低価格代替品の脅威
2016年1月22日 安物コーディネイト 0
今日はお気楽に。
日曜、月曜と大寒波が襲来するといわれている。
しかし、Yahooの週間天気予報を見ると、大阪の水曜日の最高気温は11度、木曜日は13度となっている。
外れる可能性もあるが、寒波が去ると急速に気温が上昇する可能性が高い。
冬物のセール品を店頭に多数抱えているブランドは今回の大寒波が最後の処分チャンスではないかと思う。
2月に入って気温が低くなることもあるかもしれないが、そのときまで待っていては売りさばくタイミングを逃してしまうだろう。
さて、多くの人は洋服を買うときに「あのブランドのあのデザインの服が絶対に欲しい」と思って買うのだろうか。
それとも「あのブランドのあの服が欲しいが、買えない諸事情があるので似たような商品で構わない」と思って買うのだろうか。
筆者は基本的に後者である。
筆者の場合の諸事情というのは、
1、値段が高すぎる(筆者の寂しい懐具合にとって)
2、合うサイズがない、合うサイズが売り切れていた
3、狙っていた色が売り切れている
この3つがほとんどである。
この場合、筆者は似たような見た目で安い商品を何のためらいもなく買う。
おそらく基本的に、筆者は特定のブランドに入れ込むという情緒が他人より少ないのではないかと思う。
先日、ユニクロでフェアアイル柄のラムウールセーターを衝動買いした。
買おうと思った原因は、ずばり「値段が激安になっていたから」である。
定価3490円の物が990円にまで下がっていた。
このフェアアイル柄は4色展開なのだが、今回はベージュを買った。
筆者の買い物動機は9割以上が、「価格が下がっている」ということなのだが、年末・年明けにユニクロのラムウールセーターが一段と値下がりしたので、手持ちの中で少ない色の物を買おうと思っていた。
(これを購入した)
手持ちの中で少ないのは、白系とベージュ系、それから茶色系である。
洋服のコーディネイトには多くの場合、個人個人の癖がある。
筆者は茶色系の洋服を合わせるのが苦手である。
実際のところベージュのチノパンですら着用するのが苦手であって、着用回数は年に数えるほどしかない。
セーター類は黒、紺がベースであと明るい色、それと最近、グレーが増えている。
一方、着用するズボン類は圧倒的にブルー系のジーンズが多い。
たまに紺、黒、オリーブグリーン、あと、ごく稀に白、ベージュ(カーキのチノパン含む)である。
で、ブルージーンズに合わせるにはベージュとかオフホワイト系のセーターを持っていても良いのかな、というのが今回の購入動機でもある。
購買候補は2つあった。
1つは今回買った商品、もう一つは白とベージュを組み合わせたノルディック柄のセーターである。
どちらもユニクロの商品で、この白とベージュのノルディック柄セーターは、女性人気ファッションブロガーに紹介されて好評だった商品だそうだ。(最近知った)
年末から年始にかけては、あべのキューズモール店に山積みされていたが、先日覗いてみると商品が全くなくなっていた。
あれだけ山積みされていた商品がいくら値下がりしたとはいえ、10日ほどで完売するはずもないからどこかへ店舗移動したのだろうと推測する。
つい先日、久しぶりにユニクロ心斎橋店を覗いてみると、それらの商品が山積みされていた。
最初はノルディック柄を買おうと思ったが、合うサイズが売り切れている。
そもそももう10枚くらいしか残っていない。
1サイズ上を買うという手もあるが、ただでさえ顔がデカくて肩幅が広い筆者がオーバーサイズの洋服を着ると、単に小太り気味のオッサンにしか見えない。
それにこの商品は1290円までにしか値下がりしていない。
300円も高い(笑)
そこでスッパリと諦めて、まだ各サイズがそこそこの量を残していたフェアアイル柄セーターに切り替えた。
赤×オレンジは問題外である。
これが似合う人は少ないだろう。
なぜ赤×オレンジなんていうキワモノみたいな色合わせにするのだろう。
絶対に一番残るのはこの色である。
ユニクロはときどきこういうセンスの悪い色合わせをわざわざ作る。
このあたりはいまだにユニクロの企画の方向性が理解できない。
グレー×ピンクはもっとすらっとした体型の細面の若いイケメンしか似合わない。
グレーとくすんだピンクというくすんだ色の取り合わせは、筆者のような50歳手前のオッサンが着るとさらに汚らしく見える。
そこでベージュを買った。
年末に買ったグレーのボーダー柄セーターはMサイズで合ったが、この商品はなぜかLサイズの方が合う。
Mサイズが小さめに作られている。
ユニクロでさえこういうことがある。
同じ「ラムウールセーター」の同時期商品にもかかわらず、サイズ感が異なる。
だから筆者は極力、試着してからしか買わないようにしている。
ネットで買う際には以前に試着したことのある商品に限って購入している。
試着なしにネットで買ったのは3年前のコンバースの防水スニーカーしかない。
白い部分がなくて全体的にベージュだが、まあ、類似色といえるだろう。
ノルディック柄と合わせることを想定していた手持ちアイテムとほぼ合わせられる。
筆者にとってはノルディックとの互換性が高いと分類できる。
いつもだいたいこんな感じで洋服を買う。
正統派のファッショニスタからすると邪道な買い方だと思うが、できるだけ安くそこそこのトレンドっぽく全身をまとめたいと思うならこういう買い方に徹すれば実現できる。
細身のリーバイスの511みたいなジーンズが欲しいと思うなら、似たような見た目で、そこそこに物性が信頼できる低価格ブランドで探すことをお勧めする。
筆者だとユニクロか無印良品で物色する。
それぞれ各人に体型が合いやすいブランドがあるだろうから、そこを2つ、3つ物色してみれば良い。
企業でいうところの「相見積もり」をとってみれば良いのである。
で、価格とデザインと品質のバランスが取れているのを買えば良い。
この方式で買うと、ファッション雑誌に掲載されているのと「似たような」コーディネイトが、その5分の1くらいの総額でできるようになる。
興味のある人は一度試してもらいたい。
これがマーケティングで言われる「低価格代替品の脅威」である。(笑)