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南充浩 オフィシャルブログ

ファッショントレンドの変わり身の早さよ

2015年6月4日 未分類 0

 今日はお気楽に。

フォーマル的な着こなしのドレスコードはいくら年数が経とうとそれほど変化がない。
しかし、カジュアル的な着こなしの良し悪しというのはあっさりと突然に変わるものである。

5月に入って気温が上昇して、サンダルを履いている人が増えた。
今年のコーディネイトの特徴は、靴下+サンダルというものだと感じる。
これは男女ともにである。

待ちゆく人々の足元をじーーっと見ていると、自分が男性だからかもしれないが、女性の靴下+サンダルはそれほど違和感を覚えないが、男性のはなぜか違和感を覚える。

彼らは靴下の色柄だとかサンダルとのバランスだとかを考慮しているのだが、それでも個人的には違和感がある。

というのは、長らくの間、サンダルというのは素足に履くものとして認識されていたからだ。
とくに筆者と同年配の年代ならそれは暗黙の了解だったのではないかと感じる。

とりわけ男性の靴下+サンダルというコーディネイトが増えたのは今年に入ってからである。

写真111

(今年見かけた靴下+サンダルの男性)

しかし、ちょっと思い返してもらいたいのだが、靴下+サンダルというコーディネイトは、ほんの少し前までファッションに興味のないオッサン専用だったではないか。

それが今年はファッションに興味のありそうな男性がそのコーディネイトをしている。
もちろん、近所のオッサンの履いていた靴下やサンダルとは色柄デザインは違うのだけど。

さっき女性のコーディネイトは気にならないと書いたが、ナースシューズみたいなサンダルに靴下を合わせる人も多いが、あれはちょっと気になる。
何だか看護士さんが休憩時間中におやつを買いに外出したように見えてしまう。

しかし、機能的な側面を考えると靴下+サンダルのコーディネイトは理に適っている。
靴擦れ(サンダル擦れ)を防止できるからだ。
素足にサンダルだと最初はどこかしらに靴擦れができる。あれはけっこう痛いものである。
そういう意味からすると実に合理的なコーディネイトではある。

こんな風にカジュアルの着こなしというのはある日突然に変わってしまう。
それまで「ダサい」とされていたものが、突然「今年らしい」となってしまう。
この変わり身の早さにはなかなかついていけない。まあ、オッサンたる筆者はついていく必要もないのだが。

例えば、セーターの肩掛けスタイルである。
一昨年に大流行したが、それまでの15年間くらいは「超ダサい」スタイルだった。
それが突然に大流行してしまう。
今は沈静化しているが、それでも愛用している人は愛用している。
そんな彼らを指して「うわッ、ダサッ」と言う人は今はいない。
それなりの市民権を得たと理解できる。

そういえばこんな事例もある。

今ではすっかりカーゴパンツにネクタイを締めることはカジュアルのコーディネイトとして認知されている。
とは言っても、ネクタイのデザインはそれなりに限定される。あまりにフォーマルっぽいものや、オッサンくさい色柄のものを合わせるとダメである。

社会人になるまでファッションに興味を持たなかった筆者は働きだしてから自己流で勉強し始めた。
とりあえずファッション雑誌なるものを買おうと思って、何誌か読み比べてみて、一番ファッションの基礎知識が書かれてあったメンズクラブを選んだ。
93年とか94年あたりの話である。

そこから2005年くらいまで毎月買っていたから、結構長い間メンズクラブの愛読者だった。
今の誌面に変わってからはまったく買わなくなったし、今の誌面が続くなら今後も買うことはない。

メンズファッションの教科書としてメンズクラブという雑誌が扱われていた時期は長い。
筆者はその末期に教科書として読んでいたことになる。
今のメンズクラブではとてもではないが教科書にはならない。

それはさておき。

読み始めたころのメンズクラブにはしっかりと「カーゴパンツにネクタイを合わせるのはNG」と書かれてあった。
その理由もきちんと書かれてあり「ミリタリーのカーゴパンツにドレッシーなネクタイというアイテムはミスマッチなのでダメなのです。(キリッ)」というような説明だった。

ところが、その後、カーゴパンツを穿いて上にシャツを着てネクタイを締めるというコーディネイトが誌面に登場するようになった。

そうすると「ミリタリーなカーゴパンツにドレッシーなネクタイというアイテムを合わせるのが新しい。(キリッ)」と書かれてあって、まだウブだった筆者は「なんじゃ?それは?(#`皿´) ムキーーーー!」と錯乱した記憶がある。

それから時は流れ、すっかりオッサンとなった今ではメンズクラブの変わり身の早さも少しは理解できる。
ファッションの良し悪しというのはその時々によってゴロっと変化するのである。
そしてそれこそがファッションの楽しみの一つであるともいえる。

逆に「ファッションは分かりにくい」と訴える人が多いのは、この変わり身の早さが原因の一つではないかと思う。
去年までNGだった着こなしが突如として今年トレンド最先端になる。セーターの肩掛けスタイルなんてまさにそうだ。
興味のない人からすれば混乱してしまう。

例えばポロシャツだってそうだろう。
筆者より上の年代の人からすると「ポロシャツの下にTシャツとかタンクトップを着るなんて考えられない」という。しかし、10年くらい前からポロシャツ+Tシャツの重ね着というのは市民権を得たし、そのポロシャツとTシャツの色柄を工夫することでコーディネイトの幅が広がるとしてそれなりに支持をされている。

もっとも、昨今では原材料費高騰によってコットンの使用量を抑える目的からTシャツもポロシャツも生地が薄くなっている。一枚で着用すると乳首スケスケになってしまうので重ね着せざるを得ないという事情もあるのだが。

ちなみに今夏のTシャツ類の生地は全般的に昨年よりもちょっと厚くなっているので、乳首スケスケの害は幾分減るだろうと考えられる。

ファッションが好きだという人はそういう変化が好きなのだろうとも思う。

ただし、ファッション好きな人がすべての事象に対する変化が好きかというとそうではない。
変化が好きなのはファッション限定なのである。
それ以外の変化に対してはかなり頑強に抵抗する。それは繊維業界・ファッション業界の旧態依然とした体質を見れば一目瞭然だろう。

そんなことを、街ゆく人々の足元を見ながら考えていた。
いつもにも増して挙動不審なオッサンだった。

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