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南充浩 オフィシャルブログ

顔立ちと体型の良さには勝てないが「洗練されている」ように見せることは可能

2016年10月3日 考察 0

 かっこよく他人から見られるには、男女ともに顔と体型の良さだと常々思っている。
それを補完するのが髪型とメイク、ファッションである。

以前にも書いたが、サファリというメンズファッション雑誌の夏物特集は大概がTシャツと短パンみたいなシンプルなコーディネイトしか掲載されていない。
メンズカジュアル自体、夏服というのはかなりバリエーションが少ないから仕方がない。
Tシャツ、ポロシャツ、半袖シャツくらいしかない。

IMG_1523

例えばこんな感じだ。
この画像だとなんとなくかっこよく思えるが、それは顔立ちの整った白人男性モデルが着用しているからだろう。
顔立ちが整っていなくて小太りで脚が太短い男性が同じコーディネイトをしてもカッコイイとは誰も思ない。
そんなオッサンなら日曜日のイオンモールに掃いて捨てるほど歩いている。

先日、こんなまとめ記事が掲載されていて、男女ともに画像を見れば一目瞭然である。

ファッションは顔ということが分かる秀逸な比較画像
netgeek.biz/archives/84388

この中から一枚画像をお借りして例示すると、この男性二人はどうだろうか。
イケメンじゃない人がポロシャツを着ているのはまあ「フツー」に見える。
イケメンのポロシャツ姿はやっぱりカッコイイ。

イケメンじゃない人が民族調のボーダー柄を着たら、かなり不細工さが際立つ。
一方、イケメンが民族ボーダーを着ると、なかなかオシャレに見える。

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この両者とも体型は悪くない。
太りすぎでもないし、痩せすぎでもない。
顔立ちの差だけである。

イケメンじゃない人は基本的に、民族調柄みたいな「個性的」で「着こなしが難しい」アイテムはなるべく避けた方が賢明で、例えばポロシャツのように、トラッドベースのキレイ目にまとめるほうがまだ効果的である。

非イケメンとして自分でもそれは痛感している。
筆者がどんなに頑張っても竹野内豊にはなれない。
整形手術と植毛でもしない限りは。

こういう話題になるとよく「顔立ちは関係ない。表情と姿勢だ」なんて気休めを言う人がいるが、いつも「この人は正気かな」と疑う。もちろん表情や姿勢も大事だが、どんなに明るい表情をしようとも容貌の差は歴然としており、雰囲気が良く見えることはあっても、整形手術をしない限りは「イケメン」「美女」にはなれない。せいぜい「明るい面白い人」が関の山である。

じゃあ、ファッションって無意味かというとそんなこともない。
こういう記事もある。
画像付きなのでこれも一目瞭然である。

【大変身!】10年間髪型を変えてない女子大生が表参道の美容室で「おまかせ」した結果が凄かった!
http://beauty.rakuten.co.jp/magazine/20160930_010/

髪型とメイクと着ている服でだいぶと印象が変わる。

画像をお借りして並べてみる。

最初の変な柄のトップスに中途半端丈の短パンという組み合わせはどこのオバチャンかと思う。
上の非イケメンの写真でもわかるように、個性的な柄の服はイケメン・美女しか似合いにくいのである。
おまけに太短い脚がむき出しになっていて余計に全身も太短く見える。

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ロングヘアーも散髪を3カ月くらいさぼったみたいに「重く」見える。
眉毛も伸びっぱなしだし、たぶん化粧をほとんどしていないように見える。
こんなオバチャンがよくスーパーに100グラム88円の肉の買い出しに来てるよなあと思う。

仕上がり後の写真だが、同じロングヘアーでも散髪をさぼった重さはなくなっている。
眉毛が整えられ、派手すぎないが化粧をしている。

洋服もすっかりシンプルなものに変わって上下紺というダークトーンに統一されているから、比較的スマートに見える。上下ベージュよりよほど締まって見える。
また上下ともにゆったりとしたシルエットで体のラインが出にくくなっているものの、それだけなら単にムームーを着たみたいになるから、シャツをタックインしてウエストを見せることで「ウエストは細い」という印象を醸し出すことに成功している。

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上下紺だと女性にしては華やかさがないからだろうか、真っ赤な帽子をアクセントにしている。

元の顔立ちが悪くないとはいえ、そこまでの美女でもない。
しかし、髪型、メイク、ファッションでここまで印象が変わる。

よほどのイケメン、美女でもない限りは髪型、メイク、ファッションを工夫しなくては、ますます見栄えが悪くなる。

頑張ってもイケメン・美女にはなれないが、「洗練されている」ように見てもらうことは可能だ。
そのためにファッションは存在するともいえる。もちろん最低限の機能としての暑さ寒さを凌ぐということが前提だとしても。

先ほどの女性のビフォーアフターでいえば、ビフォーの変な柄のトップスを着ている写真は明らかにダサい。顔立ち自体は変わっていないが、髪型、メイク、服装の工夫によって「洗練されている」ように見える。

昨今、百貨店向け洋服ブランドの不振が取りざたされているが、そういうブランドは、着た人に「洗練されて見える」というベネフィット(利益)を提供できていないのではないか。
低価格ブランドでも同じように「洗練されて見える」ならわざわざ高額ブランドなんて買う必要がない。

もちろん、個々の販売員や営業の人は努力しておられると思うが、そういう利益が提供できていない、または、利益が提供できるということが伝えられていないのではないかと思う。

見た目が変わらなくなったように見える低価格ブランドとの差別化手法として、製造スペックや製造原価などを誇示する手法が5年位前から重点的に強化されてきたが、その手法では売上高の回復・伸長は望めないということが昨今の大量閉店の原因の一つだろう。

なぜなら消費者は別に製造スペックや製造地を買いたいわけではないからだ。
一部のビンテージマニアみたいに製造スペックで買う人もいるだろうが、それは少数派である。
ある程度の数量を売りたいなら、そういうニーズに合わすべきだろう。




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