物作りは素人であり続けるユナイテッドアローズ
2011年3月10日 未分類 0
先日、ユナイテッドアローズの生産地誤表記が大々的に報じられた。朝日新聞のURLを貼り付けておく。
http://www.asahi.com/national/update/0304/TKY201103040497.html
記事によると、
販売したシャツやバッグなど38商品・4683点(1816万円相当)の原産国表示を誤ったと発表した。中国製バッグをイタリア製とした例もあり、消費者庁は近く、景品表示法に基づき改善を命じる行政処分を出す方針だ。
とのことである。
それにしても4683点もの商品が誤表記とはちょっと多すぎる。
ユナイテッドアローズは、以前から誤表記が多く、07年にも「カシミヤ0%」のストールを「カシミヤ70%」と表記したり、輸入スラックスブランドの原産国を「トルコ」ではなく「イタリア」と表示して大々的に報じられている。実はユナイテッドアローズのHPを見ればすぐにわかるのだが、これら以外にも数々の誤表記がほぼ毎月発覚している。
http://www.united-arrows.co.jp/info/index.html
これだけ誤表記が毎月続いてなぜ改善されないのかが不思議でたまらない。
おそらく、企画担当者が商社やOEM/ODMメーカーに商品作りを丸投げしているのだと考えられる。丸投げしているから業者が付けた製造表記をそのまま信用するしかないのだろう。自分たちで製造業者や工場と直接折衝すれば再発は防げる問題である。
ユナイテッドアローズの商品の選択センスや販売力はずば抜けているが、企画・製造・生産は素人集団のままである。どんな業種でも長年続けていれば少しずつ進歩するものであるが、ちっとも進歩しないということは、物作りに関しては少しもまじめに取り組んでいないということだろう。