4月下旬に西友で4000円強のナイキのリュックを買ったことは以前にも書いた。
45リットルサイズで出張用に使うつもりなのだが、使い勝手を知るために10日間ほど使ってみた。

一番実感した効能は肩こりが軽減されたことである。(笑)

10年くらいメッセンジャーバッグを使ってきたがどうにも肩、首、背中が凝る。
マッサージに行っても3日もすれば凝ってしまう。
マッサージでも「異様に固いですね」と言われる始末である。

それが軽減された。

ただ45リットルサイズは普段使うには大きすぎる。
筆者の普段の手荷物はノートと手帳とスマホのバッテリーとボールペンとティッシュくらいである。
そこで普段使い用のリュックを買おうと思い立った。

これが5月のゴールデンウィークのことである。

大きさは24リットルくらい。これより小さいと体のデカいオッサンが背負うにしては小さすぎる。
欲しい機能は撥水・防水で雨に降られても中の荷物が濡れないことである。
5年ほど前、一時的にユニクロのリュックを使ってみたが、雨の日に中の本が濡れたことがしばしばあった。
あの失敗は繰り返したくない。

そこで、ヨドバシカメラやらAmazonやらで手ごろな商品を探してみた。
感想をいうと、ヨドバシカメラの通販サイトは、家電やガンプラなどは充実しているが、ファッション用品は品揃えが薄い。その部分ではAmazonには遠く及ばない。
そこでAmazonで重点的に探してみる。
価格は安い方が好ましい。

そこで見つけたのが、この迷彩柄のリュックである。
撥水機能もあるようだ。
いくつかの商品は問い合わせてみたが、撥水と書かれていても「実際はそれほどではありません」との返答があったが、この商品は水を弾く写真も掲載されていたので信用することにした。

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「ホットスタイル」というブランド名で、どうやらこれは中国ブランドのようだ。
価格は2989円。
Amazonは2000円以上の商品なら送料無料なのでそのまま買うことにした。

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(中国語しか書かれていない下げ札)

到着後、洗面所で水をかけて実験してみると見事に水を弾いた。

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(水を弾いたところ)

内部にはノートパソコンを入れるポケットとは別にほかにも収納ポケットがあり、いろいろと分けて収納できそうである。

柄に関しては賛否両論あろう。
もう少しトーンを落とすとか、リアルなミリタリーのカモフラ柄に近づけるとか、黒とグレーにするとかいろいろとアレンジの余地はあるのではないかと思うが、どうしようもなくダサいというわけでもない。

機能的には、3900円の無印良品の撥水リュックより良いと思う。
収納ポケットが多いし、撥水機能も強い。防滴と書かれているがこれは中国語で防水という意味だろうか。
おそらく撥水よりも強い機能だと思われる。

価格はそれでいて無印良品よりも1000円安い。

ブランドにこだわらない人ならこれで機能的にも価格的にもデザイン的にも過不足はないのではないか。

今回のリュックでもそうだが、ファッション関連品は全般的に機能性、価格、デザインでの差別化はかなり難しいといえる。

機能、デザインがいくら素晴らしくても模倣品、類似品はすぐに出回る。しかも後発品の方が低価格である。
デザインを丸パクリするのはさすがに現在では難しくなりつつあるが、機能性を等しくするのは可能だ。
同じ素材を使うとか、類似機能の素材を使うことは容易である。

ずっとSNSで交流を続けている重信さんという方がこんなエントリーを挙げておられた。

◆「アウトドア」は同質化の一途
http://samcamp.exblog.jp/25726047/

今、世間でいちばんコモディティ化しているは、「SNS」と「アウトドア」。

こう言い切っていいかどうかとても怖いですけど、ずっとそれを感じています。

なんというか、完全に表層はパターン化してしまったと思います。

そもそもアウトドアっていうのがなんであるかそれもはっきりしていませんが、

5年前でいうアウトドアはアウトドアスポーツをイメージさせ、今はアウトドアファッション(スタイル)をイメージさせるはずです。

長くファッションビジネスにかかわった経験からも、ファッションであるなら必ずコモディティ化していきます。

とある。
これは真理である。

重信さんは三陽商会の元部長。
その昔はビジネス経済誌に「アパレル大手各社のキーマン」の一人として掲載されたことがあるほどの理論家であり実践家でもある。

かなり優秀な方だが、3年ほど前に早期退職募集に手を挙げられた。
優秀な方ほど企業を去ると言われるがまさにその通りである。
趣味のアウトドアもプロ並みといえ、今は違う業種の企業でご活躍中である。

別にファッション、衣料品、ファッション用品に限らず工業製品である限りは必ずコモディティ化する。
これをいくら嘆いてみても叩いてみても仕方がない。
逆に嘆いたり叩いたりしている人たちもコモディティ化で恩恵を被っているのである。

自動車しかりパソコンしかり家電製品しかりデジカメしかりスマホしかりである。

コモディティ化して低価格になったから普及したのである。
携帯電話なんてその昔は高額すぎて超エグゼクティブしか持っていなかった。
それが今では高校生ですら持っている。

パソコンもそうだ。

今はほぼ消滅したがビデオデッキもそうだ。
筆者の家にビデオデッキがやってきたのは、中学生の頃だ。
今から30年ほど前のことだ。
その当時、おそらく10万円前後した。親父がボーナスで奮発してくれたのだろう。

ところが、筆者が大学生のころはビデオデッキがすでに5万円くらいにまで値下がりしていた。
結局このビデオデッキは10年弱使えたからかなりのコストパフォーマンスだった。

DVDレコーダーが登場するとビデオデッキはさらに値下がりして、最後には1万円前後にまで低下していた。

液晶テレビだってそうだろう。
40インチが40万円くらいしていたが、今はシャープのアクオスだって7万円とかで買えてしまう。

衣料品や服飾雑貨類は家電や自動車よりも模倣が簡単である。
デザイン自体もそうだし、部品(この場合は生地や副資材)にもそこまで高等な独自技術があるわけではない。
だったらコモディティ化しないわけがない。真っ先にコモディティ化する。

コモディティ化を批判しても意味がない。それは自然の流れだからだ。

それよりもコモディティ化に巻き込まれないブランド価値を作るためにはどうすれば良いかを考えるべきである。
現在の繊維業界の「モノヅクリガー」の人々に欠けているのはこの視点であり、コモディティ化をいくら批判してもそれをなくすことは不可能であり、徒労である。