今日はいつもよりは手短に(笑)

現在の日本において、衣料品・服飾雑貨品でもっともステイタス性の高いのは「イタリア製」を筆頭としたヨーロッパ諸国製品だろう。
また一部の商品では米国製もそれなりにステイタスは高い。

関税やら何やらがかかって、欧米からのインポート商品はすべからく高額になってしまう。

しかしステイタス性が高いから高額な商品でもみなさんは喜んで購入しておられる。

とくに有名なブランドのネームが付いていればさらに値段は跳ね上がるが、それでも愛好者は喜んで購入する。

有名ブランド品は、ブランドとしてのステイタス性があるだけではなく、商品のデザインそのものも洗練かつ工夫されているし、それを包むパッケージやブランドロゴのデザインにまで気を配っている。
また広報・販促・プロモーション活動にも力を入れている。

だから高額でも多くの人は喜んで受け入れるのである。

さて、ここにまったく無名のイタリアブランドがあるとする。
商品のデザインや野暮ったいし、パッケージもモサっとしている。
ブランドロゴのフォントもなんだかヘンテコリンである。
広報・販促・プロモーションはまったくお粗末で、商店街のバッタ屋の方がまだ気が利いている。

しかし、「イタリア製」であり、価格だけはバカ高い。

こんな商品を誰が欲しがるだろうか?
いくら舶来物に弱い日本人でもこんな「イタリア製」を誰もほしいとは思わないだろう。

国内の産地企業も下請け仕事から脱するために様々な自社製品の開発に取り組んでいる。
そういう企画を年に何度も目にする機会がある。
しかし、残念ながらデザインはパッとしないものが多い上に、広報・販促・プロモーション活動はさっぱりである。
おまけにパッケージやブランドロゴにまではまったく気が回っていない。

しかし、今流行りの「日本製」であるため、高価格である。
さらに言えばブランドの知名度はほとんどない。

さて、こんな日本製品が売れるだろうか?
普通に考えればまったく売れない。事実売れていない。

にもかかわらず、産地関係者や行政、ひいてはマスコミまでもが「日本製」だから高額でも売れるだろうと考えてしまう。
どうして彼らがそう思えてしまうのか不思議でならない。

自分がそういうイタリア製ブランド品を買うかどうかを想像してみれば容易にわかりそうなものである。

いくらイタリア製とはいえ、デザインがダメでブランド知名度が低くて、広報・販促・プロモーション活動がお粗末なブランド品なら売れない。

日本製とてこれと同じである。

「日本製」はたしかにステイタス性があるが、商品そのもののデザイン、広報・販促・プロモーション活動、パッケージデザイン、ブランドロゴデザインなどがそれなりのレベルに達していないと、外国人も自国の富裕層も到底欲しいとは思わない。

この部分が想像できない工場や産地のブランドは、あと何十年活動を続けても市場で評価されることはない。
日本製というだけの単に高い商品は売れない。

高い日本製品を売るためには何が必要なのかを考えて、今後のブランド開発に取り組んでもらいたいと切に願っている。

日本製だから高額になる。
高額になるけど日本製だから売れるだろう。

そんな理屈は国内市場でも通用しない。
ましてや海外市場に通用するはずがない。