先日、ルクアイーレの内覧会に出席した。

個人的な感想を言うなら、旧JR大阪三越伊勢丹よりは売れるのではないかと感じた。
メインとなるフロアは2階だろう。

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ただ、年間売り上げ目標は770億円とされており、これはルクア本館と合わせてのことだがなかなかハードルが高いのではないかと感じた。
ルクア本館の昨年の売上高は346億円であり、ルクア本館が昨年並みの売上高だとすると、イーレは424億円となる。
旧JR大阪三越伊勢丹の売上高は300億円強だったから、120億円の上積みということになる。

ルクア本館の売上高が昨年よりも高く設定されていたとしても100億円程度の上積みは必要だということになる。
テナントのラインナップを一新したとはいえ、これはなかなか厳しいのではないか。

伊勢丹の自主編集売り場が8つあるが、どれも高さも奥行も均一化しており、フラットな印象である。
フラットな印象の売り場は平面的に見えてしまい、あまり魅力的には見えない。

あるデザイン会社の社長は、フラットな売り場だと販売員が目立ちすぎて、入場しにくいと感じるお客が多いのではないかと指摘されていたが、そういう懸念は十分にある。

このルクアイーレに限らずだが、百貨店の陳列は一般的に高さや奥行が均一化しており、フラットな印象がある。
近鉄百貨店あべのハルカス本店もそういうフラットな印象があり、それが売り上げの伸び悩みの一要因ではないかとも感じる。

ルクアイーレの6階は、低価格ゾーンである。

大型テナントはフォーエバー21とオールドネイビーであるが、ビルのターゲットは30代~40代と設定されているのに、この2店舗はターゲットが異なる。
ユニクロ、H&M、ZARA、GAPすべてが近隣の梅田地区に出店しているため、この2店を誘致したと考えられるがいささか年齢層が低すぎるのではないかと感じる。

内覧会の当日のみの印象だが、この2店舗は明らかに浮いていたように感じる。

あと、フライングタイガーの中型店も出店していたが、相変わらず店内は一方通行のようで、この一方通行の強制に何の意味があるのかいまだに理解ができない。

フライングタイガー各店の混雑は一方通行が原因ではないのか。

一方通行の店内は嫌いだし、まったく評価できない。
酷く不便で、迷いながら通り過ぎてしまったあとで「やっぱりあれ買おう」と思い直してもその場から戻ることができない。また入り口から入りなおさねばならない。
万引き防止の役割もあるのかもしれないが、不便なことこの上ない。

館内全体の印象は、薄暗くて陰気な印象が強かったJR大阪三越伊勢丹とは打って変わって照明も明るいのでそれなりに人は集うのではないかと感じられる。

このルクアイーレができたことで、同じJR大阪駅の南側に位置する大丸百貨店梅田店は苦戦するのではないかとささやかれている。

ルクア、グランフロントと人気商業施設がJR大阪駅北側に集積しており、そこにルクアイーレが加わることでさらに北側への集客が進むのではないか。
内覧会を見た限りでは旧JR大阪三越伊勢丹よりもルクアイーレは集客できそうである。

阪急百貨店うめだ本店は、若干の影響はあるかもしれないが、大きく来客が減ることは考えにくい。
もし、大きな影響があるとするなら大丸梅田店ではないだろうか。