今日は告知を一つ。
筆者も運営側に参加させてもらっている販売員のためのTopSeller.Styleが会員制のウェブサロンを9月5日にオープンすることになり、それに向けての仮会員募集が始まった。

詳細は以下をクリックして読んでいただきたい。

http://topseller.style/archives/413

以前にも書いたが、どうしてこの販売員のための集まりに筆者が参加させてもらおうと思ったのかというと、生地や糸の製造加工業者は同業者組合や全国規模の組合横断組織などがあり、その気になれば他社との交流が可能である。

またアパレルメーカーも意外に同業他社との交流はある。
某ブランドと某ブランドが案外仲良しで頻繁に交流があるなんていうのは別に珍しい事案ではない。

小売店のオーナーも他社との交流がある場合が多い。
〇〇店オーナーと××店オーナーは仲良しで毎日酒を一緒に呑んでいるなんていうのも珍しくない。

しかし、現場の販売員でそういう交流はあまりない。
せいぜい自店内での交流くらいであってもせいぜい近隣の店の販売員と少し会話をする程度である。
ファッション専門学校生の多くが販売員として就職してしまうという状況下(良い悪いは別にして)にあり、さらにはインターネット通販や人工知能の発達によって、販売員は不要といわれかねない可能性も高まってきた。
だから、販売員のスキルを高め、存在意義を確固たるものにする取り組みが必要なのではないかと思った次第だ。

ぶっちゃけ、販売員が不要になっても個人的には何の損害もないが、そういう機会さえ与えられないのはなんだか違う気がした。
おっさんの単なる偽善的気まぐれと言われても否定はできない。

業界の中では、販売員不要論が高まっている。
アホな接客をしたり、一々付きまとう販売員は不快だし、不要だと思う。
彼らの代わりに自販機かペッパー君を設置した方がよほど売上高は高まると思うし、その場でスマホからネット通販で同じ商品を買ったほうが気分が良い。

ジーンズを触っていたら「それデニムなんですよ」なんて声は別にかけて要らない。
デニム生地くらいは見たらわかる。
これが特殊なデニムなら声をかけて説明すべきだ。
「普通のデニムに見えますが、実は〇〇という糸が交織されています」というように。

仕事以外で別に赤の他人と雑談などしたくない。

だからこのままだと販売員の人件費は単なるコストとみなされて、ネット通販やロボットによる接客が主流になってしまうだろう。
販売という仕事にやりがいを持ち、それなりの結果を出し続けている販売員には自衛のための手段も必要ではないか。そんなふうにも思った。

いや、今日は本当に偽善的なことばかり書いていて我ながら落ち着きが悪い。

まあ、あと少しでこの難行苦行を終えたい。

しかし、銀行やみどりの窓口に行くと、ATMや自動発券機よりも、多くの人は対人窓口に並ぶ。
もし、本当に世の中の大多数の人が自動発券機やATMのほうが本当に便利だと思っていたら、ここまで対人カウンターには並ばないのではないか。
最近そんな風に感じる。

もちろん、洋服の販売と銀行やら鉄道の窓口は役割も異なるし、販売している商品も異なる。
だが、すべて機械で操作するよりも対人での応対のほうを何だかんだと言いながら、多くの人は評価しているのではないかと思う。

やっぱり、人間からの説明を聞いたほうが機械に表示される文字を読むよりも理解が速かったり深かったりする。

そういうことではないか。

だから販売員が一概に不要とは思わないし、そこに販売員の生きる道があるのではないかとも思う。

まあ、そんなわけでこのウェブサロンが販売員の自衛の一手段になるのではないかと思っている。
立ち上がったばかりなので今後どのように運営されるのか未知数な部分が多いが、役に立つ会に育ってほしいと思うし、そのためには筆者の乏しい知恵もいくつかは提案してみるつもりである。

乏しい知恵が湧いてこなかったら「ゴメンネ」と謝るほかない。

売れる販売員が絶対言わない接客の言葉
平山枝美
日本実業出版社
2015-11-20