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南充浩 オフィシャルブログ

ブログの書き方を改めてまとめてみた

2015年11月11日 SNSについて 0

 最近、始めたばかりのブランドから相談を受けることが増えた。
しかし、それが筆者の収入増にあまりつながっていないのは、ひとえに営業センスというか、マネタイズが下手くそなのである。

まあ、そんなことはさておき。

新しいブランドというのは当然、起業したばかりで資金が潤沢ではない。
あまり大がかりな販促活動もできない。

となると、ブログを含めたSNSが一番費用はかからない。
特にブログは記事が蓄積されると、絶大な効果がある。

筆者にもときどき、雑誌や新聞、ウェブメディア、テレビからコメント依頼が来るが、ほとんどがブログを通してである。

書き始めてすぐには閲覧者数も訪問者数もほとんどない。
書いていても無駄かななんてもうこともしばしばあるが、100本を越えたころから少しは閲覧数が増えるようになる。

SNSの場合はタイムラインとして流れて行ってしまうが、ブログの場合は、それが過去記事として蓄積される。
蓄積されればされるほど、インターネット検索で上位に表示されることになる。

新しいブランドだけでなく、製造加工業も大いに利用できる。
仕事がなくて困っている縫製工場なんてもっとも活用すべきではないか。

で、ブログを開始する際に特に気を付けることは、

1、定期的に書くこと
2、自分の本業のことを中心にすること
3、お役立ち情報を書くこと
4、それでもネタが無くて困ったときは飯ネタでも良いから書くこと

である。

まず、定期的に書くことである。
定期的に書くことで読者が増えやすい。
できれば毎日と言いたいところだが、そういう筆者からして週に5本しか書いていない。
毎日が難しければ週に2回とか3回とかとにかく回数と更新曜日を決めて書くことである。

週に2本ずつ書いても1年で100本の記事が蓄積されることになる。

無料のブログサービスは様々あるが、アメブロはちょっとお勧めしない。
それ以外のブログサービスを選んだ方が良い。

次に本業について書くことだが、お楽しみブログとかペットの成長ブログではないのだから、当然といえば当然である。

こんな仕事をしています
こんなサービスがあります
こんな商品を開発しました
こんな新商品が入荷しました

こういうことを書けば良い。

お役立ち情報というのは、自分の仕事に関連したお役立ち情報である。
これはネタの宝庫ともいえるが、自分では何が「お役立ち」なのかわからないこともしばしばである。

例えば、織布工場なら、経糸を整経することにどれほどの時間がかかるかということも「お役立ち情報」である。
何せ、アパレルの企画担当者ですらそういうことを知らない人も多い。
そういう彼らが「チャチャっと来週までに生地を織って納品してください」みたいなことを言うのである。
そういう人に「これだけ時間がかかりますよ」と教えてあげるのは立派なお役立ち情報といえる。

クリーニング屋なら家庭でもできる洗濯の方法とか、ラーメン屋ならインスタントラーメンを美味しく作るコツとかそういうことが「お役立ち情報」にあたる。

アパレルブランドなら、どうだろう。
自社の製品にこだわらない形での痩せて見えるコーディネイト例とか。

自社の製品で全身を固めたコーディネイト例を見せるとどうしても宣伝臭くなる。
自社の製品を1点だけにとどめて、残りは手持ちの他ブランド品でコーディネイトしてみると宣伝臭くないし、イヤミもない。

個人的には自社の製品なしでコーディネイト例を組んでも良いのではないかとも思う。

こういうことを勧めると「自分の店やブランドが売れなくなる」という人がいるが、そういうことを隠していて売上高が伸びるのだろうか?隠していても売上高は伸びないと思う。
というか、今まで隠していて売上高は伸びていないのだから、今後も伸びないだろう。

それよりも「公平な店、公平なブランド」という印象を持ってもらった方が今後の商売には役立つのではないかと思う。

それでもネタがないときは、思い切って「今日の昼飯」とか「昨日の夕飯」とか「昨夜の居酒屋メニュー」でも書いてしまおう。何も書かないよりはずっとマシである。

最初のうちは、

今日の昼飯は、〇〇で〇〇カレーを食べました。
久しぶりなので美味しかったです。

という内容でも構わないが、書くことに慣れて来たら、どうしてその店に行ったのか、その店の何がお気に入りなのか、その店の〇〇カレーがどう美味しいのか、を書くと読み物になりやすい。

こういう風に勧めると、ブランドを展開している人は、「とりあえずやってみます」という返事があるが、製造加工業の人は「わしらには無理」と端から拒絶してしまう人も少なくない。

しかし、やりもしないで最初からあきらめていては何も始まらない。
実際に独力でやり始めた縫製工場もある。

以前に紹介したこともある、ファッションいずみである。
毎日ではないが定期的に縫製工場ならではの情報やら感想を書いておられる。

http://www.fashion-izumi.net/

また、原料関係では糸商の丸安毛糸である。
社員がローテーションで毎日書いている(書かされている?w)
もちろん、編集長が一人いて、その人が校正したり書き直しさせたりして掲載しているのだが、
それでもローテーションを守り続ける社員もなかなか大したものである。

ニットについて、編み地について、糸について、というお役立ち情報が書かれている。

http://blog.maruyasu-fil.co.jp/

このあたりを参考に取り組んでみてはどうか。

もし、どうしても書けないという人がいたら、それこそ有料でブログ代筆を請け負う。
ご要望があれば連絡をいただきたい。

今日はいつもと趣向を変えてブログの書き方を改めてまとめてみた。
なるほどと思ったら実践してみてほしい。




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