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南充浩 オフィシャルブログ

洋服のデフレはさらに進んでいる?

2016年12月22日 お買い得品 0

 少し前に、繊研プラスにこんな記事が掲載された。

衣料品消費市場 価格上昇で5年連続増加
http://www.senken.co.jp/news/management/clothing-consumption-market-161123/

 繊研新聞社が推定した15年の日本の衣料消費市場の規模は前年比2・6%増加した。各種統計から算出した市場への商品供給量は5・6%減少した。円安の進行などで服の平均価格も上昇した。

とのことだが、多くの方々に価格が上昇した実感はないだろうと思う。
これは2015年の統計なので、2016年の統計が発表されれば、価格は下がることになるのではないだろうかと見ている。

とはいえ、昨年も洋服の価格が上がった実感は乏しかったと思うが、例えばユニクロや無印良品は値上げを敢行した。理由は利益額を増やすためというよりも原材料費の高騰や円安基調によるところが大きいと考えられる。

しかし、一時期の原材料費高騰が落ち着いたため、ユニクロは2016年は再び値下げに転じている。
無印良品は来春からさらに値下げを行うと発表している。

そういうことを考慮すると2016年の平均価格は下落すると考えられるが、実際に店頭を見て歩くと、洋服の価格は極限まで下がっていると感じられる。

ユニクロとクリストフ・ルメールとのコラボライン「ユニクロU」の値下げは凄まじい。
メンズのズボンは990円に値下がりしているし、セーター類は1290円~3990円に値下がりしている。
ウール混のテイラードジャケットは3990円だし、ダウンジャケットは4990円である。

下手をすると通常ラインよりも安いくらいに値下がりしており、ルメールの商品がここまで値下げされていて良いのだろうかと思いながら、もう一段の値下げになったら買おうと狙っている(笑)。

それはさておき。

ジーユーの低価格攻勢も凄まじい。
以前は安かろう悪かろう一辺倒だったジーユーだが、最近は、安かろうときどき良かろうになっている。
選択眼さえ確かなら恐ろしいほどの安値でそこそこに良い物が買えてしまう。

以前に、アクリル56%・綿44%のニット帽を390円で買ったことをこのブログで書いたが、そのニット帽が今は190円まで下がっている。
さすがの筆者も190円にまで値下がりすることは読めなかった。

IMG_2041

ついでにいうと、ウール混のハットも190円に値下がりしている。
ウール混のハットをこの値段で販売しているブランドはジーユー以外に存在しない。
はっきり言ってバッタ屋よりも安い。

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凄まじい安さである。

久しぶりにジーンズメイトに立ち寄ってみた。
ジーンズメイトもまた激安の宝庫である。

日本市場から撤退したインポートジーンズ「シマロン」の在庫品が990円に値下げされている。
元値は10000円だから9割引き強ということになる。
これはバッタ屋並みの値引きである。

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筆者は、以前にジーンズメイトのプライベートブランド「ブルースタンダード」で、1900円に値下げされていたウール混のスラックスを買おうと思っていた。これはおそらく今季物ではなく昨年物だろう。
といっても、筆者はカネなしだから、12月下旬まで残っていたら買おうと思っていたのだが、今回、まだ残っているかどうかを確かめてみた。

元にあった場所になくなっており、「やっぱり売れたか」とちょっとがっかりしていたら、置き場所が移動していた。
ラックにかけられていたのである。

値札を見ると、おおー、990円に値下がりしている。

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元値が6000円だから実に84・5%引きである。
これは即決で買った。

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しかもこのウールスラックスはビッグジョンとのコラボだからそこはそれなりに通常のラインよりも魅力的である。
以前ほどの勢いがなくなったビッグジョンだが、やっぱりまだ筆者にとってはネームバリューがそれなりに残っている。

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ビッグジョンとのコラボスラックスが84・5%引きで990円になっているのはめちゃくちゃにお買い得だと思う。

組成はウール55%・ポリエステル35%・アクリル5%・その他5%の四者混素材である。
ストレッチ機能がないのは残念だが、この値段で文句は言えない。
これもはっきり言ってバッタ屋並みの値下がりである。

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昨日も書いたように、昨年物といえどもライトオンでは丸八布団とのコラボダウンジャケットが7900円(税抜き)にまで値下がりしているし、無印良品も今秋冬商品の3分の1くらいの型数が30~50%オフにすでに値下がりしている。

今まで、9割引きとか190円なんていう販売価格はバッタ屋くらいでしか見ることができなかったが、それが通常の常設店舗で見られるようになっているというのは、かなり衝撃的だといえる。
洋服の価格は本当に極限まで値下がりしていると感じる。

洋服のデフレ傾向はさらに進んでいると考えたほうが実情に適っているだろう。
そんなわけで、年末年始にかけて投げ売り品を買い漁りたいと思っている。





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