昨日、こんなブログエントリーを拝読した。

80万部が11万部になった「cancam」。売れない雑誌の共通点とは?
http://toriaezutori.com/marketing/658.html

タイトル通りの内容である。
一般的に雑誌が売れなくなった理由を考察しており、なかなか的を射ている。

そして、最後になりましたが最も部数を減らしているのは、20代前半〜後半向けのファッション誌です。例えば、「cancam」も、エビちゃんや押切もえが看板モデルだった2006年当時は80万部にせまる発行部数があったと言いますが、2013年には11万5千部と驚異の落ち込みを見せています。そのほかにも「with」が2008年時には50万部を超えていたものの2015年時には21万部と半分以下に、「MORE」も2008年時に50万部となっていたのが2015年には27万8千部と約半分になっているのです。

考えられる要因としては、以下が挙げられると思います。

・若い人の雑誌離れが顕著なので、20代前半〜後半ターゲットの雑誌は部数の落ち込みが著しい
・ファストファッションの台頭により、雑誌を見なくてもある程度着こなしができるようになった
・ファッションコーデを閲覧できるアプリや、ファッションについてのキュレーションサイトなどウェブで無料閲覧できるサービスが増えた

とある。

挙げられてる要因分析はどれも適切だといえる。

これに筆者が思いつく要因を付け加えるとするなら、

・月額料金が低価格で何誌もまとめて閲覧できるファッション雑誌の電子書籍サービスができた
・最新の衣料品を身に着けることがカッコイイことではなくなった
・トレンドが何年間も大きく変化していない
・掲載されているブランドが、広告スポンサーだったり編集者との親密度合だったりで決められていることがバレた
・掲載されている商品を買える人が減った
・企画内容が陳腐化している

くらいだろうか。

正直に言って、多くの人のタンスの中に衣服は溢れている。
トレンドがそんなに大きく変化していないから、毎年洋服を買う必要がない。
昨年とか一昨年買った服で十分おかしくない。
レディースでこうなら、もともと変化の少ないメンズ服ならなおさらである。

現に筆者だって10年くらい前に買った服をいまだに着ている。

一方、このエントリーではほとんど部数を減らしていない雑誌も紹介されている。
Hanakoである。

その1つの例が、マガジンハウスの「Hanako」です。2008年時に9万部だった発行部数は2015年時に8万7千部とさほど部数を減らしていません。

とある。

雑誌を「雑貨化」することで雑誌でしか提供できない価値を作ることに成功したというような分析があるのだが、それよりも筆者は、もともとがニッチ市場を狙っており、大部数でなかったためにそのままファンを固定化できたのではないかと思う。

そういう意味では大当たりはしなかったが売上高も減っていないというニッチ市場への正しい取り組み姿勢だったといえる。

先日からいくつかの中小規模のアパレル合同展を廻ると、主催者や出展者から口々に「洋服が売れない」ということを聞いた。
たしかに売りにくい時代になっている。
しかし、道行く人は裸で歩いているわけではないから、まったく買っていないということでもない。

また大手アパレルの決算内容が悪化しているが、売上高はゼロではない。
いまだに何億円もの売上高があるのだから、ぜんぜん売れていないということでは決してない。

ただ、バブル期のように簡単には売れなくなったということである。

では売るためにはどうするのか?

そこを考えないと状況は打開できない。

タレントとのタイアップも新鮮味がない。
製法やスペックへのこだわりもありふれている。
ファッション雑誌への広告効果もかなり低下している。
ウェブ通販が伸びているが大手と小規模ブランドの格差がすでに開いてしまっている。
商業施設はどれも同質化している。

ざっと今はこんな状況だろうか。

今までのやり方で通用しないことはみなさんが身に染みてわかっておられるのではないかと思う。
いろいろと新しい手法を試してみるほかないのではないだろうか。