レインパーカである。

http://store.workman.co.jp/item/item.html?i=1741

耐水圧15,000mm
透湿度3000g/㎡ (24時間)

と透湿性を明記してある。

要するに、24時間で1平方メートルあたり3000gの水分を放出できるという意味であり、「社外秘(笑)」よりはよほど具体的であり、街中の日常生活くらいならこれで十分だろう。

また耐水圧(防水性)はブロックテックパーカよりも高い。

しかも価格は2000円安い。

何が言いたいかというと、スペックと価格競争では完全にユニクロの方が負けているということである。
これで、ワークマンの商品の見た目が致命的にダサければ、デイリーユース民はユニクロを買う理由がある。

しかし、画像を見た限りにおいては、ワークマンの「イージス」の見た目のデザインも決して悪くない。
普通レベルであり、ユニクロのブロックテックパーカのデザインだって見た目のデザインがすごく良いわけではないから、イージスを買った方がお得だと思う。

もちろん、それぞれ、用途が異なるので、同列に論ずるのはおかしいのだが、デイリーユース民が「イージス」を
買うという選択をすることは十分にあり得る。

結局、スペックと価格を競うということはこういうことになる。

社外秘(笑)という基準は論外だとしても、一定の基準をクリアしていれば、そこをむやみに競う必要はない。
世の中、必ず上には上があるし、現在トップだったとしても何年か後にはそれを上回る商品が必ず発売される。

価格競争にしたって同じだ。

だから、ユニクロは最近、ブランドイメージを高める販促を行っている。
松浦弥太郎という人が、商品と旅行を絡めたエッセイをユニクロのサイトで連載し始めている。
読んでみても何の感銘も共感もないのだが、まあ、これまでのように「スペックの高さガー」「価格の安さガー」「素材の希少性ガー」とばかり言っているような販促よりはわかりにくいが、イメージは良くなる。

物作り系のブランドが陥っているのはまさにそこではないか。

「職人のこだわり」も「匠の技」もわかるが、それだけだと埋没してしまうし、いずれ必ずそれらは越えられてしまう。

あまりにもストーリーを作りすぎると胡散臭くなってしまうが、イメージを打ち出すことは必要だ。
旅行記が適切かどうかは知らないが、やろうとしていることは理解できる。

逆にユニクロがそういうことをやりだしたということは、これまで空虚なイメージだけで売っていた中途半端なブランドは根こそぎやられてしまう可能性があるということだ。

ユニクロといえどもコスパとスペックは越えられてしまうし、そのユニクロはイメージ戦略を取り始めており、イメージだけで売ってきたブランドの牙城を浸食しようとしている。

いやはや、この世はまさに焼肉定食 もとい弱肉強食である。

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