先日、ビームスは、日本のモノ、コト、ヒトをキュレーションする新プロジェクト「ビームス チーム ジャパン(BEAMS TEAM JAPAN)」を2016年4月にスタートすることを発表した。

また、クロスカンパニーは、グループ会社として新会社キュレーションジャパンを設立。日本のプレミアムな文化や技術などを国内外に紹介するウェブサイト「プレミアムジャパン(premium-j.jp)」を9月28日に開設した。

このところ、大手企業によるメイドインジャパンへの注目が高まっているが、「なんだかなあ」と釈然としない部分がある。

これまで散々中国製品を販売しまくったのにどういう風の吹き回しだろうか。
企業は売れてナンボみたいなものだから、今は日本製が売り易いという判断をしたということだろうか。

そういえば、TSIホールディングスも不可解な発表を先日していた。

TSIがワールドの縫製工場を買収 国内生産を強化
https://www.wwdjapan.com/business/2015/10/20/00018374.html

TSIホールディングスは、ワールドの子会社が宮崎県都城市で運営する縫製工場を10月末に買収する。アパレル業界では円安による海外生産のコスト上昇で国内生産への回帰が急速に進んでいる。高品質で安定的な生産ラインを確保することで、ブランド価値を高める。

 東京スタイルとサンエー・インターナショナルの統合によって2011年に誕生したTSIは、この間、ブランドや店舗の縮小などのリストラに軸足を置き、栃木県宇都宮市や岩手県盛岡市にあった自社工場も閉鎖した。15年2月期で統合後初の営業黒字を達成し、再建にメドをつけたことから、再び国内生産基盤の強化に乗り出す。TSIはすでに都城市に自社工場を持っているが、こちらは閉鎖し、取得する工場に統合する。TSIの国産比率は委託工場を含めると27%。この1年だけで5ポイント上昇している。買収した工場と既存の山形県米沢市の自社工場と合わせて、国産比率を3割以上に高める。

 TSIが買収したのはワールドの子会社ワールドインダストリーファブリックの縫製工場。約110人の従業員が働き、スカートやワンピースを年間19万点生産している。ワールドインダストリーファブリックは主力の岡山工場に生産機能を集約させ、効率化を図る。

とのことである。

国産比率を高めるという意向はわからないではないが、じゃあどうして先に自社工場を廃止しているのだろうか。
そしてなぜ今、また他社の工場を買収するのだろうか。

個人的には単にブームに乗っかろうとしているだけとしか見えない。
で、国産比率を30%に高めてどうしたいのだろうか。
それがブランドステイタスの向上につながると考えているのだろうか。

ブランド価値を高めると考えているなら元からの国内工場を大事にした方がよかったのではないのか。

企業は儲けてナンボだから売れそうなコトに飛びつくことはわかるのだが、これまで「利益重視」で中国生産へ切り替えていったのは何だったのだろうか。

経営はそのときどきの状況に応じて柔軟に対応すべきだが、このところのこれら大手の動きは、単に右往左往しているだけに見えて仕方がない。

大手のメイドインジャパン熱はどれくらいで覚めるのだろうか。