今回はこちらからの思いつきというか、提案なので、ご意見をいただけると幸いである。

情報発信が重要と言われるようになった。
SNSやブログを使えばタダ同然のコストで自社の情報を発信することができる。
マスコミに頼り切っていた15年前と比べるとまるで別世界である。

どうでも良いことだが、インターネットが普及し始めてからはたった15年ほどしか経っていない。
今の若い人たちには信じられないかもしれないが、2000年ごろまでインターネットもEメールも家庭はおろか企業にさえほとんど普及していなかった。

筆者の昔話をすると、勤務していた業界新聞にインターネットとEメールが設置されたのが99年ごろである。
Eメールアドレスをもらったのは良いが、これの何が便利なのかもわからないし、周辺企業もEメールを使っていないから1か月間ほとんどメール受信はなかった。もちろんこちらから送付することもない。

そんなわけで今では考えられないことだが、筆者は3か月間くらいEメールの受信ボックスを開かなかった。どうせ1通も来ていないし、来たとしても1通か2通だから、適当に貯まったときにまとめて見れば良いというくらいの気持ちだった。

そうこうしているうちに徐々に周辺企業もEメールを使い始め、2001年ごろにはかなりEメールを日常業務で使うようになった。

そこからわずかに15年でここまで状況は変わった。

今ではインターネットとEメールは当たり前。
ブログをはじめとするSNSで自己発信するのも当たり前という時代になっている。

ここから本題である。

自己発信するにおいてブログが最重要であると考えている。
記事は蓄積されるし、更新頻度が高ければ高いほどウェブ検索で上位に表示されるようになる。
ツイッターやフェイスブックなどのSNSでの発信は流れて行ってしまうが、ブログは記事として蓄積される。

今ではさまざまな小売店やブランド直営店がブログで定期的に情報発信をしている。

ブランド名で検索するとそういう小売店やブランド直営店のブログがかなり上位に表示される。

しかし、卸売りを主体とするメーカーからのブログによる自己発信というのはあまり聞いたことがない。
これを取り組んでみてはどうかと思う。
ヤマトインターナショナルとかイグルスとか小泉アパレルとかそういう卸売りメーカーである。

またSPA方式を採っている大手アパレルがある。
ワールドやらTSIやらオンワードやらイトキンやらである。

こういう各社もブランド直営店のブログはある。
〇〇ブランド〇〇店のブログという具合である。
この場合、〇〇ブランド〇〇店の店長とか販売員がブログを書いている。

しかし、大元の〇〇ブランド公式ブログというのはほとんど存在していない。
管理区分でいうと本社管轄ということになるだろう。
書き手は本社の〇〇ブランド企画部とか〇〇ブランド営業部とかいうことになるだろう。
各社とも広報やプレスはあるが、全社とか全ブランドを何人かで見ているため、個々のブランドについて毎日だとか週に何度とか定期的にブログを更新することは物理的に不可能だろう。

ましてや、卸売りブランドの生の声に触れる機会は少ない。
業界人でも密接に取引をしていないならせいぜいが年に数回、展示会場で担当者や役員のコメントを聴く程度だろう。

卸売りブランドは小売店へ卸してお終いだから、一般の消費者としては、小売店からそのブランドのことを聴くほかない。
もしこの小売店が説明下手だったり、間違って覚えていたりしたら、ブランドのスタンスは正しく消費者に伝わりにくい。

となると、卸売りブランドは本社の人間が管理更新する公式ブランドブログがあった方が良いし、SPA方式を採っている大手アパレル各社のブランドでも〇〇ブランド〇〇店ブログ以外に、本社が管理更新するブランドブログがあった方が良いのではないか。

なぜこんなことを考えたかというと、丸安毛糸の会社公式ブログを以前から見ているからだ。

http://blog.maruyasu-fil.co.jp/

社員が毎日ローテーションで、糸のこととかニットのことについて書いている。
けっこう専門的なこともあれば初歩的なこともある。
自分の好きなロックシンガーをネタに彼らが着ていたセーターについて書いていることもある。

記事はかなりの本数が蓄積している。
糸とかニットとかのキーワードで検索すると丸安毛糸の会社ブログがかなり上位に検索される。

これのアパレルブランド版があった方が良いのではないかと考えるようになった。

ブログは即効性はないが、蓄積していくと大きな効果がある。

〇〇ブランド〇〇店のブログもそれなりの効果はあるだろうが、ブランドの大元からの発信の方が効果が大きいのではないか。

まあ、そんなことを考えた次第だ。
別にどこかのデータがあったわけではないので、単なる思い付きの域を出ない。
議論のネタになれば幸いである。