南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

ブラックのチノパンは定番ではなくなっていた

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 ジーンズ類のOEMを手掛ける友人によると、今年は春からデニムの注文がさっぱりなく、チノパン関係が圧倒的に多いという。この傾向は12月に入っても続いている。そんな中で、彼が言うには「チノは、濃い目の黄土色みたいな感じのが人気で、カーキ、ネイビーと続く。定番だったブラックはほとんどない」という。
コーデュロイも同じ傾向で、ブラウン、モカ、ベージュ、ネイビー、グレーあたりが中心で、定番だったブラックの注文は少ないらしい。

そんな情報を仕入れて、心斎橋でGAPとユニクロの店頭をリサーチしてみた。
GAPのコーデュロイパンツはグレー、ネイビー、茶系に絞り込まれており、ブラックは見当たらない。さすがGAP。
チノ・カーゴパンツはカーキやオリーブグリーン、グレーが中心。

続いてユニクロ。しっかりとブラックの2990円ビンテージチノパンがある。色に関して極端に苦手なユニクロらしいチョイス。このビンテージチノパンは以前、3990円で販売されていたのだが、今年春くらいから2990円に値下がりしたという不思議な商品。
素材はムラ糸の厚手生地を使っていてなかなか良い。カーキベージュ系の方は買いである。


品質(生地、縫製)においては、GAP<ユニクロであるが、
色使い、柄使いにおいてはGAP>ユニクロである。
そしてユニクロは色柄に関しては致命的に弱い。
ポイントの「レイジブルー」も少し変ったトーンの色を使用することが多いが、ユニクロよりはずいぶんとマシである。

これほど世界的ブランドとなりながら、なぜユニクロの色柄は一向に改善される気配がないのか首を傾げるばかりである。
担当者が悪いのか、その上の責任者が悪いのか、はたまた両方が悪いのか。

定番と思っていた黒のチノパンが、定番ではなくなっていたというのと同じような話としてレディースのブーツカットジーンズがある。
今、ブーツカットジーンズを穿いているのはオバチャンばかりである。トレンドはスキニーだったりサルエルだったり、ダボっとしたボーイフレンドシルエットだったりする。

うちには一人だけ妻がいるのだけれども、40歳前後の彼女はブーツカットジーンズを穿き続けていた。先日「ブーツカットジーンズ穿いてるのはオバチャンだけやで」と伝えると、ひどく驚いていた。
自分としては、当然彼女も知っている情報だと思っていたから。
たしかに周りの学校の保護者関係のお母さん方も圧倒的にブーツカットが多い。

そういう状況下で、来年春からはフレア系のジーンズがトレンドに浮上すると言われている。大きなブームになるかどうかはわからないがジョンブルなどが提案を開始している。
オバチャンたちには朗報だ。トレンドが知らない間に去って、知らない間にまた戻ってきた。


ZARAはそれほど優れていない

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 11月度売上速報が発表された。
ユニクロの既存店売上高は前年比14・5%減
既存店客数は同7・0%減
既存店客単価は同7・1減


マックハウスの既存店売上高は前年比8・0%減
既存店客数は同1・6%減
既存店客単価は同6・6%減


ポイントの既存店売上高は前年比5・8%減
既存店客数は9・8%減
既存店客単価は5・6%増


ハニーズの既存店売上高は前年比4・3%減
既存店客数は同12・2%減
既存店客単価は同9・0%増

という結果で、
各社共通しているのは、下旬の売り上げが伸び悩んだところである。

今回、ユニクロが14%減にも関わらず、あまり大きく騒がれないのは、11月20日から開催した創業祭で、1日あたりの全店合計売上高が100億円を達成したからであろう。
過剰にユニクロを貶める必要はないし、過剰に持ち上げてチヤホヤする必要もない。

本日のダイヤモンドオンラインにZARAのトップインタビューが掲載されているが、文中で自身が言うように「高品質」では到底ありえない。というか、ZARAの商品はユニクロに比べて物性面でははるかに低品質である。H&Mよりはマシだけれど。

http://diamond.jp/articles/-/10329

左右の袖の折り返し部分の長さが違っていたり、VネックTシャツのネックがまっすぐでなかったりと、こんな縫製ミスはざらにある。(ZARAだけに、というダジャレではない)
これのどこを指して高品質と言い放つのか理解に苦しむ。

さらに驚くのが文末にアンケート調査があるのだが、海外のファストファッションが日本のファストファッションより優れていると答えている人が6割を占めていることである。ビジュアルでは優れている部分は認めるが、物性面・価格面では日本のブランドの方がはるかに優れている。
しまむらの方がH&Mより安くて品質が良いし、ユニクロの方がZARAよりも品質は良い。
もしかしたらライトオンのPBの方がZARAよりも商品の顔が良いと思う。

オリジナリティという部分においてはZARAだってほとんどなく、有名メゾンブランドのそのままパクリである。商品だけではなく、広告やポスターのビジュアルまでである。

日本人の舶来コンプレックスはいまだに続いていると痛感したアンケートだった。

チョイ悪オヤジは要らない

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 岸田一郎氏が創業した「KI&Company」が特別清算されることが11月11日に発表された。
http://www.fukeiki.com/2010/11/ki-company.html

「LEON」の名物編集長として名を馳せた同氏だが、独立後創業した「ZINO」はあまり振るわなかった。

オヤジ向けラグジュアリー雑誌というジャンルを切り開いたのは岸田氏率いる「LEON」だったが、2匹目のドジョウはいなかった.


現在、オヤジ向けラグジュアリーファッション雑誌は「LEON」のほかに「UOMO」「SAFARI」「OCENS」とある。しかし、毎号のページの分厚さから見て、順調に広告が集まっているのは「LEON」と「SAFARI」のみで、後はペラペラに薄い。すなわち広告の集まりが良くないということである。
もちろん「ZINO」も創刊号こそ分厚く広告が集まっていたが、廃刊前はペラペラだった。

雑誌の広告の集まり方の単純な見分け方として、分厚さがある。
広告が多数集まっていればまるで電話帳のように分厚くなるし、集まっていなければペラペラになる。

ところでオヤジ向けラグジュアリーファッション雑誌が4誌も5誌も必要だろうか。たぶん2誌で十分なのだ。
だから「LEON」と「SAFARI」の2誌が支持を集めているといえる。

個人的にはオヤジ向けラグジュアリー雑誌の提案するライフスタイルはあまり好きではない。バブルの残滓のようにギラギラと「モテる」ことばかりを主眼に置いている。世のオヤジたちはそこまで性欲でギラギラしているのだろうか?
ラグジュアリーと言われているが、成金趣味に近いようにも見える。


岸田的価値観のビジネスが崩れたというのは個人的には歓迎すべきことだと考えている。

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