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南充浩 オフィシャルブログ

迷走するチノパン選び

2011年4月1日 未分類 0

 先日、チャオパニックをぶらりと見て回ると、メンズのチノパンが数種類以上そろえられていた。価格は4700~7900円くらいまで各種ある。
正直に白状するとチノパンを選ぶのは苦手である。

デニムに慣れているせいか、あまりに肉薄のチノ生地には抵抗があり、比較的分厚い物を選ぶ傾向が強いのだが、チャオパニックのように数種類以上あるとどれを選んで良いのかわからなくなる。
ざっと生地をそれぞれ触ってみると、麻混ではないのだろうが、妙にザラザラしてカサカサした物がある。その一方でポリエステル綿混でかなり薄手の生地がある。
ハードにウオッシュをかけた物があるかと思うと、光沢のある滑らかな肌触りの物もある。

ジーンズ、カジュアルパンツ類のOEM生産を手掛ける友人によると、チノパン向けの生地を選ぶのはなかなか難しいという。昨年春から彼の事務所でもジーンズ生産依頼が激減し、代わりにチノパンの生産依頼が激増しているという。複数の生地商社を廻ってもなかなか満足できる生地がなく、最終的に知り合いから紹介してもらった生地商と取り引きを開始した。

過去に購入したチノパンが2本ある。一つはエドウィンの商品で、ポリエステル綿混で生地が薄い。主に夏場に着用している。もちろん、ライトオンで3900円に値下がりしてた時に購入した。
もう一つはユニクロのヴィンテージ風チノで、ハードにウオッシュがかかり色落ちしている。2009年に購入した記憶があるが、当時はヴィンテージチノに2種類があり、ウオッシュのかかった物とそうでない物があった。現在はウオッシュのかかった物は廃番になっており、ウオッシュされていない商品は継続されている。これも当時は3990円だったのだが、今は2990円に定価改正されている。自分は3990円が1990円に値下がりしたときに購入した。

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(ユニクロの廃番となったウォッシュビンテージチノ)

OEMの友人によると、ハードウォッシュのチノパンはGAPやアバクロでも見られるように、欧米ブランドにも国内ジーンズメーカーにもよく見かけるが、パリッとしてプレスをかけるようなチノに適した生地はなかなか見つけられないという。もちろん、彼の主観によるところも大きいのだろうけど。そういう意味では自分も含めてデニムを長く見ている人間はチノパンが苦手なのかもしれないとも思う。

店頭でチノパンを見れば見るほど、どれが良いのかわからなくなってきており、迷走しているのが現状である。

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