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南充浩 オフィシャルブログ

量販店の衣料品に対する雑感

2015年6月5日 未分類 0

 ファッション好きの人ならまず買い物をしないと思われる量販店の衣料品だが、なかなか捨てたものではないと実感している。

筆者も数年前まで量販店で衣料品を買ったことがなかったが、イトーヨーカドーと西友で肌着と靴下を何枚か買った。靴下はいわゆるナショナルブランドが投げ売りされていたからだ。
肌着はイトーヨーカドーでおそらくプライベートブランドだと思われるボクサーブリーフを買った。
これも投げ売りされていたからためしに買ってみた。

両方とも2年ほど前のことになる。

とくにイトーヨーカドーで買ったボクサーブリーフは耐久性が優秀である。
吸水速乾の夏物なので秋口に叩き売られていた。たぶん1枚200円くらいだったので2枚買ってみた。
素材の組成はポリエステル・レーヨンに少しだけポリウレタンが含まれている。

綿100%とかそれに近い綿主体のボクサーブリーフも何枚か持っているが大概が1年くらい穿きつづけると伸びてくる。
1年も穿きつづけるなよという声も聞こえてきそうだが、短期間で捨てるなんてそんなもったいないことを低所得者たる筆者にできるはずがない。

ところがこの合繊主体のイトーヨーカドーのボクサーブリーフは2年経過しているが一向に伸びる気配がない。
ちなみに製造業者はダイワボウノイである。

合繊は綿よりも繊維の耐久性があるので、それもあるとは思うがそれにしても耐久性がある。
別に銭湯とトイレ以外では外でズボンを脱ぐ用事もないので筆者にとってはこのボクサーブリーフがあとどれくらい耐久するのかとことんまで試そうと思う。

西友で買ったのはナイガイがライセンス生産しているニューバランスのスニーカーソックスである。
さすがにナイガイが生産しているので物持ちが良い。
これも1足100円くらいで買ったはずだ。

と、こんな感じだが、さすがに量販店で定価で買おうとは思わない。
またカジュアル衣料を買おうとは思わない。

そんなことを言いながら以前、グリーンの細身チノパンを1900円で西友で買ったことがある。
色とシルエットは良いのだが、綿100%なのでやっぱり穿きづらい。
ストレッチが入っていない細身パンツは快適ではない。

で、こんな明るいグリーンの細身チノパンが西友の平場で売れるのかと見ていたら、やはり定価では完売できなかった。
たしか昨年の春に買ったので、1年後の今年の春まで残っていた。
回転率は相当に悪い。
価格も1500円に値下がりしていたが、それでもなかなか動かなかった。
これは西友の自主企画商品である。
これがユニクロとかなら売れたのかもしれないが、1年間も完売できないのが量販店の今のブランド力だといえる。

反対に、同じ西友の売り場でもアディダスとかナイキのブランド物は30%オフとか50%オフになるとそれなりに売れているようだ。というのはきちんと統計を取ったわけではないが、店に行くたびに数量が減っていく。
明るいグリーンの細身チノパンとは明らかに減り方が異なるからだ。

個人的な身の回り調査で恐縮だが、量販店の衣料品は、価格と品質のバランスを考えると決してバカにはできない。むしろ、今のユニクロよりもお買い得感があるかもしれない。
とくに肌着と靴下など実用衣料は。

カジュアルウェアなどはある程度のファッション好きにとっては、量販店は選択肢に入っていないといえる。反対にブランド物は量販店の割引価格でなら売れる。

となると、量販店各社は苦手なカジュアルファッションウェアのプライベートブランドを強化するよりは肌着や靴下などの実用衣料と、ブランド品の仕入れを強化した方が効率的だし得策ではないのだろうか?

逆に、ファッションブランドは量販店売り場をバカにしているとそのうちに足元をすくわれかねないのではないかとも思う。

さらにいうなら、カジュアルファッション衣料の中で、ユニクロとしまむらでは買いたくないが、かといって量販店のプライベートブランドも買いたくないという層もそれなりにいると思われる。
そういう層を取り込むようなブランドがあっても良いのではないかと考える。

ポイントやハニーズなどの低価格SPAはそこを狙っているのだと思われるが、それら以外の切り口はまだ存在するのではないかと思う。
ユニクロに対抗する軸は決してハイエンドモデルだけではない。
逆に国産ブランドがすべからくハイエンドモデル化することは、現状の「着物」のようにコアな愛好家だけが購入することになり、帰って総生産数量が減るのではないか。

そういえば、以前に着物のことを書いたときに、今のままで無形文化財的になれば良いのではないか?という意見を頂戴したが、まさに同意である。
経産省やら業界やらが、現状の着物の形態と業界構造を維持したままで需要を増やそうとしているから、それは無理ではないかということを書いたつもりである。
現状の形態と業界構造の維持が目的なら、今のままコアな愛好家が楽しむ物である以外に選択の余地はないと考えている。

最後に西友で買った自主企画商品の明るいグリーンの細身チノパンの画像を掲載しておく。
ちょっとシワが気になるけども。orz
物だけを見るならそれなりに優れており、もしかしたら中途半端なファッションブランドが今後足元をすくわれる可能性もあるのではないかとも感じる。

写真111

さすがに汚いオッサンが2年間も穿いたボクサーブリーフの画像を公開する勇気はなかった。

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